鮮やかなチューリップ畑が広がる「サラキ岬」
北海道の南西部、津軽海峡を望む「木古内町(きこないちょう)」は、函館、江差、松前にアプローチする三差路に位置し、交通の要所として古くから栄えてきました。
平成28年には北海道新幹線木古内駅が開業。
北海道で1番最初に停車する駅として注目を集めていて、鉄道ファン・歴史ファンから一目置かれる町になっています。
この木古内町で「絶対に行って欲しい場所があります!」とご自身の“推し”を教えてくれたのは、ANAあきんど函館支店で道南の魅力を伝える浮穴享(うきあな・たかし)さん。
「木古内町に、いえ、北海道に来たらぜひとも訪れて欲しいのが、歴史に名高い『咸臨丸(かんりんまる)』が眠る"サラキ岬"です。
ゴールデンウィークの頃にはチューリップが咲き誇り、とても美しい景色に出会うことができます。
夜になると、まるで宝石箱をひっくり返したような美しい星空を眺めることができ、とてもロマンチック。
間違いなく、感動していただけると思います」(浮穴さん)
「また、サラキ岬のすぐ横を走る『道南いさりび鉄道』もおすすめで、車窓から眺めるサラキ岬はまた別格の味わい。
特に夜、海に浮かぶいさり火と星空を眺めながらの鉄道旅は、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』さながら。
函館から1時間ほどのローカル鉄道の旅を、ぜひ、北海道旅行の1ページに刻んでください」(浮穴さん)
浮穴さんイチオシのサラキ岬。その沖に眠る「咸臨丸」はオランダで作られた軍艦で、幕府海軍創成期の主力として配備。
1860年には勝海舟、福沢諭吉、ジョン万次郎など名だたる偉人を乗せ、日本の船として初めて太平洋を渡る偉業を成し遂げています。
その後、北海道開拓使の御用船として活躍しましたが、1871年にサラキ岬沖で嵐に会い座礁、沈没してしまいました。
現在は咸臨丸の物語を残すべく美しい公園として整備され、在りし日の咸臨丸を模したモニュメントが建てられています。
「日本の歴史を感じられるサラキ岬をはじめ、道南の渡島エリアにはさまざまな魅力が詰まっています。
出会う人々すべてが魅力的で、自然や街並みが素晴らしく、生活していて、まるで映画のワンシーンにいるような感覚になります。
札幌や富良野もいいですが…ぜひ、今年のゴールデンウィークは道南へ!新しい北海道の魅力を、あなたの手で発掘してみてください」(浮穴さん)
サラキ岬
- 住所:木古内町字亀川
- TEL:01392-6-7357(木古内町観光協会)
おわりに
「今回ご紹介できませんでしたが、ゴールデンウィークの北海道は雪解け水が豊富なため、北海道内あちこちで楽しめるラフティングやカヌーなどリバー・アクティビティもおすすめ。
10日間という長いお休みを利用して、北海道を遊び尽くしてみてください」と、石山さん。
ゴールデンウィークの北海道は、まさに春まっさかり。
少し遅い北国の春を満喫しに出かけてみましょう。
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- 記載の内容は2022年1月現在の情報です。変更となる場合があるのでご注意ください。