2023年11月2日
三井不動産レジデンシャル株式会社が主催する「くらしのサス活* 2023 夏」にANAあきんど株式会社(以下、ANAあきんど)が共同パートナーとして参画し、当選者への特典賞品としてサステナブルな体験を盛り込んだオリジナルツアーをプレゼントしました。
くらしにおける脱炭素活動への参加を提案し、参加者に対し、魅力的な特典等を用意することで、くらしにおける脱炭素活動を後押しする取り組み。脱炭素活動を「自分ごとに」「楽しく循環・継続できることに」できるよう後押しし、家庭部門におけるCO₂排出量の削減を目指しています。
ツアーは2023年9月に開催され、キャンペーンに当選した6組12名が参加しました。
主なツアー内容は以下のとおりです。
ウニの名産地として有名な積丹町ですが、磯焼けの拡大によるウニの生産量の減少や、供給の不安定さといった課題を抱えていました。
さらに、ウニの身を収穫したあとのウニ殻の排出量は年間約100トンにのぼり、その廃棄処理にも苦慮していたそうです。
その対策の一つとして生れたのが「ウニと藻場の循環型再生産」です。
ウニ殻を粉末状にして水に溶かし、作成した液肥を綿ロープにしみこませ藻場におろすことで、通常のロープと比較して1.3倍~3.7倍の昆布が生育します。
昆布を餌とするウニはその分良く育つため生産量向上につながり、排出されるウニ殻は再度堆肥となるという循環型スキームの確立に成功しました。
その取り組み内容や体験談を役場の方からお話しいただきました。
そのほか、普段は立ち入ることが出来ない灯台に登り神威岬の絶景を眺めたり、ランチで積丹産の海鮮とウニを贅沢に使った三色丼を堪能したりと、積丹町の魅力を詰め込んだプランでした。
次の世代へ素晴らしい自然環境を残すため、今回のツアーで排出したCO₂の吸収を目指して植樹を行う「ゼロカーボントラベラー」を体験しました。今回の旅で排出したCO₂量(約20kg/人)は、6本のトドマツが1年間で吸収するCO₂量に相当するとのことです。
自分の行動がCO₂をどれほど排出しているのか考えるきっかけになったとともに、カーボンオフセットについての知識を深める機会となりました。
そのほか、「地球の道」という地球46億年の歴史を460mの距離に置きかえた道をインストラクターの解説のもと歩き、地球の環境が人類誕生後のほんのわずかな時間によって大きく変わっていることを体験していただきました。
このプロジェクトを担当された森下さんにお話を伺いました。
今回は、キャンペーンの特典賞品をゼロベースで企画するところからの挑戦でした。
旅行券や特別塗装機でのチャーターフライトという案もありましたが、ANAあきんどがやるのであれば、地域創生や自治体との連携という面でプロジェクトを拡大したいと思い、今回はサステナブルツアーを企画することにしました。
私自身ツアーを企画することは初めてで、軌道に乗るまでは調整面において勉強ばかりでしたが、リリースまで3カ月というスピード感のある中で、社内外の多くの方と連携を取りながらよりよいコンテンツを作り上げていくことに強くやりがいを感じました。
地元の方から直接お話を聞いたり、現状を知って作りあげたツアーを実際にお客様に楽しんで体験していただけたことがとても嬉しかったです。
地球のことを考えながら旅行をするということは新しいと思いますし、「学び×旅行」というバランスを上手く保つことができたのではないかと思います。
これからもいろんな形で自治体と地元の方との関わりを大切にしながら、サステナブルなツアーやイベントの企画を継続していきたいです。
ANAグループはこれからもグループ一丸となってお客様・地域とともに歩み続けていきます。