地域色豊かな返礼品を探す
寄附金額100円につき1マイルが貯まる「ANAのふるさと納税」。寄附する自治体・返礼品を選び、寄附を申し込めば、地域の特徴を生かしたさまざまな返礼品を受け取ることができます。全国各地の魚介類もその一つ。
今回、「ANAのふるさと納税」を利用して、本格的な魚料理に初挑戦したのは、柳内伝統音楽・文化院を主宰し、箏(こと)や着物の着付けの先生をしながら、日本の伝統音楽や文化の伝承に取り組んでいる柳内麻貴さん。元気な男の子のお母さんでもあり、食材を丸ごと知ることができる魚料理は、かねてから食育にもよさそうと思っていました。
ウェブサイト:柳内伝統音楽・文化院
柳内さんが選んだのは、鹿児島県の東串良(ひがしくしら)町の返礼品になっている新鮮なタチウオ(太刀魚)。東串良町は大隅半島の中央東端に位置する人口約6,500人の町。黒潮の影響で温暖な気候に恵まれ、春には白砂青松で知られる柏原海岸に黄色いルーピンの花が咲き誇り、米・メロン・さつまあげ・うなぎ・鮮魚などのおいしい特産物も目白押しです。返礼品のタチウオは、その日に水揚げされる魚の中でも、特に状態の良いものを地元の水産会社(江川商店)が厳選し、鮮度が命なので梱包にもこだわって発送しています。
そしてタチウオ料理を引き立ててくれそうな調味料として、同じ「ANAのふるさと納税」から、長崎県の五島(ごとう)市の返礼品になっている手作りの塩も選びました。五島市は「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」として世界遺産登録され、東シナ海で取れた新鮮な魚や五島牛など、さまざまなグルメも楽しめる魅力あふれスポット。今回の塩も地元の名所である鐙瀬(あぶんぜ)溶岩海岸から汲み取った海水をひたすら煮詰めて作るという、昔ながらの製法によるもので、魚料理はもちろん、肉料理や塩むすびも美味しくしてくれるという一品です。
キッチンバサミで気軽に挑戦
申し込みからほどなく、柳内さんの自宅にクール便でタチウオが届きました。タチウオはピカピカな体にウロコがありません。つまりさばくのが楽です。そして柳内さんが参考にしたのが1冊の本。『一生幸せになれる料理147 お魚イラストレシピ大百科』でした。著者は、小学6年生の時、空飛ぶクジラこと「マリンジャンボ」をデザインした大垣友紀惠さん。大垣さんは大の釣り好きで魚料理好き。現在はプロのデザイナー・イラストレーターとして活躍していますが、趣味が高じて上梓した同書が「料理レシピ本大賞in Japan 2022」の一次選考を通過しベストセラーにもなっています。
その中で詳しく紹介されているのが、新鮮なタチウオをキッチンバサミで効率よくさばき、そこからさまざまな美味しい料理にしていく方法です。タチウオのページを広げ、さっそく書かれた通りに切り分けていきます。
キッチンバサミの後は包丁も使います。刺身は難しいイメージもありますが、本の解説はイラストなので刃を入れる場所の細かい指示もわかりやすく、皮を付けたまま食べやすい大きさに切り分けていく方法と、皮からそぐように身を切っていく方法の2種類をやってみました。すると初めてでもちゃんと華やかな一皿が出来上がりました。