- 文化
- 沖縄
首里城公園
琉球王国の歴史と文化を体感する
今からおよそ140年前、ここ沖縄には琉球王国が存在していました。首里城を中心として450年間、中国や日本、アジアとの交流を通しその影響を受けながら、独自の歴史や文化を育んできました。緩やかなカーブを描く城壁は、王国時代を忍ばせます。2019年10月に首里城の正殿を含む8棟の建物が焼損してしまい、現在復興に向けて進めています。園内と首里城周辺を巡る「首里城復興モデルコース」は、琉球王国の歴史・文化を体感できます。
園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)
1519年に建立されたこの石門は太平洋戦争で一部を破壊されましたが、1957年にいち早く復元され、2000年には「琉球王国グスク及び関連遺産群」の一つとして、世界遺産に登録されています。「門」と名付けられていますが、人が出入りをするための門ではありません。ここは琉球王国時代、国王が外出する際道中の安全を祈願した、神への礼拝のための門だったのです。石のみで造られ、琉球の石造建築の特徴を知る上でも貴重な建造物です。
首里城正殿基壇遺構(しゅりじょうせいでんきだんいこう)
正殿の土台となる石積みの基壇は、発掘調査によって7基確認されていて、琉球王国時代に何度も建て替えが行われてきたことを示しています。建て替えられる毎に西側へ拡張を繰り返してきたことや過去に火災があったこと、階段が真っ直ぐな時代もあったこと等、建物があった時には専門書でしか知ることができなかったことを実際に目にすることができます。遺構保護のため3基の基壇を公開していますが、異なる時代の基壇を一度に見ることができるのは、貴重な体験になることでしょう。この正殿基壇遺構も世界遺産に登録されています。
日影台(にちえいだい)
日影台は時間を計測する日時計です。近くに見える漏刻門に設置されていた水時計と共に、琉球王国時代、時刻を計っていました。十二支で分けられた時刻盤に映る棒の影を読み取って、時刻を知ることができます。ここで測定した時刻は、旗や太鼓、鐘を使用して、城内外に知らされていました。季節によって変わる太陽の位置を時刻盤の角度を変更しながら、正確な時間を示せるように調整していたのです。
観光地詳細
名称 | 首里城公園 |
---|---|
Webサイト | http://oki-park.jp/shurijo/ |
所在地 | 沖縄県那覇市首里金城町1-2 |
アクセス | ゆいレール「首里駅」から徒歩約15分 |
お問い合わせ先 | TEL: 098-886-2020(首里城公園管理センター) |