【岩手県矢巾町】伝統と革新から生まれた一品。壱鋳堂の「南部鉄スキレット」
最初にご紹介するのは、岩手県矢巾町(やはばちょう)の「ふるさと納税」の返礼品となる、壱鋳堂(いっちゅうどう)の「南部鉄スキレット 25cm」。
伝統技法の「釜焼(約900度の炭火で焼き、さび止めにする)」が施されていて普段使いに最適。
IHグリルにも対応しています。
岩手県の中央部、盛岡市の南部に隣接する矢巾町は、宮沢賢治が愛した南昌山のふもとに位置し、のどかな田園風景と生活に便利な都市部が調和。
その住みやすさから岩手県内で一番の人口密度を誇っています。
壱鋳堂は2009年に誕生した日本の工芸品の新しいブランドです。
鋳鉄工芸品業界において数多くの実績を誇る、デザイナー中村義隆さんによる「洗練さ」と「流行に左右されることのない普遍性」を意識した壱鋳堂の鋳鉄製品は、現代の暮らしの中でもしっくりくる使いやすさやデザイン性にこだわって作られています。
「今、カフェやキャンプで人気のスキレットです。南部鉄器は、鉄製でありながら鉄臭さがなく、お湯を沸かしたりお料理に使ったりすると、とても美味しくなると言われています。手入れを欠かさなければ、一生使える素晴らしいもの。『ふるさと納税』という機会を通して知っていただき、若い世代の方に岩手県の伝統工芸品を知っていただけたら嬉しいですね」
そう語るのは、今回、ANAのふるさと納税の中から、おススメ5品をピックアップしてくれた全日空商事ふるさと納税チームの杉浦里佳(すぎうら・りか)さんです。
今回、数あるふるさと納税の中から、日本特有の伝統工芸品をメインに選定。
その魅力を聞きました。
「肉やお菓子といった返礼品も楽しいものですが、伝統工芸品を選んでいただき、長くその地域のことを考え、楽しんで欲しいと思っています。今回、幅広い世代の方に興味を持っていただけるよう、さまざまな価格帯、さまざまな地方の作品をチョイスしてみました。この記事をお楽しみいただき、寄附につなげていただければ幸いです」と、杉浦さん。
ふるさと納税が初めての方にもおススメの、普段の暮らしに馴染むこんなスキレットを手に入れて、矢巾町の応援にもつなげてみてください。
返礼品情報(1)
- 名称:鉄分補給に最適 南部鉄スキレット25cm スキレットハンドルカバー付き【IH200V対応】
- 寄附額:35,000円
【兵庫県南あわじ市】鬼師が生み出す手作り魔除け。タツミの「淡路鬼瓦 鬼面」
鬼の顔を象った「鬼瓦」は、古くから魔除けとして屋根に飾られ、その家を守り支える存在として敬われてきました。
中でも淡路島の鬼瓦は、その精巧さと美しさから注目を集め、現在でも70軒ほどの瓦製造業者があるといいます。
兵庫県南あわじ市で、日本の伝統工芸品である瓦造りをおこなっているのが「株式会社タツミ」。地場産業を通じて社会に奉仕することをモットーに、淡路鬼瓦の伝統を守り続けています。
「ふるさと納税の返礼品に鬼瓦があることを知らなかったので、とても驚いています。鬼師が手作りした鬼瓦なら、魔除けや厄除けとしての効果も高そうですよね。玄関や庭など毎日通る場所に置いて、守ってもらうのも良いのでは?と思い、おススメの一つに選ばせていただきました。受注生産品なのでお届けまでに1カ月ほどお時間を頂きますが、お手元に届いたときの驚きは、他の返礼品では味わえないものがあると思います」(杉浦さん)
ローマ時代にメドゥーサの首を模した魔除けの装飾を施した文化がシルクロードを通って日本に伝わり、全国に広がったとされる「鬼瓦」。
古き良き伝統を「ふるさと納税」を通して触れてみてはいかがでしょうか。
返礼品情報(2)
- 名称:手作り鬼瓦 鬼面 参号
- 寄附額:60,000円
【京都府京丹後市】1300年の歴史が紡ぐ丹後シルク。遊絲舎の「半幅帯」
京都・丹後地方は古くからシルク生地の生産が行われ、その歴史は1300年以上を数えます。
現在、絹織物のシェアは全国1位の70%。
この土地ならではの軟水によって生み出されるシルク生地は、独特のしなやかな風合いが魅力で、着物通の方から一目置かれています。
「今回私がおススメするのは、お香の組香のひとつである『源氏香(げんじこう)』の模様をモチーフに入れて織り上げた美しい帯です。半幅帯ですので、浴衣や訪問着などの日常的なお出かけにお使いいただけます。色が白1色なので、どのような色・柄の着物にも合い、また、絹の光沢感を贅沢に味わうことができることもおススメの理由。身にまとうことができる伝統工芸品を、この機会にぜひ手に入れてみてください」(杉浦さん)
こちらの帯を作っているのは「丹後の藤布 遊絲舎(ゆうししゃ)」の4代目で、京都府産業功労者でもある小石原将夫(こいしはら・まさお)さん。
絹本来の光沢と真綿紬の特徴でもある肌触りの良い柔らかさを兼ね備えた帯は、軽く、結びやすく、シワの回復性に優れた逸品。
撥水加工がなされていて、水に強いのも特徴のひとつです。
日本の文化を受け継ぐ京丹後市を、こんな返礼品で応援するのも一興ですね。
返礼品情報(3)
- 名称:絹の上品な光沢 半幅帯「源氏香」白【京都・織物のまちの逸品】
- 寄附額:12万5,000円
【佐賀市】江戸元禄年間に誕生した風雅な絨毯。吉島家の「鍋島緞通」
織り糸に上質な木綿を使用し、絹や羊毛で作られた絨毯に比べて肌触りがよく、高温多湿な日本の気候に合った織物、それが「鍋島緞通(なべしまだんつう)」です。
江戸時代の初期に生まれた佐賀の農民・古賀清右衛門が長崎の地で緞通の技術を教わり、その製法を地元に伝えたことから鍋島緞通の歴史が始まりました。
今回ご紹介するANAのふるさと納税の返礼品となっているのは、大正元年に創業し、江戸時代からの伝統製法を守り続けている「吉島家」の逸品。
織師の手で丁寧に織り上げられるモダンで格調高いデザインが見事です。
作成した図案を基に一目一目手作業で織り上げていくため、どんなに熟練した織師でも1日に織ることができるのはわずかに数センチ。
そうして織り上げられる「鍋島緞通」は、手に入れることがステータスとなる1枚です。
「鍋島緞通はとにかくデザインが素敵なんです。家の中のどんなところに置いても飾っても似合うブルーの風合いも素晴らしく、老若男女問わず使っていただける名品だと思います。価格は少しお高めですが、この寄附を通して、素晴らしい文化を継承していくお手伝いができます。江戸時代に伝わった素晴らしい技術が残る佐賀県佐賀市を、ぜひ皆様にも応援していただきたいと思っています」(杉浦さん)
300万円という寄附金額は確かに高価ですが、寄附の返礼として美しい緞通が手に入るというメリットは見逃せません。
返礼品情報(4)
- 名称:Z2-025. 鍋島緞通[手織] 蟹牡丹縁二重雷文 新白茶地
- 寄附額:300万円
【岡山県備前市】人間国宝の伊勢﨑淳氏が手掛けた一期一会の「備前焼大皿」
2004年9月に国の重要無形文化財(人間国宝)に認定された、備前焼作家の伊勢﨑淳(いせざき・じゅん)さん。
岡山県の重要無形文化財である伊勢﨑陽山(いせざき・ようざん)を父に持つ伊勢﨑さんは、同じく陶芸家の兄・伊勢﨑満(いせざき・みつる)さんとともに、中世の半地下式穴窯を復元。
釉薬を使わず長時間かけて焼き締める備前焼の伝統製法に、モダンな造形を取り入れた独特の作風で知られています。
「人間国宝の作品を返礼品として受け取ることができるという、普通では考えられない贅沢な『ふるさと納税』です。300万円を超える高額な寄附が必要ですが、簡単に手に入れることのできない作品を手にすることができる貴重な機会になっています。地域貢献の一環として、備前焼という伝統工芸のサポートの一環として、かけがえのない逸品を手にしてみてください」(杉浦さん)
備前焼はその制作過程の特質上、1つとして同じ作品がないため、世界に1つだけの作品といえます(複数寄附があった場合、伊勢﨑淳さんが手掛けた、掲載写真同等の作品が届きます)。
ANAのふるさと納税で、オンリーワンの伝統工芸品を手に入れてみてください。
返礼品情報(5)
- 名称:重要無形文化財保持者(人間国宝)伊勢﨑 淳 作 大皿
- 寄附額:334万円
おわりに
ANAのふるさと納税は、寄附をすると返礼品が届く他に、ANAマイレージクラブ会員の方はマイルが貯まります。
2021年10月からは、ANAカードを利用して決済すると、さらに追加マイルがもらえる特典が追加されました。
貯まったマイルを使って、寄附を行った自治体に出かけ、その地に根付く伝統工芸を見に行くのも一興。
お客様と日本各地をつなぐ航空会社ならではの、こだわりの返礼品を集めたANAのふるさと納税で、日本の魅力を再発見してみてください。
なお、ANAでは「ANAのふるさと納税」以外にもオンラインショップで伝統工芸品を数多くご用意しています。
そちらもぜひ、チェックしてみてください。
- 記載の内容は2021年12月現在のもので、変更となることがあります。
- 写真はすべてイメージです。