ウキの動きと引きを楽しむ
テナガエビの釣り場は、崩れた護岸や消波ブロックなど、テナガエビが好む「石と石の間の隙間」がある河川敷です。リールザオを使うこともありますが、シンプルなノベザオで十分楽しめ、テナガエビ釣り用の仕掛けをセットすればすぐに始められます。仕掛けはいくつかの種類がありますが、大きくは「ウキ仕掛け」か「シモリ仕掛け」です。シモリとは沈むタイプの目印のこと。エサはアカムシが一般的です。
釣り方は仕掛けのパッケージにも書いてありますが、ハリの近くに付けるオモリからウキ(またはシモリ)までの長さを、ねらう場所の水深より少し短くして、ウキが水面下に少し沈むようにします。そしてテナガエビがいそうな石と石の間や、消波ブロックの隙間にエサを付けた仕掛けを入れてみます。
テナガエビがいてエサに気付くと、すぐに寄って来て、まずハサミでエサを捕まえます。そして多くの場合、そのエサを引っ張って自分が元いた場所まで運び、安心できる状態になったころで口に運びます。
釣る側から見ると、エサが着底してしばらくは静かに沈んでいたウキが、スーッと何かに引っ張られるように動きます。何度か経験すると、「テナガエビだ!」とすぐにわかるようになります。こうなったらあと一息。ウキが動いている間は、まだテナガエビがエサを口に運んでいないので、少し我慢して、ウキの動きが再び止まるのを待ちます。そしてウキが止まって数秒待ったところで、サオ先で仕掛けをゆっくり持ち上げてみます。テナガエビの口にハリが掛かっていると、「ビビビン!」という力強いキックバックの手応えが手に伝わります。この感触は一度体験するとクセになります。
釣れたテナガエビは、きれいな水道水を張ったバケツやクーラーを用意しておき、その中でしばらく生かしておきます。これが食べる前の泥抜きになります。ポンプを使って生かして持ち帰れるならそれもおすすめですが、釣りを終えたところで水を切り、食品用の保存袋に移し替えたら、身が傷まないように保冷剤と一緒に持ち帰ります。あとは塩水で軽く洗い、水気をよく拭き取ったら、そのまま色が変わる程度に軽く素揚げにしてみてください。パラリと塩を振れば、驚くほど美味しいおやつが味わえます。
釣り場情報
テナガエビ釣りに詳しい釣具店
- ほかにも多摩川、江戸川、荒川周辺の釣具店では多くのお店でテナガエビコーナーを設けています。