液体の機内持ち込み(国際線)

国際民間航空機関(ICAO)の指示のもと、航空機内への液体物の持ち込みが制限されています。現在、ANA運航便が就航している国、地域で航空機への液体物の持ち込み制限が導入されている国や制限内容は次の通りです。

ご注意

  • コードシェア便および他航空会社の運航便が旅程に含まれる場合は、他社の手荷物ルールが適用になる場合があります。
  • 日本国内線区間を、国際運送約款が適用になる航空券でご利用される場合は国際線の手荷物ルールが適用になります。
  • 航空機での輸送が可能であるか、出発までに確認が取れない場合は、輸送をお断りすることがありますので、あらかじめご了承ください。
  • 一部の国・地域によっては、ほかにも機内持ち込み・お預かりの制限を設けている場合があります。

対象便

次の国/地区を出発するすべての便が対象となります。

  • 国際線のみ:日本、韓国、台湾、香港、ベトナム、シンガポール、インドネシア、ミャンマー、マレーシア、オーストラリア
  • 国際線、国内線(EU域内線)共に:EU(欧州連合)加盟国*1、英国、米国、メキシコ、タイ、インド、カナダ、中国大陸、フィリピン、カンボジア
    • *1.
      EU加盟国27カ国
      オーストリア・ベルギー・ブルガリア・キプロス・チェコ・デンマーク・エストニア・ドイツ・ギリシャ・フィンランド・フランス・ハンガリー・アイルランド・イタリア・ラトビア・リトアニア・ルクセンブルク・マルタ・ポーランド・ポルトガル・ルーマニア・スロバキア・スロベニア・スペイン・スウェーデン・オランダ・クロアチア
      EU加盟国27カ国に加え、アイスランド・スイス・ノルウェーも本取り扱いの適用となります。

機内持ち込み制限

液体類の機内持ち込みが次の1~3の通り制限されます。

  1. あらゆる液体物、ジェル、エアゾール類等は、100ミリリットル以下*1の容器に入れてください。
    100ミリリットルを超える容器に100ミリリットル以下の液体物が入っている場合でも不可となりますので、その場合は預け入れ手荷物としてお預けください。
    飲料類、クリーム・ローション・オイル類、香水、スプレー、シャンプー類、シェービングフォーム、防臭剤等のエアゾール類、歯磨き粉等の練り状物、半固形物、その他同様の物を含みます。
    • *1.
      密度の違いはありますが、100ミリリットルは100グラムと読み替えます。
  2. 液体類の入った容器を容量1リットル(1000ミリリットル)以下、縦横の辺の合計が40cm以内の透明な再封可能なプラスチック袋(ジップロック状)に余裕を持って入れてください。
    プラスチック製袋はお客様ご自身にて事前にご用意ください。
  3. お一人様あたりの袋の数は一つのみです。
    透明プラスチック製袋はその他の手荷物とは別にして手荷物検査場にて検査係員に提示してください。

目安の大きさ

  • 正方形の場合:縦20cm以内×横20cm以内
  • 長方形の場合:縦横の合計が40cm以内

医薬品、ベビーミルク/ベビーフード、特別な制限食の取り扱い

ベビーミルク/ベビーフード、特別な制限食等は透明のプラスチック製袋に入れなくても持ち込み可能です。
ただし、ベビーミルク/ベビーフードは乳幼児のお客様が一緒にご搭乗される場合に限ります。
また、処方薬は処方箋の写し、病名などがわかる医師の診断書類の提示を求められる場合があります。

米国からご出発の場合

母乳に限り、乳幼児のお客様が一緒にご搭乗されない場合でも、機内への持ち込みが可能です。
ただし、保安検査場にて検査係員へのご提示が必要です。

免税品の取り扱い

出発地空港の免税店等で購入された液体類は機内持ち込みが可能です。ただし、国により特定の条件が求められる場合があります。

出発地空港での取り扱い

対象国

米国、香港、EU、中国大陸、韓国、シンガポール、タイ、インドネシア、フィリピン、ミャンマー、カナダ、インド、オーストラリア、カンボジア

  • 密閉式のビニール袋(ICAO様式のSecurity Tamper Evident Bag)に入っており、開封されていないこと
  • 購入を証明するレシートが袋内に入っていること

乗り継ぎ空港での取り扱い

乗り継ぎがある場合、免税品を含む液体類の取り扱いは乗り継ぎ国のルールが適用されます。

  • * 乗り継ぎ空港にて一度入国された場合は「出発地空港での取り扱い」同様となります。

日本(成田空港、羽田空港、関西空港)、米国、香港、中国大陸、韓国、シンガポール、タイ、インドネシア、フィリピン、ミャンマー、カナダ、オーストラリアで乗り継ぎの場合

次の条件を満たした液体類(免税品)は、保安検査を通過のうえ、機内持ち込み可能です。

  • 密閉式のビニール袋(ICAO様式のSecurity Tamper Evident Bag)に入っており、開封されていないこと
  • 購入を証明するレシートが袋内に入っていること

日本(成田空港、羽田空港、関西空港を除く)、ベトナム、台湾、マレーシア、カンボジア、インドで乗り継ぎの場合

免税品であっても、現地以外の免税店で購入された液体類は機内持ち込みが制限され、「機内持ち込み制限」のルールが適用されます。そのため、100ミリリットルを超える液体類等は没収されますのでご注意ください。

EU域内で乗り継ぎの場合

次の条件を満たした液体類(免税品)は、保安検査を通過のうえ、機内持ち込み可能です。

  • 密閉式のビニール袋(ICAO様式のSecurity Tamper Evident Bag)に入っており、開封されていないこと
  • 購入を証明するレシートが袋内に入っていること

予告なしに規制の内容が変更となる場合がございますので、最新の情報は、保安検査係員にご確認ください。
なお、機内持ち込みの可否は、通常の保安検査と同様に最終的には保安検査係員に委ねられます。お客様のご理解とご協力をお願いいたします。

その他の取り扱い

タイからご出発の場合

手の消毒液に限り、1容器あたり350ミリリットルまで、機内への持ち込みが可能です。
ただし、日本到着後国際線へ乗り継ぎの場合、1容器あたり100ミリリットルを超える液体物は機内持ち込みの制限対象となります。

英国からご出発の場合

  • 当局により厳格に運用されています。
  • 制限品が発見された場合、セキュリティー職員によりお手荷物の個別の開被・再検査となり、特に年末年始は特に検査終了までに時間を要する場合があります。

注意事項

  • 取り出したPC、タブレット、液体物は他の物品とは重ねずトレイに並べてください。
  • 液体類を入れた透明プラスチック製袋はチャックが閉まることをあらかじめご確認ください。
  • チャックが閉まらず、入りきらないものは廃棄となります。
    • ANAビジネスクラス、ファーストクラスのアメニティーにも液体物が入っておりますので、ご注意ください。