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松本城

美しい自然と歴史が織りなす国宝「松本城」
雄雄しくそびえ立つ北アルプスや美ヶ原高原の山々に見守られている、国宝「松本城」。1593~1594年頃に完成し、現存する五重六階の天守としては日本最古と言われています。
戦国期と江戸期、性格の異なる時代の天守・櫓が共存する日本唯一の城
戦国大名が領国をめぐる争いを繰り返してきた戦国時代(15世紀末から16世紀末)。常に敵と戦い、敵から領国を守ることを念頭に、強固な城が造られました。この時代に建設された松本城の三棟の天守・櫓(やぐら)には、弓や鉄砲を放つための115箇所の小さな窓や、11箇所の石落など鉄砲戦の備えが随所に見られます。そして江戸時代初期には、戦う備えをほとんどもたない二棟の櫓も建てられました。戦国期と江戸期という性格の違う時代の天守・櫓が複合された天守群は我が国唯一で、松本城の歴史的な特徴のひとつです。
街歩きが楽しい城下町
松本城の周りには個性的な通りがいくつもあります。その中でも、白壁と黒なまこの土蔵が並ぶ「中町通り」は、歩くのが楽しい通りです。かつて、酒造業や呉服などの問屋が集まり繁盛した界隈ですが、江戸末期や明治に大火に見舞われました。その後、火災から守るため、商人たちの知恵で「なまこ壁の土蔵」が造られました。その白と黒との簡潔なデザインの土蔵造りの家が今なお多く残り、古き松本の雰囲気を漂わせています。
まつもと城下町湧水群
松本の城下町を散策すると、いくつもの井戸を目にすることができます。松本城周辺地域には、山や川が時間をかけて育んだ地下水が豊富で数多くの井戸や湧水が存在し、「まつもと城下町湧水群」と呼ばれています。市民が守り、生活の中に溶け込む「源智(げんち)の井戸」などでは、いまでも日常的に湧水を汲む人の姿が見られ、市民や観光客の憩いの場となっています。また、松本城から近い善哉(よいかな)酒造は「女鳥羽(めとば)の泉」という湧水から良質な日本酒を作り続けています。
観光地詳細
名称 | 松本城 |
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Webサイト | http://www.matsumoto-castle.jp/![]() |
所在地 | 長野県松本市丸の内4-1 |
アクセス | 電車:JR松本駅から徒歩約15分 バス:松本周遊バス「タウンスニーカー」北コース 「松本駅お城口」発 「松本城・市役所前」下車 乗車時間約10分 車:松本ICから約20分 |
営業時間 | 8:30~17:00(最終入場16:30) 営業時間は時期により変動あり |
定休日 | 12月29日~31日 |
お問い合わせ先 | TEL:0263-32-2902(松本城管理事務所) |
料金 | 大人:610円、小・中学生:300円 |
名称 | 松本市観光情報センター |
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Webサイト | https://visitmatsumoto.com/![]() |
所在地 | 長野県松本市大手3-8-13 松本市役所大手事務所1階 |
アクセス | JR松本駅から徒歩約15分 |
営業時間 | 9:00~17:45 |
定休日 | 年末年始 |
お問い合わせ先 | TEL:0263-39-7176 |