14:00 旬の絶品岩ガキを食べに象潟へ
秋田の夏の風物詩のひとつが、6月初旬に漁が解禁され、8月の終わり頃までしか味わうことができない「岩ガキ」。目の前で殻を剥いて、その場で食べさせてくれる場所があると聞いて「道の駅象潟ねむの丘」へやってきました。
噂のお店はこちら、「土田水産」。なんと、取材に訪れたこの日が運よく岩ガキの解禁日で、店頭には漁から上がったばかりの岩ガキがずらり。「今年の岩ガキは粒が大きくて甘いよ。今年は当たり年だね」と、スタッフの清原さん。好きな牡蠣を選んでお会計を済ませると、剥きたての牡蠣を外のテーブルまで運んできてくれます。
お店の一押しは、小砂川産の岩ガキ。鳥海山の伏流水が流れ込んだ海で育ち、甘さがしっかりとしているのが特徴の人気ブランドです。ポン酢も何もかけなくても十分おいしく、むしろそのまま食べる方が、天然モノならではの牡蠣そのものの濃厚なうま味を味わえておすすめ。
プリプリの身を噛んだ瞬間、口いっぱいにミルキーなうま味が広がり、極上のおいしさに思わず言葉を失います。食べ終わった後も、上品な磯の余韻が口の中に残るほど、濃厚な味わいに感動。この鮮度とクオリティでこの価格は、現地でなければなかなかお目にかかれません。
一方の道川産は、海水で育った大ぶりの身が特徴で、小砂川産に次いでおいしく大粒なのに1個500円〜(時価)とお手頃価格。小砂川産と比べるとややミネラル感が強いですが、それでも十分なおいしさ。岩ガキが一番おいしい時期はお盆前あたりだそうで、身が白っぽくなり甘さも増すのだとか。夏しか味わえない、秋田の天然岩ガキ。この極上を味わったら、もう他の牡蠣には戻れなくなるかもしれません(笑)。
- 土田水産
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住所:秋田県にかほ市象潟町字大塩越36-1 にかほ市観光拠点センターにかほっと
電話番号:0184-43-3052
営業時間:9:00〜16:00/第3水曜(7・8月は無休)
15:00 ご当地アイスでクールダウン
絶品の岩ガキを満喫し、道の駅をぶらぶらしていると、秋田の夏の名物をまたまた発見。バラを模ったようなキュートなこちらのアイスは、男鹿市にある「児玉冷菓のババヘラアイス」。夏になると、秋田県内の国道沿いなどでおばあさんが露天販売しているアイスで、秋田弁でおばあさん=「ばば」が、ヘラを使ってコーンにアイスを盛り付けることから、その名が付いたのだそう。食べてみると、いちご味とバナナ味の素朴な味わいで、シャーベットのようなシャクッとした食感を楽しめます。
今回は残念ながら露天販売しているばばには出会えませんでしたが、最近ではカップ入りやバータイプのものが道の駅やスーパーなどで販売しているので、旅の途中で見つけたらぜひ味わってみてはいかがでしょうか?
17:30 空港でお土産探し
夏のご当地グルメを堪能し、車は秋田空港へ。旅の締めくくりはお土産探し。秋田空港内にある「ANA FESTA」には、旅の途中で食べた秋田のご当地グルメをはじめ、今回は立ち寄れなかったエリアのB級グルメや郷土料理なども充実していて、どれを買おうか迷ってしまいます。そこで店員さんに、「ANA FESTA秋田ロビー店」で人気のお土産を教えてもらいました。
一押しは、「きりたんぽ玉手箱」。本場の味を、「いつでも・どこでも・10分で」を開発コンセプトに、大館市民500名の試食会を重ねて出来たという本格的なきりたんぽ鍋を楽しめる商品。きりたんぽの具材を全てオールワンパッケージになっているので、自宅ですぐ本場の味を再現できます。
そのほか、秋田市にある「チャイナタウン」の味噌チャンポンを再現した「秋田チャンポンチャイナタウン」や、秋田県産うるち米を100%使用した手焼き煎餅「金の鼎庵」、刻んだいぶりがっこのシャキシャキ食感と、燻製玉子の香りがおいしいハーモニーを奏でる「いぶりがっこのタルタルソース 燻」も人気。自宅に、大切な家族や友人に、秋田の美味を買って帰ってはいかがでしょうか。
- 現在、時短営業中。休業期間・営業時間につきましては、今後の状況により変更する可能性がありますので、ご留意ください。
1泊2日の秋田の夏旅もこれにてフィニッシュ。のどかな景色や新緑の絶景をはじめ、滋味深くて優しい味わいの郷土料理、秋田弁を話すあたたかな地元の人たちとのコミュニケーションに癒やされる、楽しい旅になりました。夏も比較的涼しく、リフレッシュにも最適ですよ。
- 記載の内容は2021年6月現在のもので、変更となることがあります。
Photo by Noriko Yoneyama