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太平寺のまちなみ

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漆喰づくりの重厚な古民家が続くタイムスリップしたような町並み

大阪府柏原市の太平寺地区には伝統的な古民家の集落があります。観音寺へと続く坂道から、迷路のように張り巡らされた道には、漆喰の重厚な母屋や土蔵が並び、まるでタイムスリップしたかのよう。地域の中心となる道路は景観に配慮した石畳風舗装に改修され、和風デザインの街灯と相まって、ノスタルジックな雰囲気を醸し出し、散策にぴったりです。

智識寺跡

智識寺跡は石神社(いわじんじゃ)の境内にあります。智識寺(ちしきじ)は、仏教を深く信仰し、寺や仏像を造るために財産や労働力を提供した「智識」と呼ばれる人々によって7世紀に建立された寺です。8世紀末に完成した歴史書『続日本紀』には、時の天皇が智識寺の盧舎那仏のすばらしさに感動し、東大寺の大仏建立の契機となったことが記録されています。今は姿はありませんが、寺域は約120メートル四方で、東塔、西塔、中門、金堂、講堂からなり、塔は高さ50メートルの五重塔であったと推定されています。

石神社と楠

太平寺の小高い丘陵の山腹に建つ石神社。祀ってあるのは、欽明天皇の皇后である石姫皇后(いわのひめのこうごう)です。鳥居前の巨大な楠は、周囲約6メートル、高さ約26メートル以上もある大樹で、樹齢800年と推定され、大阪府の天然記念物に指定されています。境内には、智識寺の東塔の礎石があり、大阪府の文化財に指定されています。

カタシモワイナリー

ぶどうは柏原市の特産物の一つです。19世紀後半から、日本でも有数の生産量を誇り、20世紀初頭には、ワインの醸造も盛んになりました。カタシモワイナリーは、西日本最古といわれるワイナリー。カタシモワイナリーのぶどうの貯蔵庫は大正時代に建てられた国の登録有形文化財で、現役です。太平寺地区に大きく広がるぶどう畑やワイナリーは見学もできます。貯蔵庫2階のテイスティングルームにはワイン造りの歴史ともいえる古い醸造器具も展示。博物館のような空間でのワインのテイスティングは格別です。

観光地詳細

名称 太平寺のまちなみ
Webサイト http://www.city.kashiwara.osaka.jp/docs/2017092500026/別ウィンドウで開きます。外部サイトの場合はアクセシビリティガイドラインに対応していない可能性があります。
所在地 大阪府柏原市太平寺2
アクセス 近鉄大阪線安堂駅から徒歩で約10分
JR柏原駅から徒歩で約20分
お問い合わせ先 TEL: 072-972-1554(柏原市役所市民部産業振興課)

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