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    掲載日:2022.08.23

    新潟をたっぷり味わう地産地消の美食旅

    羽釜で炊く地産のコシヒカリ

    豪農の館を保存、公開している「北方文化博物館」

    米どころとして知られる新潟県は、実際に日本一の米の作付面積を誇っています。だから新潟では、どんな食事どころでも地産のご飯をいただける…言い換えれば、地産地消ご飯の贅沢しか味わえないのです。羽釜で丁寧に炊いたご飯なら、その幸せをさらに感じられるはず。そこで、足を運びたいのが「北方文化博物館」です。
    「北方文化博物館」は、新潟駅から内陸へ向かって車で約25分。もともとは、越後随一の大地主だった豪農、伊藤家の大邸宅でした。8,800坪の敷地の中に、主屋、茶室、蔵などの建物が点在し、回遊式庭園との組み合わせから生まれる美しさは、それはそれは素晴らしいもの。春には藤、秋には紅葉がここに加わり、さらに圧倒的な美しさを見せてくれます。

    「羽釜炊飯体験」は1,870円(税込)。季節により献立内容は変わることもある
    画像提供:北方文化博物館

    併設の食事どころ「みそ蔵」は文字通り、かつて大きな味噌桶が並ぶ土間だった場所。旬の食材で仕立てる天ぷらや煮しめ、郷土料理の「のっぺ」など新潟・越後の味を、地産のコシヒカリで炊いたご飯と一緒にいただくことができます。
    とりわけ興味をそそられるのは、「羽釜炊飯体験」というメニュー。家庭用サイズの羽釜と卓上コンロで自らご飯を炊き、炊きたてのご飯と料理を味わうことができるのです。着火してから炊き上がるまで、米が炊ける香りやぶくぶくと泡立つ音を感じながら、ドキドキと待つ時間もまたご馳走かもしれません。
    なお、「みそ蔵」は予約制です。6名以上で利用することができ、前々日の午前中までに予約する必要があります。

    北方文化博物館

    • 住所:新潟県新潟市江南区沢海2-15-25
    • TEL:025-385-2001
    • 営業時間:4~11月 9:00~17:00/12~3月 9:00~16:30
    • 定休日:年中無休

    長岡で味わう醸造の歴史

    長岡まつり大花火大会。2022年はコロナ収束への願いも込めて打ち上げられた

    新潟駅から内陸を西へ、電車で1時間15分ほど行くと長岡にたどり着きます。長岡と聞くと花火を連想する人も多いのではないでしょうか。日本三大花火に数えられる「長岡まつり大花火大会」は1879年に始まりました。かつて戦禍にあった長岡、その悲しい歴史が繰り返されないよう、平和への願いを込めて打ち上げられる花火なのです。8月のはじめに信濃川の河川敷で開催され、毎回観光客を含むたくさんの人で賑わいます。

    長岡市内の「お福酒蔵」も見学できる酒蔵の一つ。試飲も楽しめる

    歴史が育んだ長岡の魅力は「食」にも。長岡は、国内でも有数の米どころ。そして新潟県内で最も多くの酒蔵がある、酒どころでもあるのです。良質な水にも恵まれ、それぞれに個性ある美味しい日本酒がたくさん醸造されています。ここではぜひ、酒蔵も見学してみましょう。歴史を積み重ねた建築や道具とともに、酒造りの工程を知れば、一口ごとに旨みをしっかりと味わいたくなってきます。中には、酒蔵の直売所でしか販売されていない商品もあります。旅の思い出にも、お土産としてもうってつけです。

    かつての「機那サフラン酒本舗」が「摂田屋6番街 発酵ミュージアム・米蔵」に。芸術的な土蔵も必見

    長岡で「食」を巡るなら、摂田屋も訪れてみたいところ。レトロで貴重な建物が点在するここは、いわば醸造に育まれた街。日本酒だけでなく、味噌や醤油の製造も盛んに行われてきました。その歴史を感じるなら、「吉乃川 酒ミュージアム・醸蔵(じょうぐら)」と、「摂田屋6番街 発酵ミュージアム・米蔵」へ。醸造と発酵が、日本の食文化を支えてきた技術であることを楽しく学ぶことができます。

    栃尾で揚げたての「栃尾揚げ」を

    日本広しといえど、揚げたての栃尾揚げを味わえるのは栃尾だけ

    小腹が空いたら、長岡市内にある栃尾を訪れてみませんか? そう、「栃尾揚げ」のふるさとです。栃尾揚げは、「ジャンボ油揚げ」とも呼ばれるとおり、平均して長さ20cm、幅8cm、そして3cmもの厚みがある大きな油揚げ。煮ても焼いても美味しく、見ごたえも食べごたえもある新潟名物です。
    流通網も情報網も行き届き、新潟でなくとも手に入る現在ですが、揚げたての栃尾揚げを味わえるのは栃尾だけ。カラっと揚がった栃尾揚げの、サクサクと軽い歯ごたえと香ばしい香りは、栃尾揚げの概念を変えてしまうほど。わざわざ足を運んででも確かめたい美味しさなのです。栃尾には、栃尾揚げの店が10数軒も。それぞれの個性を感じながら食べ歩くのも、楽しいのです。

    小千谷で「へぎそば」を手繰る

    地形を利用した棚田の美しさも小千谷の見どころ

    長岡からさらに西へ。小千谷へも足を運んでみましょう。信濃川に削り取られた階段状の地形の上に発達した小千谷は、その特徴的な地形を活かした棚田の美しさでも知られています。
    小千谷でぜひ味わいたいのは「へぎそば」。海藻の布海苔(ふのり)をつなぎに使った、新潟名物のそばです。小千谷は十日町と並ぶ、へぎそばどころでもあるのです。「へぎ」と呼ばれる四角い器の上に、一口ずつ小分けにされた盛り付けの美しさも特徴的。一束たぐって口にふくむと、ほのかな磯の香りが鼻に心地よくぬけていきます。大地と海、その両方があってこそ味わえる美味しさに、新潟の豊かさと懐の深さを感じます。

    磯の香りも楽しめる「へぎそば」。新潟名物グルメは他にもたくさん

    ブランド牛の村上牛からB級グルメのタレカツ、笹だんごなど、新潟の美食は他にもたくさん。山の幸も海の幸も酒も水も、「どこで何を食べても新潟は美味しい」というのが、新潟タビ経験者に共通する意見です。
    水平線まで悠々と広がる日本海や、大地を緑や黄金色に染め上げる一面の水田、美しい山々を眺めていると、この豊かな自然と、それに育まれた食文化を受け継ぎたい想いが深まります。旅から帰った後には、ふるさと納税で地域を応援するのも素敵なアイディアなのでは? 新潟の味を伝える、数々の返礼品の数々も魅力的です。「ANAのふるさと納税」なら地域への寄附でマイルが貯まります。貯めたマイルでまた新潟へ。次の旅では、どの地域で地産地消の美食を楽しみましょうか?

    • 記載の内容は2022年7月現在のもので、変更となることがあります。

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