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掲載日:2022.04.19

釣りもグルメも魅力の日本の川魚。鮎(アユ)で楽しむ、初夏からの旅

古くは神話にも登場する鮎(アユ)。一年で一生を終える川魚ですが、釣りのシーズンは初夏から始まります。食べても美味しく、釣りはもちろん、各地の鮎グルメを求めて旅をするのも魅力的です。

鮎ならではの釣りの魅力

清流の石に生える苔を食べて育つ鮎。触ると甘い匂いがすることから「香魚」とも称されます

全国的には6~7月、和歌山県などの一部の地域では5月から釣りシーズンが始まる鮎(アユ)。鮎の魅力は「釣って楽しく」「食べて美味しく」「その土地の魅力を凝縮した魚で」「釣りそのものが旅になる」と多岐にわたります。

鮎釣りの代名詞ともいえるのが「友釣り」。生きたオトリを使って他の鮎をハリに掛けます

釣りのハイシーズンは夏ですが、陽光きらめく川に釣り支度を整えて立ち込み、「友釣り」という方法でオトリの鮎を川に泳がせると、川にいる野鮎が体当たりで襲い掛かってきます。するとそれまで静かに動いていた仕掛けが、川面を切り裂くように走り、まもなく長いサオが大きく絞り込まれます。

その変化と手応えは目が覚めるように痛快なもので、一度体験してしまうとなかなか忘れられません。ビギナーには難しいイメージもありますが、和歌山県のように、これから始めたい人を積極的に応援する取り組みを始めている地域もあります。

鮎を求めて川に集まる釣り人たち。早い地域では5月からシーズンが始まります

鮎釣りは、一度始めれば全国の川を旅する楽しさも含めて、生涯の趣味にすることができます。秋田県の米代川、栃木県の那珂川、岐阜県の長良川、富山県の神通川、高知県の四万十川、島根県の高津川、熊本県の球磨川などは、全国から鮎釣り好きが訪れますが、他にも魅力的な釣り場は数多くあり、自分の経験、年齢、体力に合わせて、流れの優しい川から強い川まで選んで出かけられます。

川辺で見つける郷土の味

京都府南丹後市の美山町。かやぶき集落で知られ、地元の美山川は鮎釣りでも人気です
美山川の近くにある「まるや」。民宿と食事処を兼ね、鮎釣りシーズンには新鮮な鮎料理も提供しています
鮎の塩焼き定食。ていねいに焼かれた鮎は今にも泳ぎ出しそう

ハラワタも美味しい塩焼きが代表格ですが、背ごし(背中から輪切りにした鮎の刺し身)、うるか(鮎の内臓や卵巣の塩辛)、天ぷら、鮎鮨など、「香魚」と称され繊細な風味を持つ鮎には、他にもその特徴を生かした料理がいくつかあります。こうしたお店は、その土地の鮎釣りの解禁に合わせて、その年の鮎料理を提供し始めますので、そんな「季節の旬」を味わいに旅に出るのもおすすめです。

天ぷらは抹茶塩で。塩焼きとも違うふっくらとした食感が楽しめます

民宿・お食事処 まるや

  • 住所:京都府南丹市美山町中上前36
  • TEL:0771-77-0011
  • 営業時間:夏季11:30~19:00、冬季11:30~18:00
    ※ 鮎料理は例年6月頃から提供(要問合せ)。毎月第2、第4火曜日定休(繁忙期等は不定休)
  • ウェブサイト:民宿・お食事処 まるや
のどかな山間を流れる美山川。こうした風景に浸れるのも鮎釣りの楽しみです
和歌山県古座川。近隣の旅館では季節になると地元の美女鮎(みめあゆ)が提供されます

もちろん、鮎釣りを始めれば、そうした美味しい鮎を自分で釣って、毎年食べる楽しみが味わえるようになります。

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  • 記載の内容は2022年3月現在の情報です。変更となる場合があるのでご注意ください。
文・写真:ANA釣り倶楽部
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