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掲載日:2023.06.26

広島といえばここ!定番観光スポット&グルメを巡る旅

日本屈指の人気を誇る世界遺産を擁し、2023年5月にG7サミットが行われ世界的に知名度を高めた広島県。今回はそんな広島の中でも「広島といえばここ!」という定番スポットと、「広島で食べるならこれ!」という定番グルメをご紹介。休日のお出かけに、広島旅はいかがでしょう。

日本100名城に選ばれた「鯉城」へ

勇壮な広島城天守閣。おだやかに水をたたえる内堀には、鯉が泳いでいる

毛利輝元が太田川河川のデルタ地帯に築いたとされる「広島城」。
江戸時代初頭に福島正則が入城した際に増築が行われ、外堀を含めて約90万平方メートルもの広さを誇っていました。
現存するのは、広島中央公園内の内堀や本丸跡などですが、近世城郭の歴史を紐解く上で欠かせない城として日本100名城に選ばれ、また、「日本三大平城」の1つに数えられています。

広島城跡から出土した金箔鯱(しゃち)瓦は、愛嬌のある顔付き

明治時代以降も残されていた天守や楼門、櫓などは残念ながら原子爆弾の投下で倒壊しましたが、1958年に広島復興大博覧会の会場の一つとして天守閣を再建。
その後、天守閣の内部がリニューアルされ、博物館として武家文化などを伝えてくれるスポットになっています。

天守閣の第5層は展望室になっていて、「華頭窓(火灯窓)」と呼ばれる上部がアーチ状になった趣きのある窓も見どころです。
天気が良ければ、原爆ドームや宮島の眺望も楽しめます。
広島城を訪れたならぜひとも5層まで登り、天守閣の上から眺める広島市内の景色を楽しんでみてください。

広島城築城400年を記念して復興された「二の丸表御門」

広島城の見どころの1つである「二の丸表御門」は、門の上部に櫓を載せた、櫓門形式の城門。
戦前に測量された図面や写真、発掘調査の成果を基に、昔通りの工法によって平成元年~6年にかけて工事が行われ、復元されました。
内堀にかかる「御門橋」からの眺めが素晴らしいので、ここでの記念撮影を忘れずに。

広島城

  • 住所:広島県広島市中区基町21-1
  • 電話番号:082-221-7512
  • 料金:天守閣観覧料 大人370円、シニア・高校生180円(すべて税込、中学生以下無料)
  • ウェブサイト:広島城

ツアーもグルメも楽しい市民の憩いの場

2009年に竣工された「MAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島」

日本プロ野球セントラル・リーグに所属する「広島東洋カープ」の本拠地として知られる広島市民球場「MAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島(マツダスタジアム)」も、広島を訪れたならぜひ立ち寄りたいスポット。

スタジアムの収容人数は3万3,000人。
右翼の奥行が100mなのに対し、左翼が101mと、左右非対称になっているのが特徴です。
ダイナミックなプレーが堪能できるよう、砂かぶり席、パーティーフロア、テラスシートなど多彩な観客席が用意されていて、野球観戦だけじゃない、マツダスタジアムならではの楽しみを満喫することができます。

観客席は横幅50cm、奥行き85cmの、ゆったり大リーグサイズ

なお、訪れる前にチェックしたいのが「スタジアムツアー」の日程。
普段入ることができない球場の裏側を見学することができ、試合観戦だけでは味わえない驚き・楽しさに触れることができます。
この「スタジアムツアー」は、パーティー席やブルペン、記者席などを巡る「スタンダードコース」、ベンチやウォームアップ室、記者会見室などを巡る「バックヤードコース」、施設内の見学に加えて屋内練習場の見学ができる「屋内練習場コース」の全3種類。
開催日の1週間前までの受付になっているので、広島カープのウェブサイトから詳細をチェックし、予約をしてから出掛けましょう。

またマツダスタジアムは、「カープ飯」と呼ばれる球場内グルメが充実している点も魅力の1つ。
旧広島市民球場時代から愛される「カープうどん」や、ビールに合うおつまみを売る「おやじのおつまみ」、広島カープの選手がプロデュースしたメニューが並ぶ「Koi Court9」など、ガッツリ系からスイーツまでそろっています。
「カープ飯」は、マツダスタジアムで試合が行われるときにオープンするので、気になる方はカープ戦のチケットを確保してから出掛けましょう。

MAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島

  • 住所:広島県広島市南区南蟹屋2-3-1
  • 電話番号:082-568-2777(広島市民球場指定管理事務室)
  • ウェブサイト:MAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島

広島グルメの王者・お好み焼きは外せない

「みっちゃん総本店」の定番お好み焼き、「そば肉玉子」930円(税込)

薄い生地の上にたっぷりのキャベツともやし、さらにこだわりの中華麺と玉子を重ね、特製のソースをかけて仕上げるお好み焼き。
広島お好み焼きの生みの親とされる“みっちゃん”こと井畝満夫(いせ・みつお)さんの味を受け継ぐのがこちら、「みっちゃん総本店」です。

こののれんを目印にして足を運ぼう

広島市内に5店、廿日市市に1店の計6つの店舗がありますが、今回ご紹介するのは広島市役所からほど近い立地にある「じぞう通り店」です。
広島県最大級、長さ12mの鉄板カウンターは圧巻。
テーブル席にも鉄板を完備。焼き立てアツアツの本場の味をいただくことができます。
また、お好み焼きのメニューとともに、牡蠣焼きや和牛コウネ鉄板焼き、牛タンステーキおろしポン酢など、ビールや日本酒に合うおつまみが充実していることも、「じぞう通り店」の特徴です。

広島県のソウルフード「ガンス焼き」450円(税込)は、生ビールやハイボールと相性抜群

焼き立てアツアツのお好み焼きを「亀齢(キレイ)」や「富久長(フクチョウ)」など、広島の地酒をともにいただくのも美味。
広島伝統の味を「みっちゃん総本店」で楽しみましょう。
行列必須の人気店。予約をしてからの来店がおすすめです。

広島電鉄「紙屋町東駅」から徒歩2分。軒に並ぶ提灯が目印

続いてご紹介するのは、こちらも行列のできる人気店「ねぎ庵」。
こちらは広島市内に4店舗を構え、2002年の創業以来、地元民から愛され続けているお好み焼き店です。

たっぷりの「宝島ねぎ」が載った「月見ねぎ庵スペシャル」はランチ時900円、ディナー時1,243円(ともに税込)

お店のこだわりは、新鮮かつおいしい食材を使用すること。
中でも店名にもある「ねぎ」には強いこだわりがあり、瀬戸内倉橋町の「宝島ねぎ」を使用しています。
この宝島ねぎはミネラル豊富な土壌で育つため、ねぎ本来の風味が強くシャキシャキとした食感が特徴。
広島流のお好み焼きに欠かせない、甘いソースとの相性も抜群です。

広島名産の牡蠣をジューシーに焼き上げた「かきときのこ焼き」968円(税込)

「ねぎ庵」に来たら、お好み焼きとともにぜひ食べてほしいのが、牡蠣料理。
プリプリの牡蠣を使った「かきときのこ焼き」や、「かきの酒蒸し」、ほうれん草とともに供される「かきホーレン」など、おかわりしたくなるおいしいメニューがそろっています。
焼酎や日本酒のメニューが豊富なのも「ねぎ庵」ならでは。
じっくり腰を据えて、広島の夜を満喫しましょう。
こちらも行列必須の人気店。予約をしてからの来店がおすすめです。

国宝・厳島神社と弥山を巡る宮島旅へ

平清盛が「守り神」として崇拝した「厳島神社」の鳥居

「安芸の宮島」のシンボル的存在であり、ユネスコ指定の世界遺産に登録されている「厳島神社」。
本殿は檜皮葺屋根の寝殿造りで、市杵島姫命ら宗像三女神が祭られています。
推古天皇の時代(593年)に創建されたと伝えられ、島全体が神の島としてあがめられていたため「陸地に社を立てるのは恐れ多い」として、潮が満ち引きする砂浜から海上にかけて、社や鳥居が建てられたと伝えられています。

厳島神社がある宮島へは、JR西日本宮島フェリーでアクセス

国宝や重要文化財に指定された建物は17棟3基。
同じく国宝等に指定された美術工芸品と合わせて約260点もの芸術を見ることができる、貴重な神社です。
潮の満ち引きによって景色を変えることも、厳島神社の特徴。
時間に余裕を持って足を運び、満潮時・干潮時の違いを楽しむのもいいでしょう。

朱塗りの柱が美しい「回廊」は、国宝に指定されている

神社内には東と西に2つの回廊があり、いずれも国宝に指定されています。
海の上に浮かぶように作られた回廊は海風が渡るため涼しく、夏場でも快適。
なお、釘を使わずに張られた床板は、板と板の間に隙間を開け、高潮や台風時の波のエネルギーを消す構造になっているとのこと。
こうした先人たちの知恵に触れる瞬間もまた、厳島神社の魅力です。

紅葉谷線、獅子岩線の2つのロープウェーを乗り継いで、標高535mの山頂へ

せっかく宮島に渡ったのなら、「宮島ロープウェー」で「弥山(みせん)」に上るのも一興。
山全体が国の天然記念物に指定された「弥山」には原始的な植生が残っていて、厳島神社とともに世界遺産に登録されています。
ロープウェーは、厳島神社に近い紅葉谷駅から榧谷(かやたに)駅をつなぐ紅葉谷線と、榧谷駅から山頂の獅子岩駅をつなぐ獅子岩線の2本を連結して運行しています。

弥山の山頂展望台から。瀬戸内海の風景が眼下に広がる

弥山を訪れた伊藤博文が「日本三景の一の真価は頂上の眺めにあり」と感嘆したという山頂からの眺めはまさに絶景。
アーチ型のくぐり岩や、神が鎮座するという磐座(いわくら)石などの奇岩怪石を見てまわり、美しい自然を満喫していきましょう。

厳島神社、宮島ロープウェー

  • 住所:広島県廿日市市宮島町1-1(厳島神社)
       広島県廿日市市宮島町紅葉谷公園(宮島ロープウェー)
  • 料金:厳島神社昇殿料 大人300円、高校生200円、小中学生100円(すべて税込)
       宮島ロープウェー運賃 12歳以上 往復2,000円、小学生 往復1,000円(ともに税込)
  • ウェブサイト:厳島神社
                                   宮島ロープウェー

並ぶ価値アリ!の絶品あなごめし

休日のランチタイムには2時間待ちの行列も。待たずに食べたいなら平日の訪問がおすすめ

明治34年に創業し、伝統の味を100年以上に渡って守り続けている老舗「あなごめしうえの 宮島口本店」。
明治30年に、山陽鉄道の宮島駅が開通されたことをきかっけに、創業者の上野他人(うえの・たにきち)が、地元で食べられていたあなごどんぶりを駅弁として販売したことが始まりで、今では広島県の名物として名を馳せています。

「あなごめし上」。アナゴの骨から取ったダシで炊き上げたごはんも美味

一番人気の「あなごめし上」2,530円(税込)は、ごはんお茶碗2杯分の大ボリューム。
秘伝の醤油だれをたっぷりとまぶし強火で焼き上げたアナゴを口に入れると、脂の旨味と香ばしさが口の中に広がります。

厳選された「あなごの白焼き」も絶品。冷酒はぐい呑み1杯分から用意されている

「あなごめし」を看板に掲げる店ですが、なんとイチオシは「あなごの白焼き」1,540円(税込)。
席に着いたらまずはこちらをオーダーし、ビールや冷酒(ぐい呑み1杯120円~、税込)とともにいただきましょう。
添えられてくる岩塩を振り、わさびを少々添えていただくのがツウ。
キンと冷えた冷酒が、白焼きの旨味を倍増させてくれます。

なお、ランチタイムは行列必須なので、おすすめは、宮島観光を終えて戻ってきた夕刻頃。ただし、売り切れ次第終了してしまうので、時間を見計らいながら観光とグルメの両方を楽しんでみてください。

あなごめしうえの 宮島口本店

観光にグルメ、魅力いっぱいの広島へ

今回は広島市を中心とした「広島といえばここ」な定番スポットをご紹介しましたが、「尾道」や「鞆の浦」、「三段峡」など、まだまだ見るべき場所は盛りだくさん。
「尾道ラーメン」や「呉冷麺」「海軍カレー」「がんす焼き」など、広島ならではのグルメもあるので、日程も、お腹も、そしてもちろん懐具合にも、余裕を持って出掛けましょう。

広島での宿泊先を探すなら、こちらが便利です。

広島に旅する前に、こちらの記事もどうぞ。

  • 記載の内容は2023年5月現在の情報です。変更となる場合があるのでご注意ください。
  • 写真はすべてイメージです。
ライター:わぐり めぐみ
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