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    掲載日:2022.09.29

    【ANAオフィシャルカレンダーWelcome Aboard(ウェルカムアボード)2022 連動企画】ウィーンへ旅したい(2)

    ANAオフィシャルカレンダーWelcome Aboard(ウェルカムアボード)2022、10月の掲載地はオーストリアの首都ウィーン。長きに渡りハプスブルク帝国が統治していました。その実質最後の皇后になったエリザベートの人生は、30周年を迎えたミュージカル『エリザベート』で今も語り継がれています。

    皇后エリザベートの足跡を巡る旅へ

    「シシィ」の愛称で親しまれた皇后エリザベートは、ミュンヘンで生まれた後、16歳で時の皇帝フランツ・ヨーゼフ一世と結婚。その結婚式は、上の写真にあるアウグスティーナ教会で厳かに営まれました。
    自由な思想と宮廷の厳格さの間で苦悩するシシィの一生は、帝国の終りが始まりつつあった社会情勢と重なり、まさに激動でした。1992年には彼女の人生がミュージカルとなりウィーンで初演、日本でも宝塚や東宝によってロングランの人気を博しています。

    よく旅をしたとされるシシィゆかりの地を訪ねていくと、欧州各地を巡ることができます。今回はその中でも外せない、ウィーンのスポットをご紹介しましょう。

    歴史的建造物に見守られた市民庭園

    初夏はバラ、秋は紅葉と四季折々に美しい「フォルクスガルテン(Volksgarten)」

    まずは市内の中心地へ。市庁舎や国会議事堂など、趣のある建築美を堪能したら、広々とした市民庭園「フォルクスガルテン(Volksgarten)」でひと休み。1823年に一般公開されたこの公園では200種類以上のバラが楽しめる他、手入れの行き届いた見事な自然美と周囲の風景に心身が癒される場所です。

    ベンチが多いので、地元の人が読書やリラックスする日常を垣間見ることもできます。せっかくなのでテイクアウトしたサンドイッチや飲み物を持ち込んで、ローカルのライフスタイルを想像しながら時間を過ごしてみるのもおすすめです。

    エリザベート亡き後、皇帝フランツ・ヨーゼフ一世がこの場所に決めたとされる像

    公園の奥にはヨーロッパ演劇の要、「ブルク劇場(Burgtheater)」を背に従えた、純白のシシィ像が清らかな姿で佇んでいます。

    荘厳な王宮で、気持ちを過去にタイムトリップ

    皇后エリザベートも実際に暮らしていたホーフブルク王宮はウィーンの象徴的な存在

    約600年という長期間の統治を誇ったハプスブルク家。豪華絢爛な建築やゆかりの品など、歴史を語るものとして残されています。中でもシシィことエリザベートも実際に暮らしていた「ホーフブルク王宮(Wiener Hofburg)」は、ウィーンを訪れる誰もが立ち寄るであろう世界的な観光スポット。実はフォルクスガルテンも、ホーフブルク王宮の敷地内にあります。

    王宮内に入り見学ルートを進むと、赤絨毯が敷かれた大理石の階段が現れます。この豪華な階段をシシィも実際に使ったのだろうか?と想像しながら登る先にあるのは、彼女の生涯を後追いできる「シシィ博物館(Sisi Museum)」です。

    当時の部屋やドレス、手紙など、貴重な資料が公開されているため、180年前を想像しながらシシィを身近に感じることができる場所です。見どころたっぷりですので時間に余裕をもったプランがおすすめ。日本語のオーディオガイドも無料貸し出しされています。

    手摘みされたスミレを砂糖に漬けた人気のお菓子「Kandierte Veilchen」
    画像提供:K.u.K. Hofzuckerbäcker Demel

    シシィ博物館で、ドレスのウエストの細さに驚いたり、常にエクササイズをしていたという運動器具に納得した後、その反面、甘いお菓子も好きだったという彼女の一面を知ると、ついつい親しみを覚える人もいるのではないでしょうか。そんな方はぜひ、王宮から徒歩1分ほどの距離にある菓子店「デーメル(Demel)」も忘れずにチェックしてください。シシィが愛したというスミレの砂糖漬けや、皇室御用達の洋菓子が所狭しと並んでいます。

    今につながる時間を体感

    在りし日を彷彿させる家具、装飾品の数々はまさに圧巻
    画像提供:Schloß Schönbrunn Kultur Und Betriebsges.m.b.H., Severin Wurnig

    シシィが生きた時代を追体験した後は、視点を現代に戻してウィーンの街を眺めてみましょう。中心地から地下鉄に乗って約15分、ツィーグラーガッセ(Zieglergasse)駅にあるのが「ウィーン家具博物館(Möbelmuseum Wien、旧・王宮家具博物館)」です。

    かつて王宮の家具を収納する倉庫があった場所が、現在は広大な中庭のある世界最大規模の家具博物館になっています。在りし日の王宮を知る調度品から、20〜21世紀のモダンデザインの紹介まで、3世紀に渡る歴史を目の当たりにする貴重な場所。小さな部品の紹介からエリザベートの肖像画や胸像まで、実に16万点以上という圧巻の展示です。

    オープンで、グローバルで、フリーダム

    市民の台所ナッシュマルクトでは、ウィーンのローカルグルメに触れられる

    今を実感するためにはウィーン最大の食品市場「ナッシュマルクト(Naschmarkt)」をチェックしましょう。生鮮品から調味料、中には移民の背景をもった店主による中東、南欧、アジアの食材など、さらには100以上のレストランも並んでいます。モダンなデリで珍しい惣菜を試すもよし、オリエンタルなお店でいい香りのするサラダや、あるいは伝統的なウィーンのワインバーで食すチーズなど、その時の気分で味わうローカルグルメは旅の醍醐味です。

    土曜日に開催される蚤の市。眺めているだけでも楽しい

    土曜日は隣接する場所で蚤の市も開催されているので、掘り出し物に出会えるかもしれません。
    波乱の人生を送ったエリザベートの人生を追いかけた後で、国際色豊かに開かれて、文化度の高い街となった現在のウィーンへ。ナッシュマルクトの建物は史跡指定されています。楽しげにグラスを掲げる人々の向こうに、19世紀のユーゲントシュティール様式の建築を見ることができます。時代の変遷を体感し、人生で大切にするものを考えるような旅をしてみませんか。

    • メインビジュアル:アウグスティーナ教会
    • 記載の内容は2022年8月現在の情報です。変更となる場合があるのでご注意ください。
    ライター:Madoka(Two Doors)

    ANAオフィシャルカレンダーWelcome Aboard(ウェルカムアボード)2022連動企画

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