2021年9月27日
2021年10月1日より、ANAの国際線でご提供している特別機内食のうち、低糖質のお食事(DBML)、低脂肪のお食事(LFML)、低カロリーのお食事(LCML)、低塩のお食事(LSML)の4種類において、「THE CONNOISSEURS(ザ・コノシュアーズ)」*1メンバーとのコラボレーションメニューの提供を開始します。
国内外の著名シェフ、お酒のプロフェッショナルに加え、世界のエアラインでも屈指のレベルを誇るANAシェフで編成されたチームを指します。
ANAでは、幅広いお客様の好みや食習慣に寄り添えるよう、ご搭乗前に予約いただく特別機内食メニューをご用意しています。健康に配慮したお食事に加えて、お子様や乳幼児向けのお食事や宗教の約束事に配慮したお食事など20種類以上のメニューを取り揃え、お客様それぞれのニーズにあった機内食をお楽しみいただけるよう力を入れてまいりました。
食のユニバーサル化の一環として、2021年10月1日から、カラダにやさしい健康に配慮した一部のお食事において「THE CONNOISSEURS(ザ・コノシュアーズ)」メンバーとのコラボレーションメニューの提供を開始します。
今回、ANAシェフとともにメニューを手掛けるのは、”料理のオリンピック”と称されるボキューズ・ドール国際料理コンクール アジアパシフィック大会において、日本チームを率いて二度の優勝を収めたフレンチの名シェフ、髙山英紀氏(「ランディス台北 Paris 1930 de Hideki Takayama」カリナリーディレクター)です。髙山氏は、かねてより健康食や介護食等にも積極的に取り組まれており、幅広いお客様の嗜好に寄り添ったメニューの考案に尽力されてきました。また、ANAでは従来より、食材や成分を厳選しメニュー開発をしてきていますが、今回は日本糖尿病協会*2にもメニュー監修に参画いただき、さらに安心してお召し上がりいただけるお食事が完成しました。
メニューの詳細はTHE CONNOISSEURS MEMBER PRESENTS ANA 健康&野菜メニューからご覧いただけます。
公益財団法人日本糖尿病協会(https://www.nittokyo.or.jp/)。監修対象メニューは、低糖質のお食事(DBML)。
'’レストランでお食事をするときと同じ喜びを機内でも’’という想いを持ち続けて実現した今回のコラボレーション企画。私は以前よりレストランの仕事以外でも食育、嚥下食などに取り組んできました。それは食を通じて心を豊かにしたいという想いからです。
今回のメニューのポイントは、どなたが食べても美味しいと感じる"ユニバーサルなお食事"です。
ANAチームと共に食材を選び抜き調理し、カロリーや成分についても計算された、美味しいお食事を楽しんで頂ければ幸いです。
コラボレーションメニューの開発に携わった株式会社ANAケータリングサービス(以下ANAC)清水 誠 総料理長はじめ洋食開発担当 大竹 弘治さん、ペストリーシェフ 相田 紀昭さんとコラボレーション企画を担当したANA CX推進室商品企画部(以下商品企画部)の佐々木さん、龍神さんにお話をうかがいました。
(株)ANAケータリングサービス 清水 誠 総料理長
ANA CX推進室商品企画部 佐々木さん(右)・龍神さん(左)
特別機内食について教えてください。
商品企画部:ANAの特別機内食では、機内食において“すべてのお客様”の選択の幅を広げたいという想いから、「食事制限等の諸事情によりオーダーするメニュー」という枠を超えて、お客様一人ひとりの食の好みや嗜好に合わせてお選びいただける「誰もがオーダーしたくなるメニュー」を目指しております。
2021年6月には日本発便の宗教対応のお食事(イスラム教対応のお食事(MOML)、ヒンズー教対応のお食事(HNML))の一部メニューもリニューアルし、ANACシェフこだわりのレシピでより美味しく本格的な味に改善しております。今回は健康系のお食事のメニュー一新、コラボレーションメニュー導入となりますが、今後も「食のユニバーサル化」を軸に幅広いお客様にお選びいただけるメニューを提供していきます。
コラボレーションをするきっかけを教えてください。
商品企画部:今回は、昨今の健康志向の高まりやお客様からの声をもとに、健康メニューに着目しました。コラボレーションをお願いした髙山シェフは、輝かしい経歴をお持ちの名フレンチシェフでありながら、同時に予てより健康食や介護食などにも積極的に取り組まれるなど、幅広いお客様の嗜好に寄り添ったメニューの考案に尽力されてきたバックグラウンドもお持ちであり、我々の想いとも共感してくださいました。
メニューを決めていく上でどのような困難がありましたか?
ANAC:髙山シェフは、機内食という特殊な環境下における特別食規定(使用食材や数値の規制)の厳しさをご理解頂いた中、発見や美味しさを追求されたメニュー考案をしていただきましたが、特別機内食の規定値に合う様に再現する事が非常に難しかったです。
成分調整や食材の運用面など弊社内の関連部署と連携し、“ワンチーム”として取り組んだ結果、髙山シェフ、日本糖尿病協会の方々にご納得いただける内容に仕上がり大変嬉しく思っており、お客様にも喜んでいただけるのではと期待しております。
こだわりポイントを教えてください。
ANAC:使用食材や成分の規制の中で、よりおいしく召し上がっていただけるよう、例えば、LSMLでは全体的に食感をいかし良く咀嚼することで旨味を引き出し味わっていただけるよう工夫をしました。デザートでは、糖質を抑えるため、紅茶とバニラの香りで、デザートらしさを演出しました。ゼリーは、硬さの違うジュレで2層に仕上げ、食感もお楽しみいただけます。
メニューを刷新することでお客様にどのような体験をしていただきたいですか?
ANAC:飛行機内という非日常的な空間でも、繊細な中に深く味わえるお料理を用意致しました。是非お楽しみください。
商品企画部:様々な好みや食習慣をお持ちのお客様それぞれが満足のいく、安心安全で美味しいお食事の提供を目指しており、今後もより一層「食のユニバーサル化」を推進してまいります。是非すべてのお客様に一選択肢としてご検討いただき、お楽しみいただければ幸いです。
ANAは引き続き、お客様一人ひとりの食の好みや日常の食習慣に寄り添ったお食事を機内でもお楽しみいただけるよう食のユニバーサル化を推進し、すべてのお客様を対象にお食事の選択の幅を広げてまいります。