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根室湿原

根室湿原で別世界に出会う

野生動物の楽園と呼ばれる根室湿原は北海道根室市にあり、風蓮湖と春国岱周辺の貴重な野鳥を観察できるバードウォッチングツアーやエゾシカの群れやキタキツネなどの野生動物に遭遇できるかもしれないネイチャーツアーが人気です。

風蓮湖と春国岱の感動的な自然美に心を震わせる

道東は自然の雄大さで知られていますが、中でも根室海峡に面する東端エリアの自然は群を抜いて豊かです。このエリアで最も有名な景勝地は根室半島の付け根にある風蓮湖、そして風蓮湖と根室湾の間に横たわる全長8キロの砂州、春国岱です。
春国岱の別名は「奇跡の島」。海流が運んだ砂で形成されたこの場所に、草木をはじめ、さまざまな植物が生い茂っています。また、多様な野生動物も生息しており、その多くが古代の形態を保っている希少種です。
地元のツアー会社「根室ネイチャーセンター」が開催する自然鑑賞ツアーで春国岱を散策すれば、砂州・湿原・草原・樹林・干潟をはじめ、奇跡としか思えない感動的な光景が次々に現れます。春国岱で特に大きな見所のひとつは、苔に覆われた地面の上に茂るアカエゾマツの原生林。この古代の森に足を踏み入れた人は、思わず襟を正したくなる、そんな豊穣で濃密な気が満ちています。
春国岱には木道が整備されていますが、台風被害により、アカマツ林に続く道は現在閉鎖されています。しかし長靴を履いて身支度を整え、ガイドに同行してもらえば、木道を使わずに赤松林に入れます。このためにも、根室ネイチャーセンターを利用されることをおすすめします。

風蓮湖を囲むエリアでは、春国岱だけでなく、より広い地域を探検できるネイチャーツアーが行われています。風蓮湖/春国岱には多様な植物が繁茂しており、花々や野生動物の楽園にもなっています。ネイチャーツアーに参加すれば、エゾシカの群れやキタキツネに会えるかもしれません。また、このエリアにはアイヌが戦で要塞として使ったとされる「チャシ」の跡が多数残っているほか、アイヌ民族に由来する遺跡や史跡があちこちにあります。
風蓮湖と春国岱の感動的な自然を語るなら、野鳥のことを外すわけにはいきません。このエリアは日本屈指の野鳥の宝庫。日本国内に生息する野鳥の種の半数以上が観察できる場所です。根室ネイチャーセンターが主催するバードウォッチングツアーでは、野鳥の行動観察を続けている専門のガイドがその日に一番野鳥が多く見られるベストスポットに案内してくれます。野鳥観察に最適な時期は11月中旬。越冬のために飛来した渡り鳥と、これから他の場所に飛んでいく渡り鳥を同時に観察できるベストシーズンです。オオハクチョウとカモの群れが湖面を覆い、ウミワシとオジロワシが上空から湖を見下ろし、タンチョウが湿原を散歩する。 こんな夢のような情景が見られるでしょう。

観光地詳細

名称 根室ネイチャーセンター
Webサイト https://canoecraft.net/naturecenter/
所在地 北海道根室市川口10-1
電話番号 TEL: 0153-26-2550
FAX番号 FAX: 0153-26-2552
メールアドレス naturecenter@canoecraft.net

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