整備作業着をアップサイクルしたエプロン

2023/04/27

整備作業着から作ったエプロン

ANAグループが企画し、2023年1月より八重洲*1に店舗を構える「Tochi-Dochi」では、日本全国のその土地でしか手に入らない地場産品を販売しています。その「Tochi-Dochi」では、ANAグループが出店しているということが一目見てわかるよう、販売スタッフのユニフォームにANAの整備作業着をリメイクしたエプロンを採用しています。これは、大ヒットとなったANAの整備作業着をアップサイクルしたバッグをヒントに、ANAあきんどの宇野さんが廃棄となってしまう整備作業着をアップサイクルしたエプロンを販売スタッフのユニフォームとして発案し、なんとご自身で18着分の製作まで実施しました。そしてこのたび、店舗で着用されていたエプロンが評判となりお客様から商品化のご要望をいただいたことから、製造・販売を開始することになりました。

  • *1.
    1号店の成城学園前店は2023年3月31日で終了。
Tochi-Dochi八重洲店
エプロンを着用しているスタッフ(成城学園前店内にて)

販売エプロンのこだわり

年間300着以上の廃棄処分となる整備作業着が、新しい価値のあるエプロンとして生まれ変わります。デザインは宇野さんが製作した販売スタッフ用のエプロンを参考にしながら、株式会社藤二誠にて製造し、Tochi-Dochi成城店(2023年2月販売終了)やMRO機体工場見学ツアー(沖縄県)で販売しています。エプロンに添えられたカードは、ANA青島ファクトリーが心を込めて一枚一枚手作りで製造した紙を使用しています。

販売エプロン

エプロンは、アップサイクル品のためひとつひとつ色や風合い、サイズなどが異なります。また、さまざまな整備用品に触れているため、クリーニングをしておりますが、ぜひ工業用・園芸用としてご利用ください。

担当者の想い

ご担当者のANAあきんどの宇野 真澄さんにインタビューしました。

整備作業着の販売に至るまでの過程で苦労した点を教えてください。

資材の調達から製造会社の決定まで初めての試みでした。1着1着のサイズや汚れ具合が違うことでどのようなエプロンが出来上がるのか、販売できるだけのクオリティに仕上がるのかなど、多くの不安と心配がありました。
また、新しい生地の製造ではなく、廃棄処分の生地を使用するため、数量の確保が読めず、予定よりも半期遅れでの製造会社の決定・製造依頼・販売となりました。しかしながら、協力いただいた製造や調整会社の担当者の皆様がとても協力的で、助けられました。
まだまだ始動したばかりの製造販売事業ですので、販売場所や販売数など調整事項や課題が山積みですが、ANAファンのみなさまに喜んでいただけるように尽力させていただければと思います。

エプロンに込めた想いを教えてください。

コロナ禍の経費削減として、すでに販売していたアップサイクル事業を基に、Tochi-Dochiの販売スタッフ用のユニフォームとして作成したリユースエプロンが、一般販売されるとは思いもせず、家庭用のミシンで製造しておりました。Tochi-Dochiに来店されたお客様からは販売してほしいというお声もいただいていたものの、一般販売が実現したのは、ANAグループの中でも、2021年に新たな会社設立となったANAあきんど(株)だからこそ、だと思います。

今回の製造販売において、協力いただいた製造会社の方々もリユースエプロンだけでなく、その他の商品の展開も提案いただくなど、SDGsに強く関心を持ち、前向きに取り組んでいただいております。今後もリユースエプロンの残りの材料を使った商品開発など、資源を大切にした活動ができたらいいなと考えております。

ANAグループでは、これからも社員一人ひとりの気づきを大切にしながら、限りある資源の有効活用に努めてまいります。

SDGs 12番 つくる責任つかう責任
SDGs 17番 パートナーシップで目標を達成しよう