釣り人を惹き付ける魅力の数々
日本は潮流の中に浮かぶ島々で成り立っています。外国から見ればまさに島国。世界有数の海岸線の長さを誇りますが、それでも私たちが「島」と感じる場所といえば離島です。ちなみに日本にある離島の数は約6,800というのが1つの目安とされています。
離島はその成り立ちや島名の由来を調べるだけでも面白く、旅先として魅力が増しますが、釣り人の立場からすれば、以下のような要素がメリットに挙げられるでしょう。
- 魚の数が多く、反応が素直。
- 良い釣り場に対して、釣り人の数が圧倒的に少ない。
- どんな魚が釣れるか分からない。時に予想外も起きる。
- 釣り場の自然がダイナミック。
- 大物がねらえる。
そんな離島の釣り場は、「#ANA釣り倶楽部」でも数多く紹介していています。現在、ご覧いただけるのは、田代島(宮城)、佐渡島(新潟)、八丈島(東京)、日間賀島(愛知)、釣島(愛媛)、隠岐諸島(島根)、沖ノ島(高知)、対馬(長崎)、下五島・福江島(長崎)、奄美大島・加計呂麻島(鹿児島)、種子島(鹿児島)、甑島(鹿児島)、沖縄諸島(沖縄本島、慶良間諸島、久米島、伊江島、宮古島、石垣島、西表島、与那国島)などです。ここでは、それらの中から春の大型連休にもおすすめの離島を4ヶ所ご紹介しましょう。
(東京都/八丈島)黒潮が洗う伊豆七島の好フィールド
東京から南へ約290km。面積68.2平方kmで、伊豆七島の中でも大島に次ぐ大きさの八丈島は、かつて「鳥も通わぬ島」と謳われる隔絶の地でした。しかし現在では、羽田空港からわずか45分のフライトで降り立つことができます。実際に飛行機を乗り継いで来島する釣り人も多く、朝イチの便に乗れば8時30分には八丈島空港に到着。10時にはサオをだすことができます。
磯釣り、沖釣り(船釣り)ともに盛んで、オナガメジナ、ウメイロ、ヒラマサ、カンパチ、シマアジ、イシダイ、モロコなどが人気ターゲット。また、近年はアオリイカの大物を求めて訪れるエギングファンも増えています。
島内は瀟洒な観光ホテルもあり、八丈富士への登山、温泉巡り、特産品である八丈の織物教室などのアクティビティも豊富。仲間と大物釣りに専念するもよし、家族を連れて観光がてらにサオをだすのもよしという時間を過ごせます。
(長崎県/対馬)紺碧の海が囲む歴史と釣りの島
晴れた日に遠望できるのは韓国の釜山市。かつては朝鮮通信使の経由地であり、国境の島として独自の文化を築いてきた歴史を持つ対馬は、周囲を温暖な対馬暖流に囲まれた釣りの島でもあります。リアス式海岸が織りなす穏やかな入り江があちこちにあり、磯釣り、沖釣り、投げ釣り、さらにエギングと、種類豊富な釣りを楽しめます。
その中でもシンプルなルアータックル1つで楽しめるエギングは、場所を問わず離島の釣り旅との相性が良いものですが、対馬のアオリイカは釣り人の間で「ウブ」と形容されるように、釣れるサイズとチャンスが大きいのが魅力。
福岡空港からは1日5便、長崎空港からも1日4便(※新型コロナの影響で便数が調整される場合があります)、どちらも片道35分なので、乗り継ぎも利用すれば各地から訪れやすい点も見逃せません。