伝統建築

道後温泉

3,000年もの歴史を持つ日本最古の温泉と伝わる道後温泉は、愛媛県松山市にあります。映画『千と千尋の神隠し』に登場する湯屋を描く際に参考にしたと言われる道後温泉本館は、風格が漂う純和風の木造3階建て。増築や改築を繰り返し、複数の棟を連結してできているため、中はまるで迷路のような複雑怪奇な造りに。「神の湯」と「霊の湯（たまのゆ）」の2種類の共同浴室や休憩室があり、日本唯一の皇室専用の浴室「又新殿（ゆうしんでん）」の見学もできます。2024年までは、営業しながら保存修理工事を行うという、国の重要文化財指定の公衆浴場としては日本初の試みが行われています。

徒歩3分ほどのところにある別館「飛鳥乃湯泉（あすかのゆ）」にはぜひ足を運んでみて。別館は飛鳥時代（592〜710年）の建築様式を取り入れた建物。特別浴室では、浴衣を着て入浴する昔ながらの体験もできます。開放的な大浴場や露天風呂を楽しんだ後は、広々とした畳の休憩室でくつろいで。

道後温泉の目の前に伸びる商店街には60軒ほどの店が立ち並び、活気に溢れています。地元の文化を堪能できる食事処や和菓子店はもちろん、品質の良さで有名な愛媛県の名品「今治タオル」はお土産に喜ばれる定番です。