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掲載日:2024.05.16

ハワイ・オアフ島:ワイキキを拠点にお気に入りのローカルエリアを見つける旅

ハワイ旅の拠点といえばオアフ島のワイキキ。ワイキキエリアだけでもハワイを満喫できますが、少し足を延ばせば現地の方々が長年愛してきたお店や景色に出会うことができます。お決まりのコースとは異なる、とっておきの旅にするための、ローカルエリアの魅力をご紹介します。

ワイキキは旅の拠点であり、100点満点の繁華街

「オアフ島内のホテルが集まるワイキキエリアはもちろん、ローカルエリアにも足を延ばしてほしい。ハワイの新たな魅力を発見し、お気に入りのスポットがきっと見つかりますよ」

そう話すのは、写真家の真鍋奈央さん。高校生の時にハワイに留学し、現地の方の温かさやカルチャーに魅了され、10年以上もハワイに通いながら人々や景色を撮影し続けています。

旅の拠点となるワイキキは、ショッピングモールやレストラン、美しいビーチや公園などに徒歩圏内でアクセスできることが一番の特徴です。過ごしやすい気候で、旅には100点満点の繁華街ですが、実はハワイの歴史を感じられる貴重なスポットでもあると真鍋さん。

8つのビーチから成り立つワイキキビーチ沿いを中心にホテルが林立。世界屈指のリゾートタウン

例えば、1927年に開業された伝統あるホテル、ロイヤル・ハワイアン・リゾート・ワイキキが建つ場所は、カメハメハ1世が邸宅を構えた跡地。90年以上の歴史や風格を感じられるホテルを、拠点となる旅宿に選んでみるのも楽しそうです。

数あるハワイのホテルの中でも特に長い伝統を誇り、「太平洋のピンク・パレス」と称される美しい建物
©マリオット・インターナショナル Royal Rear Exterior

ワイキキから東へダイヤモンドヘッドを目指してカラカウア通りを15~20分ほど歩くと、ハワイ最古の美しい公園、カピオラニ公園があります。ホノルルマラソンのゴール地点としても知られていますが、1877年にカラカウア王の私有地がホノルル市民のために寄付され設立された歴史ある公園です。愛妻カピオラニ王妃の名前がつけられ、銅像もあります。

「ダイヤモンドヘッドを一望でき、ハワイの風や光を気持ちよく感じられます。早起きすれば、ワイキキ・ビーチの波音と小鳥のさえずりを聞きながらモーニングヨガを体験できるワークアウトも。アラモアナセンターなどでのショッピングに疲れたら、ポケボウル(味付けした魚介類の切り身を野菜とあえ、ご飯の上に盛った伝統料理)などをテイクアウトし、ピクニック気分でランチを楽しむのもおすすめです」

標高約232mの休火山ダイヤモンドヘッドは圧巻の一言。ホノルル市民の憩いの場

なかでもおいしいのが、マグロスポットのポケボウルだそう。「新鮮なポケが7ドルからとリーズナブル。具材はもちろん、ご飯は白米や玄米、酢飯から選べて、ソースもスパイシーマヨネーズやわさび醤油、ハワイアン、照り焼きなどから選べるため、多種多様な食文化が入り混じるハワイらしさを感じます。夕食に迷ったら、テイクアウトしてホテルで楽しむのもいいかも」

サイズが4種類あり、お腹のすき具合で選べるのがうれしい

ロイヤル・ハワイアン・リゾート・ワイキキ(The Royal Hawaiian Resort Waikiki)

マグロスポット(Maguro Spot)

しっとりとした朝の空気の中で自然を感じるマノア

ハワイの歴史を感じながら景色や食、買い物を満喫したら、いよいよワイキキを飛び出してローカルエリアへ。「移動手段は、時代とともに増えています」と真鍋さん。レンタカーはもちろん、地元の方も活用する公共バスのザ・バス、観光客が多く乗り放題スタイルのワイキキトロリー、日本語で予約ができるチャーリーズ・タクシー、スマートフォンアプリで配車できるUberやLyft、シェア自転車のbikiなどを活用するといいでしょう。

最初に真鍋さんが教えてくれたローカルエリアは、ワイキキから北へ車で15分ほどの、緑豊かでのどかな住宅地マノア。「コオラウ山脈の麓にある湿地帯で雨が多く、雨上がりに虹が見られるスポットとしても有名です。ゆったりした時の流れを感じます」

スターバックスコーヒー マノアバレー店は通称"緑のスタバ"として知られ、マノアのランドマーク的存在

このエリアには、ハワイ大学マノア校があり、学生や地元の方たちが集うこだわりのコーヒーが楽しめるカフェも点在しています。朝からコーヒーを味わえる居心地のいいカフェは、モーニング・グラス・コーヒー。「ハワイ産はもちろん、世界中からコーヒー豆を仕入れてローストし、一杯ずつ丁寧にいれたクオリティーの高いドリップコーヒーを気軽に味わえます」

スターバックスコーヒーの創業者の1人がオープンしたモーニング・グラス・コーヒー。山に囲まれたローカル感漂うロケーション

モーニングコーヒーの後にぜひ体験してほしいアクティビティが、マノア・フォールズ・トレイルです。「オアフ島にはトレッキングコースがたくさんありますが、原生林の中を歩いて落差約45mのマノア滝を見に行くこの森林浴コースは、往復で約1時間半ほどなので初心者でも歩きやすく、ビーチで過ごす時間とは異なるハワイの大自然を満喫できます」。朝は霧雨でしっとりとぬれた緑が美しいですが、道がぬかるみやすいのでスニーカースタイルが無難だそうです。

映画「ジュラシック・ワールド」の撮影現場にもなったマノアフォールズで森林浴を楽しみたい

「緑の中を歩いた後は、緑いっぱいのランチはいかがでしょう」と真鍋さん。イチオシのレストランカフェは、アンディーズ・サンドイッチズ・アンド・スムージーズ。「1977年に創業し50年近く地元の方から愛されている自家製サンドイッチとスムージーがおいしい店で、地産地消の野菜をたっぷり味わえます。ハワイは家族経営の老舗店が多いのですが、ここもその1つです」

サンドイッチはハワイ産のフレッシュな野菜がたっぷり

モーニング・グラス・コーヒー(Morning Glass Coffee)

マノア・フォールズ・トレイル(Manoa Falls Trail)

  • 住所:Na Ala Hele, Honolulu, HI 96822

アンディーズ・サンドイッチズ・アンド・スムージーズ(Andy's Sandwiches & Smoothies)

個性集まるカイムキで、グルメ&ショッピングデー

次はワイキキから車で10分ほどのスモールタウン、カイムキをご紹介します。個人商店がある買い物しやすいコンパクトなエリアで、お土産探しにもおすすめだそうです。

ワイキキからすぐなのに、一気にローカルな雰囲気が味わえるカイムキの街並み

真鍋さんがぜひ立ち寄ってほしいと話すのは、女性オーナーの"好き"がぎゅっと詰まった個性的で小さな雑貨店レッドパイナップル。「ハワイメイド雑貨だけでなく、オーナーが世界各国から買い付けたユニークなセレクトが魅力。スーパーでは売られていないハワイアンソルトやドライフルーツ、かわいらしいグリーティングカード、オアフ島で活躍するアーティストNICK KUCHARの作品などが所せましと並んでいます。眺めているだけで楽しく、大切な方へのお土産や自分へのプレゼントが見つかりますよ」

旅することが好きなオーナーが自分の好きなものだけを並べたという、ワクワク感が伝わってくる品ぞろえ

買い物だけでなく、レストランやカフェなどのローカルグルメスポットが集まっているのもカイムキのうれしいところ。おすすめの店は、鉄板で押し付けて肉汁を閉じ込めるスマッシュパテの先駆け、チャビーズバーガーズです。フードトラックでの販売が話題となり、満を持して2016年に路面店をオープン。「カウアイビーフや地元野菜を使ったハンバーガーで、地元の方も足繁く通う人気店です」

ハンバーガーのソースやピクルスも全て自家製。少し甘味のあるポテトバンズも店内で焼き上げる

レッドパイナップル(Red Pineapple)

チャビーズバーガーズ(Chubbies Burgers)

ウォールアートがひしめく、オアフ島最新の街、カカアコ

オアフ島で最も歩きたい、今注目の街がカカアコです。アラモアナセンターとダウンタウンの間にあり、もともとは倉庫や自動車整備工場が立ち並ぶ街でした。POW! WOW! HAWAIIという地元アーティストが創設したアートイベントが2011年に始まり、今や道を歩けばウォールアートが鑑賞できるアートな街に大変身したのです。

世界各国から集まったアーティストが建物の壁に描く迫力あるアート。シェア自転車bikiで壁画巡りを楽しむのもいいかも

ウォールアート巡りの後は、大規模モールで一息つきましょう。かつて塩田があったことから名付けられた複合施設「ソルト・アット・アワ・カカアコ」には、地元の方たちがわざわざ食べにくるほど、ハワイ屈指の人気レストランが集まっています。中でも1947年にワイパフで創業し、2013年にカカアコ店をオープンしたレストラン、ハイウェイ・インは、伝統の味を忠実に再現したハワイアン料理が楽しめると評判です。

「日本ではなかなか食べられない伝統的なハワイアンフードをアットホームな雰囲気で味わえます。日系ファミリーが三世代に渡って経営する老舗レストランで、地元の方々から愛されるビジネスに誇りと喜びを持ちながら、家族や親族みんなで仕事をしているのが、ハワイらしいと感じています」

ロコモコなどとは異なる、土地の風土や文化に根付いた伝統的なハワイアン料理を気軽に楽しめる
©Highway Inn

2フロアある「ソルト・アット・アワ・カカアコ」には約40軒のショップが集まり、カフェやレストランのほかにも、センスの良いセレクトショップやカカアコ生まれのブティックなど、ハワイで人気のブランドショップが集まっています。

街歩きの拠点となるソルトの外壁や中庭もアートで彩られており、見どころが満載
©SALT at Our Kaka'ako

ハイウェイ・イン(Highway Inn)

ソルト・アット・アワ・カカアコ(SALT at Our Kaka'ako)

レンタサイクルでのんびり楽しむビーチタウンのカイルア

最後は、全米屈指の美しさを誇るビーチでマリンスポーツなどが満喫できるカイルアエリアをご紹介しましょう。ワイキキから北東部へ車で約40分の場所にあり、レンタカーやUber、ザ・バス、ツアー会社が運行する送迎バスなどでカイルアに到着したら、自転車をレンタルしてビーチを回りましょう。

「カイルア・ビーチには駐車場やトイレ、更衣室があるビーチパークがありますが、そのお隣のラニカイ・ビーチにはビーチパークがありません。だから、レンタル自転車での移動がおすすめです」

ビーチに行く前に立ち寄りたいのが、1932年に創業したカラパワイ・マーケット。ノスタルジックな緑色の建物が印象的な小さな商店です。「サンドイッチやお惣菜など食料品も買えるので、ここで食べ物や飲み物を調達してからカイルア・ビーチへ行くと楽しいですよ」。ただし、ハワイではビーチを始めとした公共の場での飲酒は禁止のためご注意を。

のんびりサイクリングが楽しいカイルアの街並み。中央に写っているのがカラパワイ・マーケット

レンタル自転車でのんびり景色を楽しみながらカイルア・ビーチへ向かい、白い砂浜で遊んだり、シュノーケリングをしたりして楽しみましょう。すぐ隣の東側にある"天国の海"という名前を持つラニカイ・ビーチにも、ぜひ立ち寄ってほしいと真鍋さん。「住宅と住宅の間の小道を抜けた先にビーチが広がるその景色に、きっと感動します。カイルア・ビーチよりも人が少なく、さらに透明度が高いエメラルドグリーンの海の美しさに驚き、癒やされること間違いなしです」

白い砂浜が広がり、美しい海や穏やかな波が印象的なカイルア・ビーチ。休める木陰もある
グリーン豊かな住宅と住宅の間の路地を抜けていくと、目が覚めるようなエメラルドグリーンのラニカイ・ビーチが広がる

ビーチ遊びを満喫したら、2015年から本格的に醸造を開始した人気のブリュワリー、ラニカイ・ブルーイング・カンパニーで、クラフトビールを楽しんでみませんか。「創立メンバーの多くがカイルア在住で、原料から酵母までメイド・イン・ハワイにこだわっています。新鮮なローカルフルーツを使ったビールなど、珍しいクラフトビールを生樽(きだる)から注ぐ生ビールを楽しめます」

ハイビスカスや地産のハチミツ、マカデミアナッツ、パパイヤなど、多種多様な食材を使って醸造したビールを飲み比べできる

カラパワイ・マーケット カイルアビーチ店(Kalapawai Market Kailua Beach)

ラニカイ・ブルーイング・カンパニー(Lanikai Brewing Company)

ローカルエリアでの新たな発見で、ハワイがもっと魅力的に!

ワイキキを拠点としたローカルエリアの旅、いかがでしたでしょうか。ローカルエリアに少し足を踏みいれるだけで、ビーチやショッピングモールだけではないハワイの昔と今を感じられる文化にも出会えます。「行く先々のショップや市場などで、ぜひ現地の方と触れ合ってください。居心地のいい優しさを感じて旅の満足度が上がり、ハワイがもっと好きになるはずです」

  • 記載の内容は2024年3月現在の情報です。変更となる場合があるのでご注意ください。
ライター:Miyuki Takashima

コーディネート:Nao Manabe

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