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本間美術館

ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン(2009)でも紹介された日本庭園

本間美術館は、山形県酒田市にある庭園も素晴らしい美術館。山形県庄内地方の大地主であった本間家が収集した美術・工芸品から歴史資料に至る多様な収蔵品が展示されています。本間氏の別邸であった「清遠閣(せいえんかく)」とその庭園「鶴舞園(かくぶえん)」も公開されていて、庭園美術館として見ごたえ十分です。

日本一の大地主と言われた本間家の別邸と所蔵品

1800年から1900年にかけて北海道と大阪の間を日本海沿岸の港に寄港しながら往来した「北前船」の拠点として栄えた港町、酒田。酒田の貿易商の中でも「本間様には及びもせぬが、せめてなりたや殿様に」と謡われるほど、酒田の貿易商の中でも随一の豪商であったのが本間家です。第二次世界大戦後、日本美術の鑑賞を通じて自信と誇りを取り戻して欲しいという本間氏の念願から、その別荘と庭園が1947年に一般公開されました。その後、1968年には本間家の収蔵品を展示する展示場も開館し、今では本間美術館として親しまれています。

北前船の栄華を彷彿させる純和風建築と日本庭園

「清遠閣(せいえんかく)」は本間家別邸として1813年に建てられた2階建ての京風の純和風建築で、酒田の迎賓館として国内外から多くの貴賓を迎えた場所です。清遠閣から見渡せる庭園「鶴舞園(かくぶえん)」は、北前船で運ばれた日本各地の銘石が使われた回遊式庭園。天気が良ければ木々の間から鳥海山を臨むことができ、初夏の白ツツジ、秋の紅葉など四季折々の表情が楽しめます。「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」(2009版)では鶴舞園は二つ星、清遠閣は一つ星のスポットとして紹介されました。

本間家旧本邸も必見

本間美術館から車で10分ほど行くと「本間家旧本邸」があります。ここは1768年に、本間家が藩主酒井家のために建てた武家屋敷ですが、「武家屋敷」と「商家造り」が一つになった珍しい建築物です。その後、本間家は商家造りの方で1945年まで暮らしていました。一つの建物ではありますが、武家屋敷の部分と商家造りの部分では、使用している木材や床板の向き、壁の仕上げなどが異なります。本間氏が残した建築物や収蔵品からは、北前船で栄えた湊町、酒田の当時の栄華と本間家の隆盛を感じることができます。

観光地詳細

名称 本間美術館
Webサイト http://www.homma-museum.or.jp/
所在地 山形県酒田市御成町7-7
アクセス 庄内空港から車で約30分
JR酒田駅から徒歩約5分
営業時間 4月~10月:9:00~17:00(入館は16:30まで)
11月~3月:9:00~16:30(入館は16:00まで)
定休日 12月~2月:火・水曜日(祝日の場合はその翌日)
お問い合わせ先 TEL: 0234-24-4311(本間美術館)
その他 本間家旧本邸は別料金
詳細はホームページ等をご確認ください

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