サウナの聖地はここにあり。汗を流し、胃袋を満たす、名古屋サウナ旅

さあ、モーニングを堪能したらもうひとサウナと行きましょう。ウェルビー栄店にも引けを取らない、名古屋サウナの二大巨頭のひとつといえるのが、同じく栄に構える「SaunaLab Nagoya」です。ウェルビーグループの新ブランドとしてオープンした、本格的なフィンランド式のサウナ施設。男性用2室だけでなく、女性用3室、男女共用1室のサウナ室が揃っているので、ファミリーやカップル、女子旅での利用にもおすすめです。

メインとなるのは、男女共用のフォレストサウナです。アメニティのポンチョを着用したままでもOK。室内はシンプルな造りで、サウナストーンとセルフロウリュ用のアロマ水が置かれているのみ。ムダのない静謐な空間は、約70℃に抑えられた温度設定もあり、長居してしまうこと間違いなし。音や香り、体に流れる汗など、サウナを集中して楽しむにもぴったりです。

発汗を堪能したい男性には、2階建のロフトサウナもおすすめです。サウナストーンが1階に、アロマ水が2階に置かれているため、ロウリュを発生させるには2階から1階にアロマ水を注がなければいけません。ロウリュにエンターテインメント性があるだけでなく、サウナ室の熱は部屋の上部にこもるのだから、構造上も合理的。約80℃のロフトサウナで横になるのは、ウェルビー栄店とはまた違ったサウナ体験です。

SaunaLab Nagoyaには水風呂がありませんが、シャワーとマイナス25℃のアイスサウナを併設しています。サウナ室で噴き出た汗をシャワーで洗い流し、アイスサウナに1分も入っていれば、からだはキンキンにクールダウン。いざ休憩となれば、それまで同様にポンチョを着たまま、コワーキングスペースで横になることができます。サウナ室もコワーキングスペースも、抱いていたサウナのイメージを覆すような清潔感。多彩なサウナ室のエンターテインメント性とこの清潔さが、SaunaLab Nagoyaの人気の秘けつかもしれません。

サウナ室だけでなく、アメニティなど施設内の細部に至るまで、本場フィンランド式を徹底しているSaunaLab Nagoya。それはレストランで提供されるサウナめしにもおよび、フィンランドの名物料理である「サーモンスープ」780円（税込）や、サウナストーンでソーセージをカリカリに焼き上げた「マッカラ」370円（税込）などが楽しめます。サウナの体験中も、サウナ上がりも、フィンランド気分に浸れることでしょう。

あっさりとしたサーモンスープも、肉汁ジューシーなマッカラもいいけれど、疲れた体をもう一度、名古屋めしで満たしたい。そんな気持ちが拭えなければ、大正期に創業し、いまは栄に本店を構える「山本屋総本家 本家」を目指しましょう。味噌カツと並ぶ名古屋めしの代表格、味噌煮込みうどんの元祖の味が楽しめる人気店です。

名物の「煮込うどん」1,075円（税込）は、名古屋ならではの豆味噌の濃厚な味わいと、赤味噌ならではの色合いが目を引く正統派。国内産100％の小麦粉を使った煮込み専用の生うどんを、信楽焼の土鍋でグツグツと煮込むことで、自慢のコシとコクが引き出されてやみつき必至！ しっかり目の味つけが染み込んだ「おでん」440円（税込）も生ビールとの相性が抜群で、グビグビと喉を鳴らしては、箸を口に運ぶ手が止まりません。本格的なサウナと濃厚な名古屋めし、これらをセットで堪能してこその名古屋サウナ旅です。

サウナ、名古屋めし、サウナ、名古屋めし……。サウナ施設と飲食店を往復するだけでも、旅の時間があっという間に過ぎていってしまいました。中部国際空港セントレアから羽田空港へは早朝便で移動できるので、東京に通勤している方なら休み明けはそのまま出社したってOK。連休とはいわず、普段の週末からでも堪能できる名古屋サウナ旅はいかがでしょうか。