現代建築

静岡県富士山世界遺産センター

日本のシンボル、高さ3,776mの富士山について知ることができる富士山世界遺産センターは、裾野まで見える富士山の景色を贅沢に楽しめる静岡県富士宮市にあります。格子状の木の外壁がつくる逆さ富士の形が壮麗な建物は、パリのポンピドゥー・センター・メスを手がけるなど世界中で活躍する建築家・坂茂の設計。建物の前には水盤があり、建物が映り込む景色が印象的。その水は、建物の冷暖房に使った富士山の湧水を再利用しています。

内部には1階から5階まで全長193mの緩やかな螺旋のスロープが続き、斜路を登りながら映像を駆使した展示を鑑賞することで、富士登山を疑似体験できるようになっています。最上階まで登ると、刻々と姿を変える本物の富士山が大きな窓いっぱいに広がっています。

1階には開放的なカフェがあり、富士山に見立てたソフトクリームや軽食で一息つくことができます。すぐ隣に建つ富士山を御神体とする神社「富士山本宮浅間大社」の鳥居の間からは富士山が見え、写真映えするスポットに。神社は徒歩5分ほどの場所にあるので併せて訪れてみて。