2023/02/06
2022年11月18-19日に「ANA ʻAha Mele」を開催いたしました。
「ʻAha Mele」とは、ハワイの言葉で「音楽会」という意味を持ち、音楽を通じてハワイの文化や環境を守っていきたいというANAの思いが込められています。
もともと2019年に初めて開催した「ANA HONOLULU MUSIC WEEK」をリニューアルし、2022年のエアバスA380型機「FLYING HONU」の再就航をきっかけに、日本とハワイの交流人口を増加させると共に、文化継承やお子様への教育、DEI、環境保全を目的としたイベントへと発展させました。今回は当日の様子を一部ご紹介いたします。
ピアニスト辻󠄀井伸行(*1)さんをお迎えし、ハワイの小学生を無料で招待して開催いたしました。子どもたちは、ステージ上の間近で辻井さんの演奏を聴いた後、子どもたちが弾いたピアノの音を辻井さんが再現をしたり、弾いている音に合わせて同じピアノで辻井さんが即興でメロディーを奏でたりして、ピアノを通して交流を深め、国籍、人種、言語、障がい、年齢等に関わりなく、音楽でつながる喜びを体現するイベントとなりました。
2019年にHawaiian Legacy Reforestation Institution(*2)の協力のもと「ANA HONOLULU MUSIC WEEK」で開始した植樹活動を継承し、「ANA ʻAha Mele」でもANAグループ社員でミロの木を260本植樹する活動を行いました。
ミロの木はハワイアンウッドの一つで、ウクレレのボディ材として使われることもあり、音楽や文化を大切にしたいという「ANA ʻAha Mele」のコンセプトを象徴しています。また、ミロの木1本で、家族4人が1週間現地に滞在した場合の酸素を供給できることから、イベント開催期間(2日間)とエアバスA380型機「FLYING HONU」の定員(520人/機)にちなんで、260本を植樹することといたしました。
今回のような植樹を毎年行うことで、ハワイに来れば来るほどハワイのお役に立てる持続的なイベントとしていきたいと考えています。
A380「FLYING HONU」のハワイ再就航をきっかけにハワイへの経済的貢献だけではなく、イベントを通じてハワイの「文化継承」「環境保全」をテーマとした持続可能な交流を作り上げ、未来に向けて現地とともにサステナブルに成長していくことを目指して取り組んできました。
ハワイではパンデミック以前よりオーバーツーリズムが問題となっていました。今後は、集客とともにどれだけ秩序ある観光を促すことができるのか試されているのだと考えています。
そこでMalama Hawaii(*3)の精神をプロモーションし、ローカルコミュニティに還元できるアクティビティを増やしていきたいと強く思っています。私たちのHONU=海の守り神を通じ、単に日本のお客さまをたくさんハワイにお連れするだけではなく、Malama Hawaiiの精神も日本から運んでいきたいと思っています。
音楽教室のプログラムは、「ANA ʻAha Mele」の目的の一つであるお子様への教育やDEIを具現化したいと考え実施いたしました。日頃よりANAが活動を応援している辻井さんをお招きし、国籍・人種・言語・障がい等に関係なくピアノを通して交流を深め、音楽でつながる喜びを体現するイベントとなりました。
環境保全を目的とした植樹活動はオーソドックスな活動ですが、2019年から継続しております。また、パンデミック前より現地支店によるビーチクリーンやAMC会員の皆さま向けに電気バスをワイキキ=アラモアナ間で導入するなど環境保全の取り組みを継続してまいります。
イベントの実施による相互交流人口の拡大、植樹、ビーチクリーンや電気バス導入による環境への配慮は継続していく一方で、今後、渡航者数がパンデミック前以上に回復するときにはリジェネラティブ・ツーリズム(再生型の観光)の実現が大きなミッションであると考えています。ハワイに来る前よりも、去る時のほうがなにかが良くなっている。日本には「立つ鳥跡を濁さず」という諺がありますが、私たちの1便1便がハワイに降り立つたびに、何かがきれいになる、再生される。そんな観光を実践できるように取り組んで参りますのでANAご利用の皆さまもご一緒にぜひ取り組みにご参加いただければ嬉しいです。
これからもANAグループは、さまざまな取り組みを通して地域社会や環境保全に貢献してまいります。