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掲載日:2025.02.20

東京―イスタンブールが新規就航。世界を魅了するトルコのエキゾチックな絶景とグルメ

アジアとヨーロッパにまたがるトルコはエキゾチックな魅力にあふれる国。美しいイスラム建築やカッパドキアなどの世界遺産、エーゲ海の眺めなど見どころが盛りだくさん。トルコ料理が世界三大料理であることも忘れてはなりません。今回はトルコ旅行の魅力をご案内します。

トルコの基本情報

イスタンブール市街

トルコと日本はアジアの東と西をまたがる位置にありますが、東京(羽田)―イスタンブール直行便の新規就航で、便利になります。いま出かけたいトルコの気になる基本情報をチェックしておきましょう。

言語

公用語はトルコ語ですが、観光客が多いトルコではホテルやレストランなどで英語でのコミュニケーションが可能です。イスタンブールや主要な観光地では英語での案内もあります。

通貨

通貨単位はトルコリラです。現在のおおよその為替レートは4.45円(2025年1月現在)。トルコリラはドルやユーロに比べて円安の影響が少ないので、海外旅行の目的地としておすすめです。

宗教と習慣

イスラム教がほとんどを占めるといわれていますが、キリスト教やユダヤ教も共存しています。モスクを訪れる際は、露出のある服装は避けましょう。また、警察や軍の写真撮影は控えてください。

気候と服装

温帯性気候で日本のように四季があります。服装はおおむね日本と同じくらいの準備で構いませんが、地中海・エーゲ海のリゾート地と中央アナトリア地方、黒海周辺、東アナトリア地方では気候差があるので注意が必要です。

イスタンブールの美しい建造物にふれる

スルタン・アフメット・ジャーミィ(ブルーモスク)

天井のイズニックタイルは圧巻

17世紀にアフメット1世によって建造された「スルタン・アフメット・ジャーミィ」は、"世界一美しいモスク"称されています。ブルーモスクの通称は、その内部の天井や壁の装飾の鮮やかさに由来。よく目を凝らして見ると、トルコ伝統のイズニックタイルが使われていることに気づきます。イズニックタイルにはチューリップなどの植物が描かれ、その精緻さはまさに超絶技巧。しばし天井や壁を見上げると、圧巻ともいえるブルーの彩りの世界に引き込まれるでしょう。

スルタン・アフメット・ジャーミィは、世界遺産に登録されている「イスタンブールの歴史地区」の中にあります。歴史地区は次に紹介する「アヤ・ソフィア」や「トプカプ宮殿」も含まれているため、あわせて訪れてみましょう。

スルタン・アフメット・ジャーミィ

  • 金曜は14:30より入場可能

アヤ・ソフィア

円形の巨大ドームのデザインが目を引く

"ビザンツ建築の最高傑作"称される「アヤ・ソフィア」。もともとキリスト教の大聖堂でしたが、オスマン帝国時代にミナレット(塔)などが建てられ、イスラムのモスクに。一時は博物館として利用されていましたが、現在は再びモスクとなっています。

アヤ・ソフィアはなんといっても巨大な円形ドームが目を引きます。中央ドームの直径は31mにも及ぶほど。建設当時、キリスト教の建物としては異例の様式とスケールでした。モスクとなった現在もキリスト教時代の面影を残す部分もある、イスタンブールらしい建物です。聖母子像、デイシスなどのモザイク壁画も見どころとなっています。

アヤ・ソフィア

  • 住所:Sultan Ahmet, Ayasofya Meydanı No:1, 34122 Fatih/İstanbul, トルコ
  • 開館時間:9:00〜19:30 ※
  • ウェブサイト:アヤ・ソフィア(英語)
  • 金曜は12:00~14:30閉館

トプカプ宮殿

トプカプ宮殿の挨拶の門
©efired

三方を金角湾、ボスポラス海峡、マルマラ海に囲まれた小高い丘に建つ「トプカプ宮殿」。15世紀にメフメット2世によって建造され、約70万㎡の広大な敷地を有することから、オスマン帝国の繁栄のシンボルとされています。19世紀半ばまで王の宮殿として利用されてきましたが、現在は博物館として開放されている名所です。

トプカプ宮殿は"チューリップの宮殿"も呼ばれ、4つの庭園を中心に小さな建物で構成されています。第2庭園にある女性たちが暮らした「ハレム」、第3庭園にあるスルタンが賓客を迎えた「謁見の間」が見どころです。「宝物殿」ではきらびやかなコレクションが見られ、中でも「スプーン屋のダイヤモンド」と「トプカプの短剣」は必見です。

トプカプ宮殿

  • 住所:Cankurtaran, 34122 Fatih/İstanbul, トルコ
  • 開館時間:9:00〜17:00/火曜休館
  • 入場料:2,000トルコリラ(トプカプ宮殿+アヤイリニ+ハレム)
  • ウェブサイト:トプカプ宮殿(英語)

ボスポラス海峡

ボスポラス海峡にかかる第1ボスポラス橋

イスタンブールのアジア側とヨーロッパ側の中間に位置するのが「ボスポラス海峡」です。海峡には3つの自動車道用橋が架けられています。第2ボスポラス海峡大橋は全長1,510mあり、日本のODAのもと建設されました。海峡からは沿岸にあるモスクや宮殿、新市街やガラタ塔などが見られます。そのためボスポラス海峡クルーズでイスタンブールの名所を楽しむのもおすすめです。

ガラタ橋とガラタ塔

ガラタ橋とガラタ塔
©Guven Ozdemir

ガラタ橋は金角湾に架かる跳ね橋で、世界遺産のあるイスタンブールの旧市街と近代的な新市街をつないでいます。ガラタ橋は2層になっており、上層は車道と歩道、下層はレストランやカフェというおもしろい構造。上層で歩道から釣りざおを下げる方が連なっていたり、下層で食事を楽しむ方がいたり、いつもにぎわいをみせています。

ガラタ橋を渡って新市街まで散歩したら、ぜひ「ガラタ塔」も訪れてみましょう。高さ約67mの石造りのガラタ塔はイスタンブールの街並みを見下ろすポイントとしてぴったりです。特に展望デッキからの景色は、360°ぐるりとイスタンブールの街を見渡せます。

ガラタ塔

  • 住所:Bereketzade Mahallesi Büyük Hendek Caddesi, Numara: 2, 34421 Beyoğlu/İstanbul, トルコ
  • 開館時間:8:30〜23:00(入館22:00まで)
  • 入場料:30ユーロ
  • ウェブサイト:ガラタ塔(英語)

足を延ばして世界遺産やリゾートの絶景を眺める

カッパドキア

カッパドキアは気球に乗って楽しむのがおすすめ

「カッパドキア」は、トルコのほぼ真ん中にあるアナトリア高原中央部にある南北50kmに渡る奇岩の絶景。1985年に世界遺産に登録されました。パシャバー地区の"妖精の煙突"と呼ばれる奇岩は、数億年前の火山活動によって堆積した火山灰や溶岩と風雨によって形成されたもの。その後、人間の手が加わって、岩窟教会や住居として利用されていたこともあります。

カッパドキアの絶景は、気球に乗って雄大な自然を見下ろすのがおすすめ。カッパドキアに浮かぶ気球もまた、新しい光景として見応えがあります。

ヒエラポリスとパムッカレ

「ヒエラポリスとパムッカレ」は1988年に世界遺産に登録

エーゲ海地方にあるデニズリには、白い石灰棚の奇景が広がっています。ここはトルコ語で"綿の城"を意味する「パムッカレ」。幻想的な光景は、実は温泉です。炭酸カルシウムを含んだ温泉水が石灰棚を流れ落ち、日中は空の色にきらめいています。現在は浴場としての入場は制限されていますが、歩いて渡ることはできます。

また石灰棚の上には、紀元前190年にペルガモン王により建設された古代都市「ヒエラポリス」があります。かのローマ帝国時代には温泉保養地として繁栄していました。

ボドルム

エーゲ海リゾートのボドルム

4つの海に囲まれたトルコは、リゾート地としても訪れたい場所。エーゲ海沿岸の「ボドルム」はトルコ随一のリゾートとして知られています。青い海を擁する沿岸には、白い建物が並ぶ街並みとヨットハーバーがあり、エーゲ海リゾートらしい爽やかな風景が待っています。

リゾートだけでなく、遺跡を楽しめるのもボドルムの魅力。海岸沿いの半島に浮かぶボドルム城には水中考古学博物館、近郊にはディディマ遺跡、ミレトス遺跡、プリエネ遺跡などがあります。

豊かな食文化を持つトルコのグルメ

メゼ

ベジタリアンやヴィーガンにもおすすめのメゼ

トルコ料理は世界三大料理の1つとして豊かな食文化を持つことで知られています。そんなトルコ料理を代表するのが「メゼ」と呼ばれる前菜。フレッシュな野菜や豆類に、ヨーグルトやオリーブオイル、スパイスやハーブを使ってヘルシーな前菜が小皿に取り分けて、レストランや「メイハネ」と呼ばれるトルコの音楽と共にお酒とメゼを楽しむ店で提供されています。メゼには冷菜も温菜もあり、おつまみとしてもいただけます。

トルコの朝食

トルコの朝食は食卓にのりきらないほど並ぶのが特徴

トルコの朝食も豊かな食文化のシンボルです。食卓に乗り切らないほどのたくさんの料理が並び、朝から幸せな気分にひたることができます。定番の組み合わせは、トマトとキュウリ、オリーブ、チーズ、卵料理、ジャム、チーズ、はちみつ、バターです。それらをチャイ(紅茶)とともに楽しみます。

屋台フード(ドネルケバブ、サバサンドなど)

ドネルケバブ

トルコでは屋台のストリートフードが充実しています。代表的なものは平たいパンに野菜とグリルした羊肉や牛肉などを挟んだサンドイッチ「ドネルケバブ」、サバサンドの「バルックエキメッキ」です。そのほか「ムール貝の詰め物」、「ベイクドポテト(クンピル)」、「ペストリー」、酸味が美味しい「ピクルスジュース」といったものが食べられます。

トルコのスイーツ・カフェ文化

バクラヴァ

トルコはスイーツも豊富で、「バクラヴァ」「ロクム」などの伝統スイーツがあります。それらを「トルココーヒー」や「チャイ」とよばれる紅茶で楽しむのが一般的。トルココーヒーやチャイはユネスコ世界無形文化遺産にも登録され、トルコのおもてなし文化を象徴する飲み物として親しまれています。

トルコのショッピングスポットとお土産

グランドバザール(カパルチャルシュ)

グランドバザールはたくさんの小売店が軒を連ねる

グランドバザール(カパルチャルシュ)は、イスタンブール旧市街にある屋根付きのショッピングモールです。さまざまな小売店には、トルコランプやキリム、陶器などのトルコらしいグッズや、スパイス、お茶、お菓子などの食料品も売られており、お土産を買うのによいでしょう。異国情緒あふれるローカルの雰囲気を味わうスポットとしてもおすすめです。

グランドバザール

カラキョイ魚市場

イスタンブールで地元の方に混じってシーフードを楽しむなら、新市街にあるカラキョイ魚市場があります。こちらは100mほどの距離に旬の魚を並べた店が軒を連ねるマーケット。それだけでなく、名物のサバサンドの屋台やシーフードレストランもあるので、実際に新鮮な魚料理を味わうこともできます。サバサンドはここで食べると決めている方もいるほどファンがいるスポットです。

カラキョイ魚市場

  • 住所:Azapkapı, Fermeneciler Cd. No:35, 34421 Beyoğlu/İstanbulトルコ

トルコランプ、キャンドルホルダー

グランドバザールで売られているトルコランプやキャンドルホルダー

宮殿やモスクで見られるトルコ伝統のモザイク模様をあしらったトルコランプやキャンドルホルダーはお土産にうってつけ。明かりを灯すと幻想的な雰囲気になります。グランドバザールでも売られています。

トルコ絨毯(じゅうたん)、キリム

鮮やかなトルコ絨毯、キリム
©tostphoto

鮮やかな色使いとデザインがインテリアにエキゾチックなイメージを与えてくれるトルコ絨毯やキリム。トルコ絨毯の起源は中央アジアの遊牧民族で、時を経て11世紀にセルジューク朝によってアナトリアにもたらされたもの。ウールを指で拠って、植物の根で染色した糸を使って、その伝統が受け継がれてきました。キリムは絨毯より薄手の平織りのものを指します。トルコにしかない一枚を見つけてみてください。

ナザールボンジュウ

お守りの役目を果たすナザールボンジュウ

鮮やかな目玉がモチーフになったナザールボンジュウは、トルコに紀元前の昔から伝わる魔除けです。トルコでは視線や災いを跳ね返す効果があるとされ、お守りとして持ち歩いたり、インテリアとして飾ったりして使います。身につけられるものから部屋に飾るものまで、さまざまなタイプがあります。

ヨーロッパとアジアが交わるトルコは、歴史のなかで育まれた文化や多様な宗教を背景に魅力的な観光地やグルメがあります。特に春から秋にかけては観光のベストシーズン。ぜひ直行便で飛び立ってみてはいかがでしょうか?

  • 記載の内容は2025年1月現在のもので、変更となることがあります。
ライター:岡本のぞみ(verb)
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