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    掲載日:2022.08.25

    『ANAのふるさと納税』そのふるさとを訪れる旅。北海道/真狩村編

    真狩村の四季を届ける大地の恵みの返礼品

    おが屑の中で大切に保存されていた真狩村のゆり根。越冬すると甘みが増すそう

    真狩村の中心地。役場の近くに温室のような建物がありました。かつて花を栽培していたというその建物は、現在は『道の駅 真狩フラワーセンター』として、地産の農産物や情報の発信を行っています。伺ったのは7月の半ば、ブロッコリーやアスパラが旬を迎え、採れたての野菜が並んでいました。

    真狩村と言えば、全国一の出荷量を誇る「ゆり根」が有名。道の駅の人に訊ねるとたくさん並ぶのはもう少し先、収穫後の秋頃だそう。「保管しているものがありますよ」と、おが屑の中で保管されていたゆり根を見せてくれました。とてもデリケートな作物のため、傷が付かないよう、こうして大切に保管するのだそうです。
    案内してくれたのは元真狩村村長の佐々木和見さん。佐々木さんは生まれも育ちも真狩村、16年間村長を務めたという村の生き字引のような人です。

    左が元真狩村村長の佐々木さん、右が「真狩フラワーセンター」施設長の長谷部さん

    「冬を越したゆり根が美味い。甘くなるんですね」と、佐々木さん。ゆり根のおいしい食べ方を訊ねると「どんな料理がおいしいかって、……そりゃあ、茶碗蒸しですよ」と断言。全く迷いがありません。「あ、でもね。素揚げにして塩をまぶしてポテトチップスみたいにして食べるんです。これもほくほくして美味いんだ」と教えてくれました。ほくほくとしたゆり根チップス。家で食べようと、大きめのゆり根を購入しました。

    村の中心部にある「真狩フラワーセンター」。温室が目印
    真狩フラワーセンターで年中提供している人気の「ゆり根かき揚げ丼」

    真狩村がゆり根の栽培を始めたのはおおよそ60年前。この村のゆり根が日本一になった理由は、長い歴史の中で難しい栽培に丁寧に向き合いそのノウハウを引き継いできた農家の皆さんの努力の賜物であることは間違いありませんが、真狩村の肥沃な土地が、ゆり根栽培と相性が良かったことも大きな理由だそうです。

    真狩村の農産物の代表格「ゆり根」のほかにも、ANAのふるさと納税の返礼品として、旬の恵みが多く提供されています。年4回旬のものが届く定期便型の返礼品もあり、四季を通じて真狩村の食を楽しむことができます。さらにANAのふるさと納税なら、マイルを貯めることもできるのです。返礼品の中にお好みの野菜を見つけたら、貯まったマイルを利用してその季節に現地に行ってみる……。ふるさと納税から旅を計画するのも楽しいかもしれません。

    「育てた土」で熟成する甘味豊かなにんじんジュース

    自然な甘さがおいしいにんじんジュース

    農業の街を支える肥沃な土地のことを知るにはどうすればよいでしょう。「土の話は農家に聞くのが一番ですよ」と、村役場の方に紹介してもらったのが「ANAのふるさと納税」でも『北海道のにんじんジュース』を提供している『ベジタブルワークス』。農園主の佐々木伸さんが農場を案内してくれることになりました。

    広大な畑の中に佐々木さんの事務所がありました。佐々木さんはたくさんの人を雇う大規模農場のオーナーという立場でありながら、そのゴツゴツしたたくましい指が、自分の手で土と向き合ってきたこれまでの人生を物語っていました。佐々木さんは代々農業を営んでいて5代目のオーナーだそうです。
    佐々木さんは畑を眺め「農業は土をつくることです」と静かに言いました。肥沃な土地に甘えるのではなく、農作物同様に土も育てていく。これが、佐々木さんのスタイルです。土からたくさんの栄養を必要とするにんじんの場合、同じ畑では作り続けず、転作していくそうです。休ませた畑には栄養を与え、次の作付けに備えます。

    にんじん畑に向かう佐々木さん。中には川を越え、道なき道を行く畑もあるそう

    「野菜は工業製品ではありません。真狩村の水、土、風の影響を受けるんです。だから、すべてが毎年の限定品なんですよね」。自然との共同作業で誕生した野菜のできは、その時の環境によって良いときもあれば、悪い時もあるそうです。しかし「悪い時がある」といっても、見た目が少し悪い程度。栄養価や味は同じです。

    出荷できないにんじんも無駄にしないようにと、佐々木さんはにんじんジュースを発案しました。ジュースにすれば味や栄養を損なうことなく、多くの人に届けることができます。しかも、使用するのは「雪下にんじん」。通常、にんじんは秋に収穫しますが、成熟後も畑で冬を越させ、春が近づく頃に収穫します。こうすることで、にんじんはさらに甘みを増し、瑞々しい状態になります。

    美しい畑に立つ佐々木さん。足元には芽を出したばかりのにんじんが

    佐々木さんたちが作る『北海道のにんじんジュース』は土の中で甘みをたくわえた雪下人参のフレッシュな味わいをダイレクトに感じられ、一口飲めば真狩村の豊かな自然が口の中に広がるような美味しさです。真狩村の本格的な味覚を手軽に味わえるジュースは贈り物にもよいかもしれませんね。

    真狩村の人が誇りに思う羊蹄山

    雲の間から覗く山頂。雄大な羊蹄山

    取材最終日。予定していた取材は一通り終えたところでしたが、一つだけまだ達成できていないことがありました。真狩村に着いてからずっとくもりが続き、羊蹄山には山の中腹あたりまでずっと雲がかかったまま。山頂まではっきりと見える姿を確かめていなかったのです。

    初めて真狩村に来たというと、村の人は山を見ては「羊蹄山が見えると良いねえ」「最近ずっと雲がかかっていてねえ」と、自分のことのように残念がってくれました。誰もが美しい羊蹄山を見て欲しいようでした。
    それならばと帰りの時間を少しずらし、羊蹄山が顔を出すのを待つことに。願いが通じたのでしょうか。しばらくすると、ゆっくりと雲が動き、一瞬、山頂が姿を表してくれました。やはり、村の皆さんが言うように美しい山でした。

    土地には、それぞれの特産品や工芸品があります。ANAのふるさと納税の返礼品は、その地域の魅力をおすそ分けしてもらうこと。おすそ分けに興味や魅力を感じたら、その地に旅行してみる。すると、また人に出会い、新たな魅力を知ることでしょう。もしかすると、ふるさと納税をきっかけに「第2のふるさと」と出会えるかもしれません。羊蹄山を見ながら、そんなことを思いました。

    最後に山頂を見せてくれた羊蹄山

    取材先

    マッカリーナ

    • 住所:〒048-1615 北海道虻田郡真狩村緑岡172-3
    • ウェブサイト:マッカリーナ

    羊蹄山の湧き水

    • 住所:〒048-1605 北海道虻田郡真狩村社215

    道の駅真狩フラワーセンター

    ベジタブルワークス

    • 記載の内容は2022年7月現在の情報です。変更となる場合があるのでご注意ください。
    ライター:Hideki Inoue
    フォトグラファー:Takafumi Matsumura

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