新たなアメニティポーチは、「ETTINGER（エッティンガー）」とコラボレーションして開発しました。ETTINGERは、1934年創業の最高級のレザーを使用した製品をハンドメイドで作り続けている、鮮やかな発色が特徴的な英国王室御用達のレザーグッズメーカーです。ETTINGERとのアメニティポーチの開発は、航空会社として世界で初めてです。
ポーチの中身には、ファーストクラスでは、「SENSAI（センサイ）」のキットをご用意しています。SENSAIは、農薬や化学肥料を使わない循環型農園で栽培している原料を一部使用した日本発のブランドです。またビジネスクラスでは、一切の動物実験を行わず、天然資源由来の素材を使用するなど環境ポリシーに基づく製品開発にこだわった「AVEDA（アヴェダ）」のキットをご提供しています。香りや使用感にもこだわり、乾燥しがちな機内で快適にお過ごしいただけるキットとなっています。

今回のリニューアルでは、これまでアメニティキットの包装に使用していたビニールを廃止し、FSC認証の紙を使用した紙帯を採用しています。これにより、使い捨てプラスチック使用量のうち、年間約1.7トン（2019年度比）の削減を実現します。また、ポーチのなかの化粧品をまとめているビニール袋については、バイオマスが配合されているものを使用し、プラスチック廃棄量の削減にむけて取り組みを進めてまいります。

どのような想いで制作をしましたか？

小峰さん：国際線ファーストクラス、ビジネスクラスのアメニティキットは、これまで数年に一度の頻度で、リニューアルをおこなってきました。今回、アメニティキットを刷新するにあたり、念頭においたのは、「環境に配慮したサステナブルな素材を使用する」ということでした。ポーチには、天然素材のコットンとリサイクル素材を使用して、プラスチックや本革を極力使用しないように工夫しました。そしてポーチの中には、乾燥する機内でも快適にお過ごしいただくためにスキンケア製品が入っています。また、旅行中に身近にあったら便利なものには何があるかを検討した結果、これも初の試みとして、ANAオリジナルエコバッグとカードケース（*）を同梱しています。加えて搭乗されたお客様が使用されるだけでなく、お土産としてご家族や大切な方へお渡しになることも想像して、貰って嬉しいものになるような点も意識をしました。

こだわったポイントはありますか？

小峰さん：使い勝手を考えて、形状によりポーチをダブルファスナーにしたり、年齢や性別に関係なく、どなたでもお使いいただけるよう外側に使用している布の配色を何種類もある色見本から選択しました。スキンケア製品についてもユニセックスでご使用いただけるものになっています。
旅が終わった後も引き続きご愛用いただけるように、耐久性、形、サイズにもこだわって開発をしました。往路・復路でご提供するポーチの色やデザインを変えているので、それぞれのポーチの違いをお楽しみいただけたらと思います。