CAが神奈川県・城ケ島で手軽な海釣りにチャレンジ!
羽田空港から、急行電車とバスで約2時間。
神奈川県三浦半島の南端に位置する「海上釣り堀」を訪れたのは、
アウトドア派で釣りもやってみたかったというCA2人。
2人とも、見事にマダイを釣ったところで、後半はさらなるスキルアップと他の魚にも挑戦!
釣った魚の取り込み方
待望の2尾目!上手に取り組むには?
ともに初めてのマダイを釣り、海上釣り堀の雰囲気にも徐々に慣れて来たCA2人。次の魚をねらっていくと、さっそく山田CAのウキが沈みました。サオを立ててすぐにアワセを行ない、まだ慣れない魚の力と格闘しつつ、無事タモに収まったのは、色も鮮やかでうれしい山田CAにとって2尾目のマダイです。
ただ、山田CAは、魚の力を感じるとまだ慌ててしまうようす。この時も秋丸先生がサポートしましたが、もし自分一人で魚をタモに取り込むところまでこなしたい時はどうすればよいでしょうか?
まずは、魚が力強く引いても「あわてない」こと。どんな魚も、いきなりは釣りあげられません。最初から、「魚が疲れるまで、ある程度の時間は待てばいい」のです。そしてもう1つのコツが、「膝をついて、最後は低い姿勢をとる」です。魚の引きに耐えることだけに夢中になってしまうと、ビギナーはつい、後ずさりしたままで、いつまでも魚と引っ張りっこしている形になってしまいます。これではもちろん、タモが魚に届きません。簡単なことなのですが、ぜひ頭に入れておきましょう。
自分で魚を取り込むには?
- 魚が釣れたら、釣り場に用意されている、長い柄のついたタモを手で持ってすくいます。最後は腰を落として低い姿勢をとりましょう。すくった魚は、足もとのスカリ(写真右の海中に入れた網)に入れておきます。もちろん、やってみたいと思うまで、無理に自分ですくう必要はありません。また、うまくできない場合は、スタッフが手伝ってくれます。
他の魚(カンパチ、ハタ)も釣ってみよう!
エサ&仕掛けを変えて青ものにチャレンジ
山田CAに続き、庄村CAもすぐにコツを掴んできました。この日は、練りエサに対するマダイの活性が特に高いようです。2人のCAも開始からしばらく練りエサで釣っていましたが、気が付けば次から次へとウキが沈んで、充分な数のマダイが釣れました。
こうなると、せっかくですので他の魚も釣ってみたい。そこで秋丸先生が提案します。「マダイの引きは充分に楽しめたみたいだし、次はウキを外して“青もの”をねらってみようか?」
「青もの」とは、ブリ、カンパチ、ヒラマサなどの大型魚のことをいいます。海上釣り堀では、マダイと並んで人気の対象魚で、泳ぐ力が非常に強く、野生のものは一年中小魚をエサにしています。そこで、海上釣り堀でも、エサを小魚にすると釣れるチャンスが広がります。ただ、マダイも大型になるほど、小魚を好んで食べることがありますので、どちらが食いつくかはねらってみてのお楽しみです。
目でエサと魚を見ながら釣る「見釣り」
「青ものは生きた小魚が大好物。なので、今からやる釣り方も、そんな魚の習性に合わせたものですよ。ちょっと難しいかもしれないけど、頑張ってねらってみましょう!」と秋丸先生。やり方はずばり、「目でエサと魚を見ながら釣る」というものです。釣りの用語では「見釣り」といいます。
素早く泳ぎ、さらに生きた魚を好む青ものの性質に合わせて、エサのイワシを魚の目の前で強くこまめに動かし続ける操作を行ないます。この操作をするのに、ウキは外し、バレットシンカーなどの重めのオモリを付けていると都合がよいのです。
オモリが近くに付いたエサをあらかじめある程度の深さに沈めておいたら、ねらえそうな魚が来たタイイングで、サオ先をこまめに揺らしてエサの存在をアピールします。
すると、「よし食べた! 合わせて!」と秋丸先生の声。初めての釣り方にドキドキの庄村CA。それでもマダイを数尾釣って慣れてきた自信も生かし、すかさずサオを持ち上げると、見事にハリが魚の口に掛かりました!
「青で~す!」の声が上がったら周囲も協力
- 海上釣り堀で誰かに青ものが掛かると、「青(もの)で~す!」という声がスタッフから掛かります。この合図が出たら、周囲の人は自分の仕掛けを一度引き上げて、取り込みが終わるまで待ってあげましょう。青ものは遊泳力が強く、誰が釣ってもイケスの中を走り回ります。そのため、自分の仕掛けが絡んで取り込みに失敗しないように、協力してあげるのがマナーです。自分に青ものが掛かった時も、遠慮せず「青ものが掛かりました!」と声に出して伝えましょう。
マハタねらいのコツは遅アワセ
ついにヒットしたマダイ以外の魚。すると、同じくエサを小魚のキビナゴに変えていた山田CAもチャンスを掴みます。山田CAは、水深は8mほどのイケスの底をじっと観察し、ずんぐりとした体形で、1尾で静かにしているマダイよりも厚みのある魚を見つけていました。それがマハタです。この魚もエサに小魚を好む性質を持っています。
釣り方は庄村CAと同じ見釣り。ただし、マハタねらいの場合は、青もののように素早く泳ぎ回る魚ではないので、仕掛けはマダイをねらっていた時のものからウキを取り外しただけで大丈夫です。すると、マハタの口先に何度かエサが届き、そのエサが吸い込まれました! しかし、なぜかアワセをしても魚が上手くハリに掛けられません。
実はハタは口の周りがとても硬いのです。そこで、エサが口に入ったと思っても、すぐにアワセをするとハリがうまく刺さらず“スポッ”と抜けやすい。そこで「マダイよりも一呼吸待つイメージで、ハリがやわらかい口の奥まで行ってから合わせてください」と秋丸先生。すると見事に、ずっしりとした手応えでサオに重さが乗りました。
「たしかに口が硬そう。体はヌルヌルしていますね~」と山田CA。ついに手にしたのは50cmほどのマハタ。ちなみに鋭い歯もあるので、うっかり手で口を持たないように気をつけましょう。これはかむ力が非常に強いマダイも同じです
魚が引き立つ撮影術
インスタ映えもこれでOK!
カンパチにマハタと、マダイ以外にも立派な魚を釣ることができ、すっかり海上釣り堀の楽しさを満喫した2人。やがて、庄村CAがふと気付きました。「秋丸先生って、魚の持ち方もやっぱりカッコイイですよね。慣れているのは当たり前だろうけど、どこが違うんでしょう?」
「もちろん慣れもあるけれど、ビギナーにもおすすめの方法が1つありますよ。最初にフィッシュグリップで魚の口を掴んだら、ただぶら下げて持つだけでなく、魚のお腹を下から支えて横向きにしてみてください。すると写真の印象がグッと変わります。その時、フィッシュグリップのほうは、目立たないように、魚の後ろ側から押し出すように使うとさらにいいですね」
釣りのあとのお楽しみ
海上釣り堀なら持ち帰りも安心
こうしてCA2人の海上釣り堀体験は無事終了。海上釣り堀では、どこでも釣った魚は血抜きや氷詰めまでしっかりと行なってくれます(料金は釣り場ごとに異なります)。手ぶらで出かけた場合も、発送・持ち帰り用の発泡スチロールの箱を販売しているので、それらを利用できます。また、自分でクーラーボックスを用意していくと、釣りをしている間は椅子にもなって便利なのでおすすめです。
釣った魚はクール宅急便で指定の住所に発送することもできるので、自宅用はもちろん、誰かに送ってあげることもできます。クーラーボックスを用意できる場合は、青ものも入れやすい、長方形の35リットル以上の中・大型タイプがいいでしょう。ちなみに釣り用のクーラーは保冷性能も高いので、キャンプなどのアウトドアでも幅広く使えます
プロの料理もお願いできる
この日、最後に訪れたのは、釣った魚を美味しく料理してくれる地元のレストラン。今回釣りをした城ケ島の向かいにある、三崎港からすぐの『蔵』は、地元で揚がる旬の魚介類を提供するお店です。予約をすれば、釣果をさばいて調理してくれるので釣り人にも大人気。
「いい香りですね~」「器もすごく素敵!」
釣りに集中していたから、実はお腹もペコペコ。次々に運ばれてくる刺身、寿司、寄せ鍋、海鮮丼、カマ焼き、カブト煮に目を輝かせます。自分たちで釣った魚かと思うと、感慨もひとしお。釣りを趣味にする楽しさは、仲間とこんな時間を持てるところにもあります。
今回は、念願叶って、釣りの基礎をじっくりと学ぶことができたCA2人。自分で魚った魚も美味しく食べられて大満足。充実した日帰り釣行となりました。
- このコンテンツは、2019年1月の情報をもとに作成しております。