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    掲載日:2021.12.10

    トリップ&ソロフィッシング。大自然を満喫する伊豆大島のルアーフィッシング

    風を読んで釣りを組み立てる

    使用したルアー類。下がプラグ、真ん中が金属片タイプのジグ、上がワーム

    初日は島で「ナライ」と呼ばれる北東風が7mほど吹く予報。これだと北東側に位置する裏磯は向かい風で波が立ち、釣りづらいだけでなく危険を伴います。佐藤さんは安全策を取り、風裏になる表磯を回ることに。ショゴやナンヨウカイワリといった上ものを中心にねらうべく、ショアジギングでねらいますが、どういうわけか反応がありません。例年、11月中旬は水温が20℃を下回ってきますが、今期はまだ夏の様相でこの日も23℃。表磯では大型のサメが回遊しているという事前情報でしたが、サメを警戒して魚が出てこないのかもしれません。

    日没直後までみっちりサオを振り続ける
    まずはこのサイズを複数ヒットした

    そこでルアーをワームにチェンジしてアカハタをねらってみるといきなりアタリ。ヒットしてきたのは20cmほどのアカハタです。
    「小さいですが、まずは本命ゲットできてひと安心です。やはりアカハタねらいのほうがいいかもしれませんね」と佐藤さん。
    その後、満潮前後の潮代わりの好機をねらって千波崎に移動。ただ、広範囲を釣り歩くも、ワームに反応するのは小型のアカハタばかり。時おり、ウミガメがプカリと浮いて顔をのぞかせます。普通なら微笑ましいところですが、磯釣りにとってサメやイルカ、ウミガメは招かれざる客なのです。天敵におびえて魚が寄り付かなくなってしまうのです。 結局、初日の表磯は小型のアカハタのみで終了しました。

    ついに来た良型。サオにずっしりとした重みが乗る
    ねらって釣り上げた一尾は格別

    翌朝は風も収まり、裏磯のオオツクロへ。ここは大島でアカハタが釣れはじめたエリアです。
    「アカハタは根魚なので砂地底ではなく、根が入り組んだ地形を好みます。ですが、遠浅の場所はあまりよくありません。沖に向かって深くなっている地形がいいと思います」と佐藤さん。
    オオツクロの沖合は深海魚のキンメダイの好ポイントになっていて、地形的にもアカハタが好むのかも。朝イチから20cmクラスが連続ヒットするものの、その上のサイズがなかなかきません。思案の末に佐藤さんは3.2インチの白色のワームをセット。海底の海藻にイトを引っ掛ける感じで、コツコツコツコツとワームを上下させていると、今釣行最も手ごたえのあるアタリが! あがってきたのは35cmほどのアカハタ。佐藤さんも納得の良型です。

    キャンプ場や民宿も魅力

    目の前に海が広がる海のふるさと村キャンプ場
    場内で花を咲かせていたのは名物の椿

    伊豆大島は富士箱根伊豆国立公園に属し、島の97%が自然公園法によって規制されています。そのため、原生林のような鬱蒼とした森が島内に広がっています。木々の大半は常緑樹であり、冬でも生命力のある緑色の森を愛でられます。その森の一角に「海のふるさと村」という公営のキャンプ場(要予約)があります。野鳥のさえずりがこだまする静かなキャンプ場で、坂を下っていくとメメズ浜という海岸に出ます。

    小型のヒットのあとさらにねらい続けると重いアタリ
    鋭いダッシュを見せたのは良型のナンヨウカイワリ

    この一帯も釣りの好ポイントで、佐藤さんはここでも良型のナンヨウカイワリをゲット。他にもトップウォータープラグを使うとエソがアタックしてきました。この日は魚の活性も全体に高かったようで、伊豆大島の釣り場としてのポテンシャルを改めて実感します。ちなみにキャンプ場には常設テントエリアとフリーテントサイトのほか、コテージも併設されています。寝具や調理器具、食器の貸し出しもあるので、手ぶらでキャンプを楽しめます。

    目にも鮮やかなアカハタのお造り
    アジの仲間であるナンヨウカイワリもとても美味しい
    釣り宿なら釣った魚の調理も相談できる

    なお、一般的には島内では民宿を利用します。民宿の中には、今回お世話になった三佳さんのようにクルマを借りられたり、釣った魚の調理も頼める宿もあります。昔から釣り客に利用されてきた民宿は「釣り宿」とも呼ばれます。釣り宿なら、ご主人が釣り場に関しても教えてくれるので、初めての釣行でも頼りになります。今回も型の良かったアカハタとナンヨウカイワリは宿に持ち帰り、ご主人に調理してもらって美味しくいただきました。

    自分の判断ですべてを組み立てる釣りは満足度も高い

    「地磯」の釣りは自由気ままで、場所移動も納竿時間も自分の都合で決められます。自分の意志で入った釣り場で手にする1尾は喜びもひとしおですが、反面、万一事故が起きても自己責任です。極力一人での釣行は避け、ライフジャケットやスパイクは必ず着用し、安全を最優先して楽しみましょう。

    釣り場情報

    アクセス

    羽田空港から浜松町駅(モノレール)に移動し、竹芝桟橋まで徒歩10分。伊豆大島行の大型客船(前日夜発、翌日朝着)または高速ジェット船(当日発着)を利用する。釣り場への移動は車が必要になるので、あらかじめレンタカーを手配しておく。釣り宿では釣り用のレンタカーも合わせてお願いできるところが多い。

    【伊豆大島への大型客船/高速ジェット船】東海汽船

    • TEL:03-5472-9999
    • ※大型客船は東京の竹芝桟橋や横浜の大さん橋から、高速ジェット船は竹芝桟橋のほか伊豆の熱海から大島行きの便が出ている。
    • ウェブサイト:東海汽船

    釣り情報

    伊豆大島のルアーフィッシングは通年楽しめる。一年を通じてねらいやすいのは、アカハタ、カサゴ、メバル、ソイなどの根魚。このほかにカツオ、カンパチ、ヒラマサ、シマアジなどの青物は4~11月頃に釣りやすい。島内の釣具店は船の発着港(元町港、岡田湊)の近くにそれぞれ2~3軒ある。釣り宿(民宿)に宿泊すれば、釣果情報も得やすい。

    【釣り情報も提供している釣具店】丸市釣漁具店

    • 住所:東京都大島町元町2-18-11(元町港から徒歩10分)
    • 定休日:毎週月曜日。祝祭日の場合は営業、その翌日が休日
    • TEL:04992-2-1343
    • ウェブサイト:丸市釣漁具店

    【釣り場も近い予約制のキャンプ場】海のふるさと村

    • 住所:東京都大島町泉津字原野2-1
    • TEL:04992-4-1137 ※予約専用
    • ウェブサイト:海のふるさと村

    【釣り宿】民宿 三佳(みよし)

    【釣り宿】民宿 鳴海荘(なるみそう)

    • 記載の内容は2021年11月現在の情報です。変更となる場合があるのでご注意ください。
    • 写真はすべてイメージです。

    関連リンク

    ライター:ANA釣り倶楽部
    フォトグラファー:浦 壮一郎

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