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    掲載日:2024.10.15

    大型のニジマスとアメマスを釣る秋の北海道

    北海道の秋はニジマスの鮮やかなレッドバンドが紅葉の時期にひと際映え、湿原河川は遡上アメマスねらいの絶好機。北の大地を訪れるならこの季節がチャンス。想像や期待以上の感動が待っています。

    レッドバンド映えるニジマスを釣る!

    十勝エリアの河川は支流も要注目。水深があれば思わぬ大型が潜んでいる

    北海道は釣りファンの間で"トラウト王国"と呼ばれるように、大型の鱒類(トラウト)が各地域にせい息しています。なかでも一番の人気ターゲットはニジマス。そしてニジマスといえば、道東・十勝エリアがよく知られた釣り場の1つです。十勝川水系では古くから、有志による釣り場づくりの一環として、ニジマスの放流が行われてきました。これにより、自然産卵による野生魚も見られるようになり、コンディションのよいニジマスがロッドを絞るようになりました。

    釣りファンの間では"十勝のニジマス"がブランドのように語られる
    この時期の川は一生を終えたサケの姿が見られ、ルアーもイクラをイメージしたカラーを選ぶと効果がある

    北海道のニジマス釣りでは、春の産卵期を経てエサを活発に捕食し、徐々にコンディションを回復させる6~7月を"ファーストハイシーズン"とするなら、秋の9~10月はいわば"セカンドハイシーズン"です。夏の間に栄養価の高いタンパク源(小魚や陸生昆虫などのエサ)をたくさん蓄えたニジマスのパワーは凄まじく、ファーストシーズンよりも激しいファイトで抵抗します。そんな力強さを持った50cmクラスはもちろん、60cmを超える大ものに出会うのも夢ではありません。

    阿寒川は憧れをかなえる流れ

    川の中をのぞくと50cmクラスのニジマスが悠々と泳いでいるのが確認できる

    そんな秋の北海道でおすすめの釣り場の1つが阿寒川です。C&R(キャッチ&リリース)エリアがあるので魚影は多く、水中をのぞくと50cmクラスのニジマスが悠々と泳いでいるのが確認できます。姿が見えるからといって簡単に釣れるわけではありませんが、それでも心躍る光景です。阿寒川には漁協があり、釣りの解禁期間は、例年5月1日~10月31日です。

    C&Rエリアでもこのように野生化したヒレピンの魚に出会える

    秋になり、気温が低くなってくるとハッチ(羽化)する水生昆虫が増え、フライフィッシングであれば、いわゆる"マッチング・ザ・ハッチ"の釣りが楽しめるようになります。メイフライ(カゲロウ)やトビケラ(カディス)がハッチし、甲虫類などの陸生昆虫も豊富。また、小さい羽アリなどもエサになっているので、それらを模したより小さなフライが活躍する時もあります。

    ルアーではスプーンやミノーを使う方が多いですが、他の方があまり使わないもので大型がヒットする場合もあるので、ここぞという場所では、いくつかのルアーを使って粘ってみてもよいでしょう。近年注目されているビッグベイトも有効です。

    秋の阿寒川。紅葉の川で釣りができる

    秋も深まってくると河畔林は紅葉し、景色を楽しみながらロッドを振れます。本州の釣り場では、紅葉の頃にはたいてい多くの河川が釣りの禁漁期に入ってしまうので、こうした部分も北海道の秋の釣りの魅力といえます。

    大型のニジマスは他のエリアでも

    北海道道南の河川で釣られた70cmオーバーのニジマス。北の大地にはこんな超大ものも潜む

    このほかにも秋の北海道では、道北・オホーツクエリアの石狩川水系、天塩(てしお)川水系、C&Rエリアが設定されている渚滑川などでニジマス釣りが楽しめ、さらに道南エリアなども思わぬ大型に出会えるチャンスがあります。

    北海道のアユ釣り場として有名な厚沢部(あっさぶ)川や天の川などがその1つです。これらの川では、9月になると産卵を終えて力尽きたアユが河原に散見され、それを捕食するニジマスが大型化します。"落ちアユパターン"といえば本州では大型のシーバス釣りのことですが、道南の川ではニジマス釣りでその現象が見られます。

    9月に入り産卵を終えて川に流れるアユ。こんなエサを捕食しているのでニジマスも大型化する

    秋の湿原河川を彩る遡上アメマス

    海で栄養を蓄えたアメマスはパワフル。60cm以上ともなればファイトは圧倒的だ

    アメマスは北海道に多く見られる湿原河川において最も出会う頻度が高く、どの季節でも釣り人を楽しませてくれるターゲットです。主な釣り場は根釧地方を流れる釧路川や別寒辺牛(べかんべうし)川、西別川、風蓮川など。川の氷が解ける春から釣りのシーズンが始まり、5月頃には多くのアメマスが一度海に降りますが、暑さが和らぐ夏のお盆過ぎ頃から再び川に戻って来るようになり、秋は本格的な遡上の季節になります。すると一年でも最も力強いアメマスのファイトを味わえる季節が到来します。

    湿原河川では岸際や倒木の陰など、魚が付いていそうな場所に正確なキャストをすることが大切

    海でエサをたっぷり捕食したアメマスは、紡すい形で太く丸く肥えながら体は引き締まり、顔つきもいかつくなって、海で生き抜いてきた強さを感じさせます。アメマス特有の背中の虫食い模様や白斑も濃く明瞭に浮かび上がり、他の時期のアメマスとは明らかに違う迫力がみなぎっています。

    濁った水中から顔を出す魚は驚くほど美しい

    釣果を左右するのは「足」。海から戻って来るアメマスは移動が速く、特に遡上の初期は同じ場所にほとんど留まりません。シロザケのように大きな群れがそのまま川を移動するのではなく、数100m~数kmの区間にひとかたまりの小さな群れが点在するような状態になるので、釣りをする時も川を移動し続けるようなイメージになります。その時に魚のいる区間を見つけだせるか否かが何よりも重要なのです。

    湿原河川のアメマス釣りは冬が来て川面が結氷し始める前まで楽しめる

    ルアーはスプーンが人気かつ定番。重さは15g前後をベースに、水深や流れによって変えます。基本的にはアップクロスキャスト、クロスキャスト、ダウンクロスキャストとすべて試しながら、倒木の周りや水深のある場所、流れの中など、アメマスの付きそうな場所をくまなく探ります。ただし、1つのポイントで多投する必要はなく、どんどん先へ移動して、やる気のある個体だけを効率よく釣っていくことを心掛けます。

    釣れるアメマスのサイズは、40cm台から60cmを超えるものまでさまざま。たとえサイズが小さくてもコンディションが抜群だからこそ、他の時期では味わえない強烈な引きを味わえます。なお、アメマスは本格的な秋の到来とともに婚姻色を帯び始め、地元では産卵のピークを迎えるタイミングでの釣りは控えるのがマナー。ただし、アメマスは産卵後も生きるので、その時期を過ぎた後は、川面が結氷するまで長く釣りを楽しむことができます。

    • 掲載している情報は2024年9月時点のものです。釣り場のルールや状況は変更になる場合がありますので、事前にご確認のうえお出かけください。

    協力:つり人社

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