古さと新しさを体験。新スポットと伝統を巡る、夏の金沢旅

兼六園のそばにある「石川県観光物産館」は金沢の老舗や名店の銘菓や佃煮、伝統工芸品などが集められた商業施設です。館内には体験コーナーがあり、金箔貼り体験や砂彫りガラス体験などができます。なかでも、おすすめなのが茶の湯文化によって生み出された和菓子が作れる「和菓子手づくり体験」です。

こちらの体験は金沢の老舗和菓子店の職人が、四季折々の上生菓子の作り方を丁寧に教えてもらえるというもの。日本が生んだ和菓子文化を肌で感じられます。当日は練り切り餡を使った上生菓子3種類を3個作り、職人からのお土産1個と合わせて計4個を持ち帰りできます。季節やお店によってお菓子は変わり、夏はひまわりや朝顔をモチーフにした和菓子作りが楽しめます。

体験料金は一人1,700円（税込）で、館内で利用できる500円のお買い物券付き。ウェブサイトや電話で予約するのがおすすめです。

近江町市場にある「あかり」は金沢の丸年呉服店が運営する着物レンタル店。自由に着物を選んで、プロの着付けが体験できます。希望があればヘアセットやメイクをしてもらえるプランやフォトスタジオでの写真撮影プランも。着物を楽しみながら、観光できるプランがたくさん用意されています。

夏は単衣の着物や浴衣のほか、通気性の良い東レのセオアルファ素材のものが人気。女性用、男性用、子供用とそろっているため、家族で利用することもできます。金沢には、ひがし茶屋街や主計町茶屋街、金沢城址公園、兼六園など着物が映えるスポットが盛りだくさん。いつもと違う金沢旅が楽しめるでしょう。

金沢では夏になると活きのいいどじょうがスーパーで売られています。そんなどじょうを使った蒲焼きは、金沢の名物。現地でぜひ味わいたいもの。どじょうの蒲焼きが楽しめるのが「かばやき屋」です。

かばやき屋では、うなぎの蒲焼きとどじょうの蒲焼きがセットになったメニューを食べることができます。うな重（特松・うなぎの白焼き付）は、最上級のうなぎが使われており、どじょうのかば焼き1本とうなぎの白焼きがついてくる贅沢なセットです。専門店ならではの熟練した職人の手焼きによるメニューは味わいも格別です。旅の途中に名物で元気を補給してみましょう。

2022年5月に金沢の街ナカに開業したのが「OMO5金沢片町 by 星野リゾート」です。OMO Hotelsは観光客に向けて「テンションあがる『街ナカ』ホテル」がコンセプト。OMO5金沢片町は北陸随一のグルメタウンに建ち、知的好奇心をくすぐる食体験が用意されています。

1階のOMOベースにはおすすめの店舗が掲載された「ご近所マップ」の掲出、OMOレンジャーが案内する「金沢片町味わいまっし散歩」、「生らくがん作り体験」など、宿泊すると金沢グルメに詳しくなれるアクティビティが用意されています。

客室は旅の目的にあわせて6タイプ・全101室の客室を用意。グループや家族におすすめの「OMOハウス」や、ダブルシンクを備えた「スーペリアルーム」、ビジネスやワーケーションにおすすめの「ダブルルーム」などがあります。客室にも、雪吊り柄のクッションや九谷焼そばちょこなど、金沢の伝統文化から着想を得た仕掛けが満載。旅を存分に盛り上げてくれます。

新スポットを織り交ぜながら、伝統を巡る楽しみは金沢ならでは。この夏は、3年ぶりにイベントも再開され、街が盛り上がること間違いなし。ぜひ、金沢を訪れて新しい発見をしてみませんか。