「先行予約」も活用しながら、その時期だけの旬の味覚を味わう
多くの野菜が一年を通して手に入る現代。食べたい野菜や、つくりたい料理に必要な野菜が、いつでも手軽に買えるのはとても便利なことです。でも、旬を知って食卓に取り入れれば、より美味しい野菜を味わい、季節の変化を感じる楽しみにつながります。
「ANAのふるさと納税」では、その野菜が出荷可能な時期に申し込むことはもちろん、先行予約ができる返礼品も多いため、美味しい時期が異なる野菜を選んで申し込んでおけば、一年を通して旬の美味しさが楽しめます。
「一番適した時期に育てられた野菜は、ストレスなく自然に育ちます。栄養価が高く、中身もつまっていて美味しい。ハウスを適温に保つための燃料や、余分な農薬や肥料も必要ないため価格も安く出まわります。旬の野菜には良いことが多いのです」と、野菜ソムリエプロの杉原俊明さん(以下同)。杉原さんは、日本各地からこだわり食材を集め、販売する「フーズバラエティすぎはら」(北海道・札幌市)を経営し、日々、新鮮で美味しい野菜の提供に力を注いでいます。
では、それぞれの季節には、どんな野菜が旬を迎えるのでしょうか。
「春は山菜やアスパラガスなどの芽もの野菜が旬。これらの野菜は苦味成分のアルカロイドが含まれていて、冬の間、眠っていた生物の細胞や組織にカツを入れて、目覚めさせてくれます。夏はトマトやピーマンなどビタミンAやビタミンCの多い野菜、キュウリやスイカなどカリウムが豊富な野菜が登場します。秋は白菜やキャベツなど葉が巻いた野菜の季節。霜が当たると甘みが増して美味しくなります。そして冬はゴボウや大根などの土付き野菜、ほうれん草などの青菜が旬です」
そこで、旬の野菜の美味しい食べ方を杉原さんに教えてもらいました。
「秋の味覚の秋刀魚に秋冬が旬の大根おろしが合うように、旬の食材を合わせた料理がおすすめです。例えば、きのこと秋ナスのお味噌汁はホッとする美味しさ。なめこなどぬめりのあるきのこを使う時には大根おろしをお椀に放つとさっぱりといただけます。収穫は夏ですが追熟して秋冬に美味しくなるカボチャは、同じ時期に出回る小豆と一緒に炊くと、冬至に欠かせない料理になります。夏の野菜なら、美味しい枝豆を2種類使った茶碗蒸しはいかがでしょう。青くすっきりとした香りの枝豆をすりつぶし、出汁を合わせて蒸したら、香りの強い茶豆をトッピング。それぞれの豆の香りが楽しめます」
肉や魚、お酒など、野菜以外の返礼品との組み合わせを考えて申し込むのも「ANAのふるさと納税」の楽しみ方の一つですね。
同じ野菜でも時期を変えて味や食感の違いを楽しむ
最近は栽培方法や収穫後の貯蔵方法の進化で、年に複数回、美味しさの"旬"を迎える野菜が出てきています。
「イモ類は秋の収穫後、貯蔵して追熟することでマイルドで旨味の強い味になります。採れたての秋も、寝かせたあとの冬や春も、どちらも美味しさの旬といえます。また、5月頃が旬だったアスパラガスは、早春、春、夏と、年に何度も旬がやってくるようになりました」
例えば、キクイモは収穫されたばかりの秋には野生味のある強い味ですが、一冬寝かせた春にはマイルドで生食にぴったりの味に変化。ヤーコンは生で食べると梨のようなシャキシャキ食感を楽しめますが、貯蔵によりさらに甘味が増し、炒める・煮る・揚げるなどの加熱調理もおすすめです。
もともとは5月が旬のアスパラガスは、えぐみが強く野生味あふれる味わいが本来の特徴です。でも、ハウス育ちでみずみずしく軽い味わいの4月頃に収穫されるアスパラガスも人気。15年ほど前から出回るようになった夏のアスパラガスは繊維が少なくやさしい味です。
同じ野菜の同じ品種でも、時期によって異なる味や食感があり食べ比べてみるのも楽しいですね。「ANAのふるさと納税」の返礼品のページでは、出荷時期の確認ができるので、申し込み前にチェックしてみましょう。
産地にこだわって野菜を選んでみる
名産地といわれるのは、それぞれの野菜が美味しく育つ土壌や気候に恵まれているから。群馬県嬬恋村のキャベツや、北海道今金町の今金男しゃくなど、名産地といわれる地域の野菜をはじめ、産地にこだわって返礼品を選んでみるのはいかがでしょう。
「北海道の今金町では昭和28年から生産するジャガイモを男爵芋一品種に統一。昭和30年に"今金男しゃく"という名前で出荷を始めました。生産や出荷のルールを設けて品質を向上させ、ブランド化に成功した例です」
名産地といわれるようになったのは、長い月日をかけて美味しい野菜を育ててきた地域の方たちの努力と想いの結果。名産地はもちろん、全国各地には野菜づくりに真摯に取り組んでいる生産者さんが大勢います。同じ種類の野菜でもさまざまな産地から選ぶことができるのが、ふるさと納税の楽しみ方の一つ。ふるさと納税の返礼品に野菜を選んで気に入ったら、生産地や生産者、農園の名前を覚えておいて、毎年の季節の楽しみにするのもおすすめです。
高級野菜を身近な方への贈り物や自分の楽しみに選んでみる
自宅用にはなかなか購入することのない高級野菜。仲のいい友人や親戚、離れて暮らしている家族など身近な方への贈り物として、ふるさと納税の返礼品に選ぶのもいいものです。
もちろん、自宅用に選んで非日常を体験するのもおすすめ。とはいえ普段使わない食材は、どう調理すればいいのか戸惑うもの。そこで、高級野菜と聞いて思い浮かぶ松茸やゆり根の、家庭でできる美味しいレシピを杉原さんに教えてもらいました。
- 松茸
「おすすめは"松茸のおかゆ"です。昆布や、薄い出汁の素でおかゆを炊いたら、スライスした松茸をさっと入れて、火を止めます。これだけで、失敗なく、松茸の香りや歯応えが楽しめるおかゆのできあがり。刻んだ大根の葉や枝豆を入れると、異なる食感も楽しめてなお美味しくなります」
- ゆり根
「簡単なのはホイル焼き。ゆり根を丸ごとホイルで包んで、ゆっくりじっくり加熱します。収穫したばかりの秋のゆり根はホクホクで、寝かせた春のゆり根はねっとりと甘く、どちらも食べ始めると無口になってしまうくらい美味しいです。
また、ゆり根をバラバラにしてさっと出汁で煮て、カツとじのように卵でとじるのも簡単ですが美味しいのでおすすめです」
適切な保存方法を知っておけば、常備野菜のストックも怖くない
日常的に使う野菜はストックしておくと便利。大量に届いた野菜は上手に保存して美味しく使い切りましょう。
「野菜は収穫後も生きています。上手に保存することで、美味しさの寿命を伸ばすことができます。保存方法は野菜によって異なります。適切な保存方法のヒントは、土に埋まっていたのか、温かい地域で育ったのかなどそれぞれの野菜の収穫前の姿です」
杉原さんは、地面から生えて上に伸びながら育つ野菜を「立ち型野菜」、茎やツルから下がる野菜を「ぶらり野菜」、食べる部分が土の中にある野菜を「土付き野菜」と呼んでいます。それぞれの野菜別の保存方法を紹介しましょう。
- 立ち型野菜(ほうれん草、小松菜、春菊、アスパラ、ネギなど)
「上下感覚を持っている野菜なので、寝かせて保存すると"立ちあがろう"としてエネルギーを使い、美味しさが落ちてしまいます。ポリ袋やラップフィルムに包んで、冷蔵庫の中で立たせておきましょう」
- ぶらり野菜(トマト、キュウリ、ナス、イチゴ、メロンなど)
「上下感覚がないので立てても寝かせても大丈夫。温かい地域で生まれたものが多いので低温に弱く、冷蔵庫に入れると変色してしまいます。冷蔵庫に入れる場合はラップフィルムに包んで保存しましょう」
- 土付き野菜(大根、ニンジン、ゴボウ、サツマイモ、ジャガイモなど)
「土を洗ってしまうと持ちが悪くなります。土付きで届いたものは、そのまま新聞紙などに包んで冷暗所か野菜ボックスに入れましょう」
そのほか、タマネギは湿気に弱いので風通しの良い冷暗所での保存がおすすめです。ネットに入れてつるしておくのもいいですね。ジャガイモは冷暗所保存でOKですが、煮物に使うときは4〜5日前から冷蔵庫に入れておくとでんぷんが糖化して甘みが増し、美味しくなるそうです。
定期便でワクワク感を楽しむ
「ANAのふるさと納税」には、旬の野菜をアレンジして定期的に送ってもらえる定期便もあります。季節ごとに届く野菜が変わることも多いので、箱を開けるときには毎回ワクワク。届いた野菜に合わせてメニューを考えるのも楽しく、料理のレパートリーが広がりそうです。
ふるさと納税の返礼品に野菜を選んで、さまざまな楽しみ方で味わいましょう。
寄付先の自治体とお客様をつなぎたい。ANAの「ふるさと納税」への想い
全国各地の返礼品を取り扱う「ANAのふるさと納税」。ANAでは、地方自治体を寄付というかたちで応援されるお客様と、国内の各地域をつなぐことで、地域創生の一翼を担いたいと考えています。寄付額に応じたマイルの積算やANAだけの返礼品「ANAトラベラーズクーポン」などをご用意しているのも、お客様に実際に寄付先の自治体を訪れていただきたいから。ふるさと納税の返礼品で各地の美味しい野菜に出会ったら、次は、その野菜のふるさとへ旅をしてみませんか。
- 記載の内容は2024年10月現在の情報です。変更となる場合があるのでご注意ください。
取材協力:フーズバラエティすぎはら