炎の熱を感じる日本の火祭り5選!

武者行列、炎に飛び込む奇祭、ロマンチックな夜景も。

多くの国の文化でそうであるように、日本でも火による浄化や霊力の強化などを求め、様々な火祭りが誕生しました。その歴史は古く、1,000年以上続くものもあります。

火の中に入ったり、巨大な松明(たいまつ)を使うエキサイティングな祭りから、火の美しさを味わうことのできる幻想的な祭りまで、日本の火祭りは多種多様。一人で?お友達と?家族と?パートナーと?ご自分の好み、一緒に体験する人に合わせ、いろいろな火祭りを体験してみてください。

輪島大祭

©石川県観光連盟

石川県の能登半島には、「キリコ」と呼ばれるこの地方特有の大きな灯籠があります。キリコを使った祭りは能登各地で行われ、神様に涼をおとりいただく「お涼み祭り」の意味を持つといわれています。4夜にわたる「輪島大祭」は盛大で、女装した若者が神輿を担ぎ海に入ったり、橋の上をキリコが一斉に走ったり、神輿がタイやエビの形をしていたりなど、内容もとてもユニーク。その中でも盛大に燃やされた松明から、「御幣」と呼ばれる神様が宿る飾りを奪い合う「松明神事」は圧巻のひとこと。

「キリコ会館」では、最大でビル4階の高さにもなるキリコを上から眺めたり、キリコ担ぎ体験も可能。お囃子を聞きながら、キリコや能登の文化について学ぶことができます。幻想的な光景が見たい方、地方の伝統文化に触れたい方におすすめのお祭りです。

詳細情報

お祭り名 輪島大祭
開催地 石川県輪島市 中心部
開催時期 8月22日~25日(毎年同日程)
アクセス のと里山空港からタクシー又はレンタカー利用 約30分
TICKET
  • 東京
    (羽田)
    から 能登
    • 約55分

火振り神事

©阿蘇市

「火振り神事」は、約2,300年の歴史を持つ阿蘇神社で行われる神事。神様の結婚を祝い、氏子達が茅の松明を振り回して姫神を迎える伝統行事です。神殿の門の前にいくつもの火の輪が浮かび上がり、幻想的な光景が広がります。

一般客も「体験火振り」で参加することが可能。この神社は夫婦の神様を祀っていることから、縁結びのパワースポットとしても知られています。神聖な雰囲気の中で火祭りを体験してみたい方、大切な人と共有する特別な体験をしてみたい方にお勧めです。

詳細情報

お祭り名 火振り神事
開催地 熊本県阿蘇市 阿蘇神社
開催時期 3月中旬
アクセス 熊本空港からバスまたはレンタカー 約2時間
TICKET
  • 東京
    (羽田)
    から 熊本
    • 約1時間40分
  • 大阪
    (伊丹)
    から 熊本
    • 約1時間15分

観櫻火宴(かんおうかえん)

長崎県雲仙市の「観櫻火宴」は、武者行列と火祭り、さらに桜まで楽しめるお祭り。松明を持った200人の武者たちが、桜が咲き誇る橘公園を練り歩きます。この祭りは、四百数十年前にあたる戦国時代、キリスト教弾圧に苦しむ人々を助けて自ら命を絶った武将の史実を再現したもので、甲冑が炎で明々と照らされる様子は、侍たちの魂を見るかのよう。

事前申し込みで武者行列に参加も可能。暗闇に映える武者行列は写真映えも抜群で、ここでしか撮影できない写真を撮ることができます。歴史や文化が好きな方、侍や合戦の世界を体験したい方、もちろん写真好きの方も必見のお祭りです。

詳細情報

お祭り名 観櫻火宴(かんおうかえん)
開催地 長崎県雲仙市千々石町 福石公園、千々石海岸、橘神社
開催時期 3月下旬
アクセス 長崎空港からバス、島原鉄道乗継 約1時間40分
TICKET
  • 東京
    (羽田)
    から 長崎
    • 約1時間50分
  • 大阪
    (伊丹)
    から 長崎
    • 約1時間20分

鳥羽の火祭り

日本には、燃え盛る火の中に飛び込むという驚きの祭りがあります。その一つが、この「鳥羽の火祭り」です。鳥羽神明社の境内に高さ5mの巨大な松明が2基設置され、その中に「神木」と呼ばれる神聖な木と「十二縄」と呼ばれる神木を支える縄が収められます。身を清めた男たちが燃え盛る松明に飛び込み、神木と十二縄を競い合って取り出します。その争奪戦の結果によって、その年の天候や豊凶が占われるのです。

日本でも最も危険な祭りの一つと言われているこのお祭りは、ハラハラドキドキする体験がしたい方、古来から伝わる祭りの根源的な意味に触れたい方にお勧め。一生忘れられない体験になることでしょう。

詳細情報

お祭り名 鳥羽の火祭り
開催地 愛知県西尾市 鳥羽神明社
開催時期 2月中旬
アクセス 中部国際空港 セントレアから名鉄特急、名鉄本線、名鉄蒲郡線乗継 約2時間30分
TICKET
  • 東京
    (羽田)
    から 中部
    • 約1時間

飛騨古川きつね火祭り

©飛騨市

「飛騨古川きつね火祭り」は、ミステリアスな狐の嫁入り行列を表現した、幻想的なお祭りです。日本では狐は昔から霊力を持つと神聖視されてきました。このお祭りは、狐神の息子のもとに、地元の美しい娘が嫁いだという伝説が起源となっています。結婚の儀を見た人々は、五穀豊穣、家内安全、商売繁盛などの願いが叶うとされ、多くの観光客を人気を集めています。

見どころは、松明の明かりに照らされた嫁入り行列と婚礼の儀。伝統的な婚礼の儀が見られ、それを祝う踊りや太鼓、振る舞い酒で会場が一つになります。地元の人も観光客も、この日はきつねメイク。着物の着付けも体験でき、昔話の世界に迷い込んだような気分に。日本の伝統行事に興味がある方、魔法やおとぎ話好き、コスプレ好きな方におすすめのお祭りです。

詳細情報

お祭り名 飛騨古川きつね火祭り
開催地 岐阜県飛騨市 中心部
開催時期 9月下旬
アクセス 中部国際空港セントレアから名鉄空港線、JR高山本線乗継 約2時間30分
TICKET
  • 東京
    (羽田)
    から 中部
    • 約1時間