四万十川観光

「四万十の碧」は四万十市で運行されている屋形船の遊覧ツアー。曲がりくねった四万十川を下るコースが人気です。コンクリート製の堤防、家屋、道路などの人工物がほとんど見えない大自然のパノラマを、船の上からゆったりとお楽しみください。
屋形船は途中で四万十川の象徴である「沈下橋」を2つ通過します。四万十川には大型ダムが一つもないため、大雨が降るとすぐに水位が上がり、しばしば洪水になります。沈下橋は、そんな川の特徴に合わせた構造の橋。四万十川に多数かけてある沈下橋はいずれも増水時には川に沈み、川の流れの抵抗をいなす造りになっています。沈下橋特有の欄干を省いた簡素な造りと四万十川の風景は、郷愁の念をかきたてます。沈下橋はまた、自然の営みを受け入れ、自然をともに生きる生活を大切にしてきたこの土地の人々の気骨を示すシンボルでもあります。
川の穏やかな流れはさまざまな恵みももたらします。四万十川で獲れる天然の鰻と鮎は高い人気を誇り、全国的なブランドになっています。船内では、四万十川の旬の恵みをふんだんに使ったお弁当などが楽しめます。貸し切りの場合のみ予約可能なコース料理には、炭火で焼いた鰻のかば焼きや鮎の塩焼きなども登場します。