宮古空港をより身近な存在に

2024/10/24

今回は、空港での廃棄品の花火を子供たちに寄贈した取り組みをきっかけに、つながりを強めてきた宮古島市ひらら児童館と実施した取り組みをご紹介します。

取り組みについて

ANA沖縄空港宮古事業所は、廃棄品花火を活用した初めての取り組みから宮古島市ひらら児童館の活動を通じて、宮古島の地域の子供たちを取り巻く環境や現状について強い関心を持って、地域に貢献する方法を考えてきました。

今回ご紹介する宮古空港の見学と職業体験を実施するにあたっては、参加してくれる子供たちを取り巻く状況について予め理解を深めておくために、児童館館長の新城さんより「自己信頼と他者信頼、経済的貧困と文化的貧困、子供の意識の変容、体験価値」をテーマとした講話とワークショップを、ANA沖縄空港宮古事業所を中心に30名ほどの職員あてに事前に実施して準備を進めました。

そのうえで、普段はあまり空港に馴染みがない子供たちに、空港をより身近な存在に感じてもらえるように空港におけるさまざまな仕事を見たり体験できる企画を考え実施しました。

子供たちの当日の様子 1
子供たちの当日の様子 2
子供たちの当日の様子 3
子供たちの当日の様子 4

迎えた当日は、新城さんが引率する形で小学生高学年を中心とした10名程の子供たちが参加してくれました。普段は立ち入ることができないお客様カウンターの奥の事務所に集合して滑走路に出て、まず飛行機が着陸して停止する様子を見学をしました。その後、子供たちはパイロットやグランドハンドリングの仕事の説明を聞き、それぞれの仕事への理解を深めました。その後、コンテナの移動のために使うフォークリフトの体験や整備に使う飛行機のタイヤなどの特殊な部品を触りながら見学をし、最後はグランドハンドリングのマーシャル体験を通じて、空港ならではの仕事をより身近に感じてもらえる時間を過ごしました。参加してくれた子供たちからは、体験を通じて仕事の難しさや楽しさを知ることが出来て面白かったと感想を教えてくれました。

本の寄贈
記念品を受け取った子供たち

体験会の終わりに、日常においても子供たちにANAを身近に感じてもらえるように具志空港所長より航空会社の業務を子供向けにわかりやすく説明した本「航空会社のひみつ」をひらら児童館に寄贈させていただきました。

子供たちには、参加の想い出にノートやシールなどを記念品として渡し、たくさんの笑顔を見ることができました。

プロジェクトメンバーにインタビュー

今回の企画の中心となった杉浦夏都美さんにインタビューしました。

企画会議の様子

Q.今回の企画に込めた思いをおしえてください。

廃棄品の花火の寄贈をきっかけに、沖縄こどもみらい創造支援機構の新城さんから宮古島における「こどもの貧困」についてお話をうかがい、地域社会貢献だけでなく、人材育成につながるものがあると感じ、自ら学ぶ人材の育成の1つとして企画しました。今回は「五感で感じる、楽しむ」をテーマに機体見学会を実施しました。新城さんのお話の中で、最近の子供たちは、体験する、経験するといった機会が減っているという事を知り、ただ、飛行機を見るだけではなく、五感で感じる体験をさせたいと思い、整備さん含め、各課に協力いただきました。

  • 視る:飛行機を色んな角度から見る(遠近、正面、横)、働く姿を見る
  • 聴く:エンジン音を聞く、アナウンスを聞く、話を聞く
  • 嗅ぐ:エンジンの匂い、アスファルトの匂い、タイヤの匂いを嗅ぐ
  • 触る:タイヤに触る、機械を触る、マーシャリングパドルを触る
  • 味わう:青組(あおグミ)をプレゼント

何かを見たり、聞いたり、においを楽しんだり、触ったり、美味しいものを味わうことで五感を刺激し、こころもからだも健やかに成長してほしいと思いました。

Q.地域社会に向けたメッセージをお願いいたします。

宮古ブルーと言われる海だけでなく、マンゴー、サトウキビをはじめとした農作物、島民もとても魅力的な島です。この魅力的な島の文化や伝統、魅力を次の世代に継承していくことは私たちの責任です。地域の絆を大切に、助け合い、支え合うことで、より良い社会を築き、誇りを持って宮古島を世界に広めていけたらと思います。航空機を利用して宮古島にお越しいただく皆さまへは、宮古島の文化や伝統に触れる機会を大切にしていただき、観光スポットを巡るだけでなく、地元の方々との交流や体験を通じて、より深い理解と絆を築いていただけますと幸いです。

宮古島支店の職員

私たちは、私たちは社員一人ひとりの気づきを大切にし、地域に密着した社会貢献につなげてまいります。

SDGs 3番 すべての人に健康と福祉を
SDGs 4番 質の高い教育をみんなに
SDGs 17番 パートナーシップで目標を達成しよう