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    掲載日:2023.09.28

    横須賀の旅:それぞれのスタイルで「海」を楽しむ4つのショートトリップ

    古くから軍港として知られている横須賀市。三浦半島の大部分を占めているだけあって海も山も近く、自然を身近に感じられる場所でもあります。近代日本の礎となった歴史的施設から家族で楽しめる公園まで幅広さが魅力の街で、特別な1日を過ごすショートトリップをご紹介します。

    都心や羽田空港からのアクセスも良く、海を身近に感じられる街

    神奈川県の南東、三浦半島の中央部にあり、かつて鎮守府が置かれ軍港都市として発展してきた歴史もある横須賀市。東京湾と相模湾に挟まれているため海が身近にあり、豊かな自然、豊富な魚介類、旧軍港ならではの歴史など、さまざまな魅力があります。

    横須賀市の中心駅である横須賀中央駅までは、都心から電車で約1時間、羽田空港からも同じく1時間程度。車でも行きやすく、首都圏から日帰りも容易なエリアです。

    いつもの休日を特別な1日にしたい、また、旅行や出張で訪れたスケジュールに「海」を楽しむ1日を加えたいなら、横須賀への旅を計画してみてはいかがでしょうか。

    今回は、一人旅、夫婦での旅、家族旅行など、それぞれのスタイルで横須賀を丸一日堪能できるショートトリップを紹介します。

    三浦半島の自然、歴史、文化をいっぺんに巡る。「観音崎公園」のワンデイトリップ

    三方を海で囲まれている三浦半島は、じつに自然豊かな土地。なかでも、東京湾に突き出た最東端の岬に広がる「県立観音崎公園」は、広さ70haもある神奈川県下で最大級の公園。「観音崎公園」はもともと東京湾要塞の一部であったため、幕末や明治時代に台場や砲台が築かれ、戦争遺跡として今も残っており、横須賀市の歴史を感じることもできます。

    園内には磯遊びのできる海辺はもちろん、アスレチック広場や散策路、さらには横須賀を愛した画家・谷内六郎の作品に触れられる「横須賀美術館」や、三浦半島の自然をあつめた「観音崎自然博物館」まであるという充実ぶり。

    三浦半島の自然、歴史、文化をいっぺんに巡り、年代を問わず、好奇心の赴くままに1日を過ごすには「観音崎公園」がぴったりでしょう。

    「観音埼灯台」へ向かう散策路からの景色

    岬の先にあるのは、日本最古の洋式灯台である「観音埼灯台」。灯台に登れば、東京湾を一望できる見事な風景を楽しむことができます。一帯は海の交通の要でもあり、貨物船やタンカーのほか、タイミングが良ければ潜水艦を見られることも。
    古くは要塞としての役目も大きかったため、園内の随所に砲台跡などを見ることができ、史跡を巡りながらハイキングを楽しめば、横須賀の歴史をさらに深く知りたくなってきます。

    「観音崎公園」内に残る砲台跡の弾薬庫

    「観音崎自然博物館」のテーマは「リアルな自然と生態」。観音崎を中心に三浦半島に生息している海藻や草花、樹木、磯の生物や昆虫、両生類や爬虫類までを幅広く展示しています。博物館というと化石や骨格標本、剥製などを展示することが多いものですが、ここではさらに生きたままの生物が見られるのに驚かされます。実際に香りを嗅いだり、触ったりすることができ、どんな植物や生物が生きているのか、それを取り巻く環境はどんなものかを体感できるのです。

    「観音崎自然博物館」で観音崎の海の生き物と触れ合える「タッチプール」
    三浦半島の自然や生き物のことなら何でも教えてくれる館長の河野さん

    丸くくり抜かれた窓からは海が切り取られ、見上げれば陽の光が差し込む天窓もあり。「横須賀美術館」は、アートを楽しむのはもちろん、「観音崎公園」からの風景を一味違った視点で見られる場所でもあります。東京湾を一望できる屋上に出ると、日中の明るい陽の光や爽やかな海風、夕方のほの暗い中で感じる木々の揺れる音や深い海の色など、時間や季節によって違う表情が見られます。

    海と森に挟まれた気持ちの良い立地の「横須賀美術館」。建築家・山本理顕による設計
    谷内六郎の作品は「谷内六郎館」で見ることができる。ミュージアムショップは作品を使ったグッズも充実

    観音崎公園

    • 住所:神奈川県横須賀市鴨居4-1262
    • ウェブサイト:観音崎公園

    観音崎自然博物館

    横須賀美術館

    とにかくアクティブに!エンターテインメントパーク「ソレイユの丘」の1日

    横須賀市内には、くだんの「観音崎公園」だけでなく、「三笠公園」や「くりはま花の国」など、のびのびとできる広い公園が点在しています。なかでも、横須賀の西海岸エリアにある「ソレイユの丘」は、相模湾を一望できるのはもちろん、天気が良ければ富士山も見えるというダイナミックな風景も楽しめる公園。

    その敷地の広さを生かした大規模なアトラクションから、無料で遊べる施設、バリエーション豊富な食べ物など、子供たちと1日中アクティブに楽しみたい方はぜひ「ソレイユの丘」へ。

    さらに、オートキャンプやグランピングキャビン、入浴施設があるので、朝から園内で遊び、夜はキャンプ場でバーベキューを楽しみ、そのまま宿泊というプランも可能なのです。

    「ソレイユの丘」の「展望台」から見る園内とその向こうに見える相模湾

    入り口近くにあるのが2023年4月のリニューアルで新設された、高さ15mの「大型アスレチック」。上に行けば行くほどスリルがあるだけでなく、園内の花畑やすぐそばの相模湾が視界いっぱいに広がるパノラマの風景も味わえます。屋上から出発するジップラインもしかり。シャーッという音がして見上げれば手を振りながら滑る姿を何度も見かけるほどの人気です。

    36のアトラクションが楽しめる「大型アスレチック」と「ジップライン」

    巨大なアスレチックが目をひく一方で、小さな子供が楽しめる乗り物やミニ滑り台などの遊具も豊富。赤ちゃん用のブランコまであるので、たくさんの家族連れでにぎわいます。

    全長44mの「シバスライダー」
    親子で楽しめる「GOGO カート」

    たくさん遊んでお腹が空いたら、レストランやフードホールへ。カフェやドーナツ店などもあるので、散策の途中の休憩にもぴったりです。キャンプ場にあるバーベキュー広場で、バーベキューやピクニックをするのも楽しいもの。グラピングコテージでは、夕食はもちろん、朝食までセットにできるので、手ぶらで行っても安心です。

    「Soleil フードホール リヨン」。園内には他にイタリアンレストランやカフェなども
    「ミサキドーナツ」のソレイユの丘限定のドーナツ

    ソレイユの丘

    • 住所:神奈川県横須賀市長井4丁目地内
    • ウェブサイト:ソレイユの丘

    佐島で美しい漁港の景色と「産地・三浦半島」の魅力を味わう旅

    相模湾と東京湾に挟まれ漁業が盛んな三浦半島。佐島漁港や秋谷漁港、長井漁港と、年間を通して豊富な魚介類の水揚げを誇る漁港ばかりです。さらに、温暖な気候とふんだんに陽のあたる三浦丘陵があることから「三浦野菜」や「横須賀野菜」と呼ばれる地場産野菜がたくさん育つことでも知られています。

    佐島漁港は相模湾の入江に面して大きな波もなく、穏やかでのどかな雰囲気がある美しい漁港。周辺には別荘も多く、佐島の魅力を知り尽くしたシェフが腕をふるう、このエリアの魅力を凝縮したようなレストランも。

    海辺を散策したり、新鮮な魚介や野菜を使った料理を楽しんだりと、ゆったり流れる時間を感じられる、ちょっと大人な旅を満喫したいなら佐島エリアがおすすめです。

    三浦半島の西側、相模湾に面した「佐島漁港」

    まぶしい水面に浮かぶたくさんの漁船。華やかなビーチはありませんが、かもめやトンビが優雅に空を飛び、天気が良ければ海の向こうには江ノ島や富士山が見えることも。ゆったりとした時間のなかでリフレッシュするにはもってこいです。

    のどかな景色の中の贅沢な読書タイム

    「産地・三浦半島」の魅力を味わえるのがイタリアンレストラン「AzzurrA Mare SAJIMA(アズーラマーレ 佐島)」です。まるで船の上にいるかのようなテラス席では、遠くに江ノ島や富士山を眺めながら食事を楽しめます。
    その日水揚げされた魚と、三浦半島の地場産野菜を使ったプレートには、ヒラメやスズキ、真鯛やアジなどが使われ、豊富な種類の魚が獲れることがわかります。

    • 魚の種類は季節や日によって変わります。
    江ノ島が見える「AzzurrA Mare SAJIMA」のテラス席
    「佐島で獲れたお魚(5種)でつくる鮮魚のサラダ仕立て」

    気持ちのいい景色とおいしい料理を堪能した後は、地場野菜や魚介類をお持ち帰りするのもいいもの。三浦半島は、日照時間も長く冬でも温暖なことから年間を通してさまざまな野菜が育ちます。直売所の「すかなごっそ」は、地元の方はもちろん、飲食店の店主も仕入れにくるほどの人気。400以上の生産者による野菜がずらりと並ぶ店内は圧巻です。この土地ならではの三浦半島の地場産野菜は、旅の思い出やお土産としてもぴったり。遠方の方は宅配を利用するのもいいですね。

    三浦半島の地場産野菜を中心に旬の食材がそろう「すかなごっそ」
    オクラだけで20種類以上
    • 商品の種類は季節や日によって変わります。

    AzzurrA Mare SAJIMA

    すかなごっそ

    真っ青な海の上で過ごす1日。「津久井浜」でマリンスポーツへの第一歩を踏み出す

    海といえば海水浴でにぎわう場所が多いものですが、三浦半島にはウインドサーフィンなどのアクティブスポーツを楽しめる浜辺も。横須賀市から三浦市まで続く全長1.5kmの「津久井浜」がまさにそう。

    サイドショアと呼ばれるウインドサーフィンに適した風が一年中安定して吹き込むのがこの浜辺。日本でも有数のスポットとして知られ、聖地と呼ばれるほどなのです。波も風もおだやかで、ウインドサーフィン以外にもサップやウイングなどを楽しむ人が足しげく通います。

    風が安定しているということは、つまり初心者でも始めやすいということ。興味はあるけど、なかなか始めるきっかけがなかった方にも、一日中海の上で過ごしながら、マリンスポーツへの第一歩を踏み出すなら、「津久井浜」はまさに聖地といえるでしょう。

    「津久井浜」のウインドサーフィン

    「TEARS」は津久井浜海岸の目の前にある、プロ選手も在籍するウインドサーフスクール&ショップ。初心者にも丁寧に教えてくれる体験スクールも開催しており、道具も貸してくれるので手ぶらでもOKです。

    プロ選手も在籍する「TEARS」
    ウインドサーフィン用のボードが並ぶ「TEARS」のバックヤード

    体験スクールでは、まずは砂浜でレクチャーから。セールの組み立て方、風に対してどう動けばいいかを一通り教えてもらった後、いざ、海へ。勘のいい人なら30分もかからずに乗れるようになるのだそう。1日の体験で、沖の目標を往復できるようになる方も多く、体験からハマって毎週末のように通う方もいるのだとか。

    体験スクールの様子

    近隣には美味しいハンバーガーも食べられるカフェやパン屋さんがあるので、ウインドサーフィン体験など、長時間海で過ごした後のお腹を満たせば、達成感のある旅になるはずです。駅から歩いてすぐの浜なので、電車移動ならお酒を楽しむ人も多いそう。アクティブに過ごした後は、心地よい疲労感と一緒に食事を楽しんで。

    「津久井浜海岸」目の前、「Dessert & Cafe Blue Moon」のハンバーガー

    ANAが特別協賛し、津久井浜海岸で開催されている「ANAウインドサーフィンワールドカップ横須賀・三浦大会」では、海岸全体がお祭りのようなにぎわいに。沖合のレースの様子がわかるようにパブリックビューイングがあったり、初心者でも楽しめる工夫も。世界トップクラスの選手が集まる大会なので、白熱した試合を観戦すれば興味がグンと増すはず。イベント目当てに津久井浜を堪能するのも、旅のプランのひとつとしておすすめです。

    「ANAウインドサーフィンワールドカップ横須賀・三浦大会」の様子
    写真:JUNICHI HIRAI

    TEARS

    • 住所:神奈川県横須賀市津久井1-3-8
    • ウェブサイト:TEARS

    Dessert & Cafe Blue Moon

    海にまつわるイベントも多彩な横須賀

    ウインドサーフィンワールドカップの他にも、横須賀ならではのイベントが年間通して開催されています。猿島まで渡って史跡や展示を見るプランや、造船所跡の浦賀ドックの見学、潜水艦や大型の艦船を見られる軍港巡りなどは人気のイベント。10月の「よこすか開国花火大会」では海面に映る花火の姿も楽しめます。

    横須賀の旅が気に入ったなら、次はイベントや体験を目指して訪れてみるのもおすすめ。また違った角度から横須賀を楽しむことができるでしょう。

    懐深き横須賀で、自分だけのお気に入りスタイルを見つけてみませんか。

    • 記載の内容は2023年8月現在の情報です。変更となる場合があるのでご注意ください。
    ライター:KAORI HAREYAMA
    フォトグラファー:HIROTAKA HASHIMOTO

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