サウナ上がりに食べたい味噌カツ発祥の味

サウナ施設で食べるサウナめしもいいけれど、せっかくの名古屋旅行なら、ご当地グルメも食べたい! そんな欲望だって、グルメ激戦区の栄であれば簡単に満たすことができます。ひつまぶし、手羽先、きしめん……。個性派揃いの名古屋めしのなかでも、汗をたっぷり流したサウナ上がりに食べたいものといえば、濃厚な味つけの味噌カツ。1949年に創業した老舗、「味処 叶」ではその発祥ともいわれる味が堪能できます。

名物の「元祖味噌カツ丼」1,320円(税込)は、名古屋の名物食材である濃厚な豆味噌と、豚肉の旨味が印象的な味わいに仕上げられています。タレを卵と絡めれば、丼ぶりいっぱいに盛られたごはんの進むこと進むこと。分厚い6切れが並んだ丼ぶりはボリューム満点にも見えますが、あっという間に完食してしまいました。激戦区で半世紀以上にもわたって親しまれていることにも納得の一杯です。
味処 叶
- 住所:愛知県名古屋市中区栄3-4-110
- TEL:052-241-3471
- 営業時間:11:00〜14:30、17:00〜20:30/月曜定休
- ウェブサイト:味処 叶
いまはビジホサウナが見逃せない

栄での観光拠点におすすめなのが、すぐ隣の錦エリアに位置する「ドーミーインPREMIUM名古屋栄」です。全国に展開するドーミーイン系列のなかでも、PREMIUMを冠する同館は、ビジネスホテルの価値観を変えてしまうほどのクオリティで知られています。

高性能で居心地満点の客室に、名古屋めしを取り入れたレストラン。そして、サウナ室を完備した「天然温泉 錦鯱の湯」まであるのだから、サウナ好きにはたまりません。男女どちらの浴場にも設置されているサウナ室は室温95℃、水風呂は16℃。清潔ながら、古きよきサウナ室といった風情も感じられる空間で、1日の締めくくりに、あるいは目覚めに、汗を流すとしましょう。

錦鯱の湯には内湯と外湯があり、外湯のそばにはととのいイスも設置されています。サウナ室、水風呂と続けた体に外気を浴びせながら休憩する、外気浴ができるのです。名古屋の都心部で、喧騒を耳にしながらくつろぐのもまた格別。背もたれに体を預け、意識が揺らめいていく間に、ビジホサウナの夜は更けていきました。
ドーミーインPREMIUM名古屋栄
- 住所:愛知県名古屋市中区錦2-20-1
- TEL:052-231-5489
- ウェブサイト:ドーミーインPREMIUM名古屋栄
受け継がれ続ける名古屋の朝の風景

夜に、朝にとサウナで汗を流したら、名古屋ならではの朝の風景を求めて街に繰り出しましょう。古きよき喫茶店が数多く残る名古屋は、喫茶大国として知られています。ひとり当たりが年間で消費する喫茶店代は全国随一。全国的な喫茶店チェーンの第1号店があったり、コーヒー1杯程度の値段とは思えないほど盛りだくさんなモーニングメニューがあったり。そんな名古屋独自の喫茶文化を牽引しているのが、「コンパル」です。

コンパルは1947年に創業後、現在は名古屋市内に9つの店舗を展開しています。栄にも複数店舗を構えていますが、せっかくなら栄からもそう遠くない大須商店街にある「コンパル 大須本店」まで足を延ばしましょう。メニューはどれもボリュームたっぷりで、サンドイッチだけでもなんと20種類以上。看板メニューは、揚げたてのエビフライを3本も使った「エビフライサンド」980円(税込)です。プリプリのエビフライ、ふんわりとした玉子焼き、シャキシャキのキャベツ、特製ソースのバランスがもう絶妙。

喉を潤すには、こだわりのネルドリップによる「ホットコーヒー」420円(税込)もいいですが、一風変わった「アイスコーヒー」420円(税込)にトライしてみましょう。いざテーブルに出てきたのは、デミタスカップに入ったホットコーヒーとクリーム、そして氷の入ったグラス。グラスにホットコーヒーを注ぎ、みずからアイスコーヒーにするのがコンパル流なのです。喫茶店でサンドイッチを食べ、コーヒーを飲んでいたら、もう名古屋の朝の風景に仲間入りしたといえるでしょう。
コンパル 大須本店
- 住所:愛知県名古屋市中区大須3-20-19
- TEL:052-241-3883
- 営業時間:8:00〜21:00/無休
- ウェブサイト:コンパル 大須本店
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