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高野山

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1,200年以上の歴史を紡ぐ祈りの聖地 高野山

816年に弘法大師空海が開いた高野山。二大聖地と呼ばれる奥之院(おくのいん)と壇上伽藍(だんじょうがらん)、高野山真言宗の総本山である金剛峯寺(こんごうぶじ)をはじめとする117もの寺院が建ち並ぶ日本仏教を代表する聖地です。民族や宗教の違いに関わらず全てを受け入れる寛容さは、高野山が1,200年以上継承してきた精神であり、その魅力となっています。

奥之院 静寂に包まれた参道の先に弘法大師空海が今も祈り続ける

信仰の中心となる奥之院の最も奥に位置する御廟(ごびょう:偉人の霊を祀る宮)には、弘法大師空海が今もなおそこに生き、世の中の平和と人々の幸福を願い瞑想を続けていると信じられ、毎日2回、弘法大師に食事を届ける儀式も行なわれています。御廟に続く約2キロメートルの参道には、樹齢約700年の大杉が連なり、皇族や諸大名をはじめ、文人や庶民にいたるまで、あらゆる層の人々の約20万基を超える墓碑が建ち並んでいます。

壇上伽藍 弘法大師空海の教えが息づく壮麗な修行の空間

奥之院と並ぶ高野山の二大聖地のひとつである壇上伽藍は、1,200年前、弘法大師空海が高野山を真言密教の総本山として決めた時、最初に修行場を造った場所です。密教の教義や世界観を、建造物や仏像、仏画によって目に見える形で表現しようとしたものと言われています。高野山全体の総本堂である「金堂(こんどう)」や高野山のシンボルともいえる高さ48.5メートルの「根本大塔(こんぽんだいとう)」など、19もの諸堂が建ち並んでいます。

金剛峯寺 高野山真言宗の総本山

高野山真言宗3,600寺、信徒1,000万人の総本山です。境内に入る際に最初にくぐる正門は、金剛峯寺の建物の中で一番古く、1593年に再建されて以来、今も残るもの。本坊は、高野山の寺院では最大規模の木造建築です。江戸幕府の御用絵師、狩野派による襖絵や、国内最大の石庭「蟠龍庭(ばんりゅうてい)」、高野山独自の暖房施設「土室(つちむろ)」、一度に2,000人分のご飯が炊ける「二石釜(にこくがま)」など、美術品から生活様式にいたるまで近世の文化や暮らしの様子に触れることができます。

五味・五法・五色の精進料理

精進料理とは、肉や魚などを一切使わず、仏教の戒律に基づいた料理のこと。高野山の精進料理のルーツはお客様にお出しする振舞料理だったため、塗の器にたくさんの品々が並び、見た目も美しく豪華なものとなりました。精進料理の基本は五味・五法・五色。五味は醤油、酢、塩、砂糖、辛み。五法は生のまま、煮る、焼く、揚げる、蒸す。五色は五つの色合い、つまり見た目に鮮やかに盛り付ける、という意味です。さらに、高野山に独特なのは、五禁といって使ってはいけない食材が決められていることです。ねぎ、らっきょう、にら、にんにく、しょうがといった、においの強い野菜は使いません。

観光地詳細

名称 高野山
Webサイト http://www.koya.org/
所在地 和歌山県伊都郡高野町高野山132
アクセス 南海高野線極楽橋駅下車、南海高野山ケーブルで高野山駅まで約5分
お問い合わせ先 TEL: 0736-56-2468(高野町観光協会)

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