2023年8月25日
8月5日から8月6日まで宇宙、サイエンス、サステナビリティなどをテーマに汐留で開催された汐留サマースクール2023に、飛行機と人工衛星の仕組みを学ぶ体験プログラム「さわってみよう!空と宇宙!」のブースをANAとJAXA合同で出展し、多くのお子様たちにANAとJAXAの取り組みを体験いただきました。汐留サマースクール2023でANAが行ったサステナブルな体験や展示内容をご紹介いたします。
実演ブースでは、ANA × JAXAの共同研究「GOBLEUプロジェクト」で大気成分を空から計測している様子を実演で紹介しました。このGOBLEUプロジェクトでは、大気成分の観測で得られたデータから温室効果ガスの削減を目指しています。
体験ブースでは、廃棄される航空機部品を活用した体験アイテムを2点用意して、ANAの整備士による解説とともにお子様たちに楽しく整備士の体験をしていただきました。
1つ目は、航空機の翼の両端についているナビゲーションライトの点検作業をお子様に体験してもらいました。航空機から取り卸されて廃棄される部品をアレンジして電気コネクタの接続、接続不良箇所の診断を行い、最後は通電してライトを点灯させる流れを体験してもらいました。
2つ目は、整備士が実際に行っている肉眼では見えない小さな傷をブラックライトで発見する非破壊検査の工程を体験してもらいました。実際に検査で傷が発見され、廃棄となった航空機部品を用いて、暗箱の中での傷の発見を実践いただきました。
体験ブースで使用した木製ベンチは、航空機貨物を載せる木材パレットの廃材を利用してANAの整備士が手作りで製作しました。ベンチ右側にある「ANA Future Promise」のロゴの焼印も再利用できるように整備士が製作し、細かなところまでサステナブルにこだわっています。
ANAの展示ブースでは、整備士の訓練で実際に使用されている電子装備品のモードコントロールパネルや、実際に航空機に搭載されていたピトー管や、さまざまなアンテナを展示し、ANAの整備士がお子様たちにわかりやすく解説を行いました。
展示物品の土台となる部分は、体験ブースの椅子と同じ廃棄木材パレットの一部を使用し、物品に被せたアクリルケースはANAのオフィスでパーテーションとして使用していたアクリル版を加工、丁寧に清掃し再利用しています。
JAXAの展示ブースでは、温室効果ガス観測衛星「いぶき(GOSAT)」衛星の1/10の模型と各センサの実物大モデルなどを展示し、衛星の温室効果ガス観測で世界的にも有名な久世様による解説を行いました。
来場されたお子様にはスタンプラリーの景品として、実際に航空機の修理で使用される炭素繊維強化樹脂の素材をリメイクした特製の「しおり」をお配りしました。炭素繊維強化樹脂は使用期限が決められており、期限を迎えたものは未使用でも廃棄されるため、今回はこの素材を景品として再活用しました。
ANAは、これからも環境配慮に取り組んでまいります。
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