大阪の違う一面を発見。レトロ建築が素敵な中之島で癒やしの時間

町じゅうを流れる川や水路によって発展を遂げ、かつては“水の都”とも呼ばれていた大阪。世界的にも珍しい、都心部が川で囲まれた“水の回廊”があり、クルーズ船で大阪の中心地を巡ることができます。

大阪水上バスが運営するアクアライナーで遊覧スタート。大阪市内を流れる大川の水面を滑るように走るアクアライナー。周遊するコースは「大阪城天守閣」や中之島周辺の名所や旧跡など。乗船すると目線が水面ギリギリの高さになる設計なので、大阪の街を下から見上げるような形で眺めることができます。

ちなみに、一番の見どころは新鴫野橋からの眺め。ここから見る「大阪城天守閣」は、背景にビルなどが入らず、昔の人が見ていたような大阪城の景色を見ることができます。

「大阪城天守閣」や「大阪市中央公会堂」などの歴史的建築物に、水と緑の木々が調和する光景は、水上からしか見ることのできない景色です。約40分の水上散歩に出掛けてみませんか。

中之島でうまいもんを食べたいなら、ワインとお好み焼きのお店「パセミヤ」に決まり。粉もんの聖地・なんばまで行かなくても、各地から人が訪れるお好み焼きの名店がここにはあるのです。

お好み焼きとナチュラルワイン、鉄板を使って供するさまざまな料理が評判のパセミヤ。約20分かけて鉄板の上でじっくり焼き上げたお好み焼きは、キャベツの甘みとうま味が凝縮して際立ち、表面はカリッと香ばしく、ふわふわの食感。空気をまとったスフレのような口どけの生地とキャベツのシャキシャキ感がたまりません。

ソースは、パセミヤ・オリジナルの「ワンダフルソース」を使用。木樽仕込みで出荷前の加熱処理をしないため、口当たりが柔らかいのが特徴です。熱々をはふはふといいながら頬張った後は、お店自慢のワインをひと口、ふた口。キャベツや豚肉、ソースの優しいうまみと、ブドウ本来の味を追求した優しい飲み心地のナチュラルワインがスーッと溶け合って、相性のよさを実感するはずです。

お店では常時、泡1種類、白5種類、赤5種類のワインが用意されているそう。鉄板越しに「どのワインが合うのかな？」などと会話をしながら、ゆるりお酒にひたる時間は至福のとき。中之島散策の終着地として、ぜひ訪れてほしいお店です。

旅の締めくくりは伊丹空港内で大阪グルメをご賞味あれ。道頓堀に本店を構える「たこ家道頓堀くくる」のたこ焼は外はふわふわ、中はとろとろの焼き加減が絶妙です。

素材にもこだわり、新鮮な大粒タコにシャキシャキのねぎがたっぷり。仕上げに白ワインの香りをまとわせたたこ焼は、口の中に入れた瞬間旨味が一気に広がるおいしさ。出発する前に大阪の味を食べ納めにおすすめです。

大阪の中心部を流れる二つの川に挟まれた中之島エリアは、水と緑が豊かな都会のオアシス。大阪の歴史を体現するような建築物も建ち並び、アートや文化の発信地としても盛り上がっています。大阪の新たな魅力に出会う旅に出かけませんか。