ANA OPEN 2015 GOLF TOURNAMENT

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2015年9月20日(日)

ANA OPENゴルフトーナメント決勝ラウンド2日目 — 総評 —

天候:曇り時々晴れ、気温:20.3℃、風向:北西、風速:3.6m、ギャラリー数:7,680人

ANAオープンゴルフトーナメント最終日。前日までとは打って変わって風が吹き荒れる難しいコンディションの中、白熱の優勝争いが北の大地で繰り広げられました。

この日は風に悩まされる選手も多く、序盤はなかなか抜け出す選手がいない緊迫した展開。首位タイからスタートした注目の対決は、序盤で小田孔明選手がスコアを落としたのに対し、ホストプロである石川遼選手は我慢のゴルフで前半はスコアを維持。バックナインになるとスコアを伸ばし、後続をつき放していきます。結局、通算16アンダーで今シーズンの日本ツアー初戦を優勝で飾り、自らの24歳バースデーウィークに華を添えました。もう一人のホストプロ池田勇太選手も最終日に意地を見せ、68ストロークで6位タイまで上昇。

第43回のANAオープンはホストプロ石川遼選手の優勝で大きな盛り上がりを見せ、幕を閉じました。来年の第44回のANAオープンではどのようなドラマが繰り広げられるのか、ご期待ください。

Position Score Player Total
1 -16 石川 遼 272
2 -14 宮里 優作 274
3 -13 李 京勲 275
4 -12 宮本 勝昌 276
5 -11 松村 道央 277

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石川遼選手

イメージ16アンダー(1位) FR 69

──ウィニングパットは意外とあっさりでしたね

気持ち的には緊張していましたけど、やっぱり最近優勝争いも優勝経験もないですから。そこまでの余裕はなかったですね。年間4勝も3勝もしていたときとは、やっぱり感覚が違います。最後も必死でした(笑)。最後、あそこまで寄せたんで確定と思いましたけど、あのパット入れるまでは引き締まっていましたね。その前にピンチもあったので。

──この輪厚で勝てた意味は?

コース攻略に型はないんだなと思いました。選手それぞれが型を持っていてコースをどう攻めるかはあるけど、今週はとにかく自由にやろうと思っていました。このコースは林でセパレートもされているし、打ち所がコースから伝わってくる。いつもそれ通りにしようとすると、うまくプレーできなかった。これまではうまくコースにプレーさせられていて、自分のプレースタイルを貫き通せていなかったと思います。「ここに打たなきゃいけない」と思いすぎていたのかもしれません。

──勝てたポイントは何でしょう?

意外とパー4かな。パー4でもバーディ取れたところです。100ヤード前後は最後の最後まで自信が持てなかったけど、全体的に自分を信じてプレーできました。16番のパー3は一番いいショットができたけど、その後のパットはふがいなかったです。その直前、4打差で残り3ホールだったんで一瞬「勝てるかな」と思ったけど、16番でバーディパットを外したときに「まだまだこれから」と思い直しました。17番のボード見て(宮里)優作さんも14になっていましたし。

最後林に入っても打てるライにあったことなど、4日間運に恵まれていたかなと思います。この4日間、うまいゴルフではなかったけど、自分の中では「すごいショットを何回打てるのか」というチャレンジだと思っていました。自分のチャレンジのゴルフを貫き通せるかどうか。先週のマッチプレーは1回戦で負け、それが悔しくていい経験になったと思うので、堀川(未来夢)選手に感謝しないといけない(笑)。彼はのびのびやっていたし、それに比べて自分は守りに入っていた。先週は守りながら攻めていた感じです。今週は攻める前提で、その中でどうしていくかがテーマでした。ファウラーもJデイもJスピースもマキロイも、みんな上になればなるほど自由にプレーしている。恐怖がある中、それとは一番遠いところでプレーしているのを肌で感じました。自分と違っていて、先週の負けでそれに気づかされました。自分は何のためにゴルフをしているのか──勝つためにやっているということ、チャレンジしていくことなど、忘れていたことを思い出させてくれたような気がします。今までチャレンジを怖がっていたのがここ数年あったかも。先週までは普通のときもチャレンジできなかったので、それを変えなきゃいけないというのが今週のテーマでした。チャレンジを愛していきたいというか、チャレンジしていくのが好きというのが、自分の原点だったと思います。

18番もレイアップせずにチャレンジしました。どこかで失敗することへの恐怖が、数年前に比べたらあったなと思うので、それが今週ドライバーで攻めて行く中で経験できたと思います。今週の自分のスタイルをこれからもアメリカで出していきたいと思います。この先のアメリカでのプレーも変わっていくと思います。

常に「チャレンジする姿勢持っていれば、失敗してもいい」というスタンスでやっていきたい。キャディの佐藤さんも今週は僕のチャレンジ意欲をかき立ててくれるところもあり大きな支えになりました。どうしてもアメリカツアーではスコアに直結するので自分のやりたいプレーをするのが恐くなりますが、上に行くためにはそれをやらないといけない。それに気づいていてもなかなかやれないのがゴルフ。でも今週は練習ラウンドから恐れずドライバーを持ってやっていこうと思っていました。でもいざコースに来ると「スプーンで行ったほうがいいかな」となる。スコアに執着があったのかもしれません。今週はチャレンジして20オーバーで予選落ちしてもいいから、ドライバーで自由にやってみようと。それをまわりも理解してくれていた。1日で10オーバーもあるけど、逆に1日で10アンダーもある。それくらいの覚悟を持ってやって、やっとこの優勝です。予選落ちしてもいいから自分のやりたいゴルフをやっていきたいと思います。

宮里優作選手

イメージ14アンダー(2位) FR 67

──ナイスプレーでした。スタートの時に優勝は考えましたか?

いや、風が強かったんでチャンスをどこまで拾えるかだと思っていました。パーオンをして、バーディパットを打つのを目標にやっていました。

──石川選手がスコアを伸ばしているのは気になった?

他人のことは気にせず自分のゴルフをやろうと思っていました。

──風が強かったですね

難しかったですね。昨日までとは違う感じだったので、読むのが難しかったです。

──グリーン上はどうでしたか?

ガツガツせずにタッチを合わせて、様子をみながらやっていました。

──調子が上がってきたんじゃないですか?

後半戦へ向けていいゴルフができたと思います。ノーボギーでしたし、アイアンショットも良くなってきたのでいい感じです。いいきっかけを掴んだので来週がんばります。

李 京勲選手

イメージ13アンダー(3位) FR 68

──4日間、安定したスコアでしたね

今日、チャンスはあったんですけど、パー5でミスがあったりして、バーディを取れなかったのが悔しいです。

──強い風も吹いていました。

風が変わって難しかったです。

──今日はかなり追い上げましたね?

石川選手は本当にうまいです。もう少し伸ばせたら面白くできたんですけど。

宮本勝昌選手

イメージ12アンダー(4位) FR 70

──今日はいかがでしたか?

前半いいスタートを切れたんですけど、やっぱりいいショットと悪いショットの両方が出てしまって。後半悪かったですね。残念ながら後半はボールコントロールができなかった。風の影響もないわけではないですけど、それよりも自分のボールコントロールの悪さ。遼のことは途中のボードで見たけど、意識はしなかった。また次。

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