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柳生街道

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奈良の歴史を体感する古道

奈良市の東部、春日山と高円山(たかまどやま)の谷あいの道を通り、奈良市街地から柳生(やぎゅう)まで通じる古道が「柳生街道」です。沿道にはインドの聖地に見立てた仏教由来の地名が今でも残っていて、1,300年前にはすでに山岳仏教の道場となっていたと考えられています。その後、300年前に柳生新陰流という剣術が興されると、柳生街道は剣豪たちの行き交う道となりました。

奈良のまちと剣豪の里を結ぶハイキングコース

柳生街道は、奈良市街から約15キロメートルのハイキングコースになっています。コースや場所によって様々な時代、風景、自然の表情を感じることができるのが特徴です。奈良市市街地から柳生までの道のりの前半にあたるのが「滝坂の道」。不揃いの石を敷き詰めた石畳と、山岳仏教の信仰の対象となっていた石仏がたくさん残っています。柳生エリアに入ってからはのどかな田園・農村風景が続きます。様々な景色の中を歩くことができる変化に富んだハイキングコースです。

柳生の里の不思議な巨石

天乃石立(あまのいわたて)神社の奥、約60メートル程隔たったところにある2つに割れた巨大な「一刀石」は思わず目を疑うほどの存在感。その昔、柳生新陰流の始祖である剣術の達人、柳生宗厳(やぎゅうむねよし)が修行中に山中で天狗と試合をした際、一刀のもとに天狗を切り捨てたはずが、刀はその場にあった巨石を二つに割っていた、と言い伝えられる不思議な巨石です。人気漫画の名場面によく似ていることがファンの間で評判になり、聖地巡礼のスポットにもなっています。

旧柳生藩家老屋敷

江戸時代(1603-1868)に柳生藩の家老であった小山田主鈴(おやまだしゅれい)の屋敷です。豪壮な石垣がみごとで、1841年に尾張の石工が築いたと刻まれています。近代に入り、1964年には作家の山岡荘八が移り住みました。山岡荘八はここで、柳生宗厳の息子、宗矩(むねのり)の生涯を描いたドラマの原作小説の構想を練ったといわれています。現在は柳生藩や山岡に関する資料を集めた資料館になっています。

観光地詳細

名称 柳生街道
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所在地 奈良県奈良市柳生町155-1
アクセス JR奈良駅西口16番のりばバスで約60分
近鉄奈良駅4番のりばバスで約50分「柳生」下車
名阪国道針ICから、国道369号を北へ車で約20分
国道163号線、笠置大橋を渡り府道4号線を南に車で約10分
奈良市内から国道369号へ、県庁東交差点を左折後、標識に従い柳生方面へ車で約30分
営業時間 9:00~17:00
お問い合わせ先 TEL: 0742-94-0002

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