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    9月 海外旅行 ベストシーズンカレンダー

    9月は夏休みの混雑が一段落。8月に比べ旅行代金が落ち着くので、この時期に夏休みを取って海外旅行に出かけてみてはいかがでしょう。アジアでは、シンガポールやインドネシアのバリ島などがベストシーズン。年間を通して人気のあるハワイも晴天率が高い季節です。9月下旬には、オアフ島でアロハ・フェスティバルという大きなお祭りが開催されます。ヨーロッパも引き続き気候のよい時期。スペイン・バルセロナの名物、巨大な人形が練り歩くメルセ祭の見学や、コンサートシーズンが始まるオーストリア・ウィーンでのクラシック鑑賞もおすすめです。

    シンガポール

    Ph Singapore Tourism Board

    1年を通して高温多湿なシンガポール。雨が少なくなる4~9月は多少湿度が低くなり、旅行しやすいベストシーズンと言えます。ゴールデンウイークや夏休みシーズンと重なりますが、ピーク時から少しずらすだけで予約が取りやすく、旅行料金もリーズナブルになります。

    この時期はシンガポール中がセールを展開する年に1度のグレートシンガポールセールも注目です。開催時期は直前にならないとわからないことが多いのですが、5月下旬~6月上旬にスタート、7月下旬~8月中旬に終わるというのが通例です。

    バリ島

    Ph dmosreg/123rf.com

    バリ島の乾季は5~10月で、雨が少なく毎日気持ちよく晴れる日が続きます。マリン&ビーチアクティビティを楽しみたい人はこの時期を狙うといいでしょう。ただし日差しはかなり強いので、日焼け止めや帽子&サングラスなど日焼け対策は万全に。一方でウブドなど内陸の山間部はビーチエリアに比べて気温が低くすがすがしい、過ごしやすい気候です。1年を通して夏服で快適に過ごせますが、冷房対策に薄手のカーディガンや長袖は必携です。

    バリ島では1年を通して大小たくさんのお祭りや宗教的な儀式が開催されています。そんな場面に出合ったら、地元の文化や伝統を敬う気持ちを忘れずに、そっと見学させてもらいましょう。

    ホノルル

    ホノルルのベストシーズンは、湿度が低く晴天率も高い5~10月。特にアウトドアアクティビティを存分に楽しみたい人にはうってつけの季節です。ゴールデンウイークや夏休みシーズンの旅行予算はかなり跳ね上がりますが、ピークを少しずらすだけで料金がだいぶ変わります。お目当てのホテルも予約しやすくなるのでおすすめです。

    毎年9月下旬にはハワイ州最大のお祭りアロハ・フェスティバルが各地で開催されます。ハワイの伝統文化を身近に感じることができる人気のイベントです。

    ニューヨーク

    1年を通してさまざまな楽しみがあるニューヨークですが、旅行のベストシーズンは気温が上がる5~10月。特に5月と10月は平均気温が16~17℃、降水量が少ないため快適に街歩きを楽しめます。ただし朝晩は冷える日もあるので、羽織るものを用意しておきましょう。一方で7~8月は最高気温が30℃を超す日も多いので、帽子やサングラスを忘れずに。

    この時期は屋外の観光地が賑やか。4~11月に話題のフードベンダーが集まるスモーガスバーグが屋外で開催されるほか、5月下旬~9月中旬にマンハッタンの南に浮かぶガバナーズアイランドが開放されるなど、季節限定のイベントも豊富です。

    ロサンゼルス

    Ph picsperfect/123rf.com

    アメリカ西海岸の大都市ロサンゼルスは、年間を通して晴れる日が多いのが特徴。湿度も低くさわやかな気候に恵まれています。夏は涼しく冬は温暖なので一年中過ごしやすいのですが、特に雨が少ないのは4~10月の夏。この時期はディズニーランドやユニバーサルスタジオなどテーマパークへ出かけるのにもぴったりのベストシーズンといえます。特に4~6月と10月は平均気温が16~19℃で過ごしやすい季節。7~9月は真夏になり平均気温が20℃を超えます。4月は朝晩、肌寒く感じられることもあるのでカーディガンなど羽織れるものを持っていくと安心です。

    バンクーバー

    Ph divampo/123rf.com

    大自然と都市的魅力が共存する、カナダ西海岸最大の都市バンクーバー。気候は5~10月の乾季と11~4月の雨季に分けられます。乾季は春、夏、秋にあたり、晴天の日が多い旅行のベストシーズン。特に6~9月の夏がおすすめです。平均気温は20℃前後で湿度も低く、心地よい陽気が続きます。緯度の高いバンクーバーは、夏の日照時間が長いのも特徴。夏場の朝は6時から、夜は22時頃まで明るく、トレッキングに街歩きにと思いっきり観光を楽しめるでしょう。この時期のバンクーバーでは、イングリッシュ・ベイの花火大会や世界的に有名なゲイパレードなどのイベントも目白押しです。朝晩は若干冷え込むので、羽織りものを持っておくと安心です。

    パリ

    季節ごとに楽しみの多いパリですが、気候的に穏やかなのは初夏から秋にかけて。5~9月頃が旅行のベストシーズンです。特に夏は最も気温が上がる7月でも最高気温が25℃前後。湿度が低くカラッとしており、青空のパリを満喫できます。日没が22時過ぎになるこの時期は、市内庭園が夜間公開され、7月14日の革命記念日をはじめとした屋外イベントも多いので、遅くまで観光を楽しめるのがうれしいところ。ショッピング好きなら6~7月のセール期間もはずせません。

    唯一、気を付けるべきは8月のバカンスシーズン。個人商店は閉店してしまう場合もあるので、あらかじめチェックが必要です。若干肌寒さがあるものの市内に花が咲き揃う5月、美術館の展示替えが始まる9月も見どころたっぷり。かの有名なモネのジヴェルニーの家では、5月中旬に睡蓮の花が満開を迎えます。

    ロンドン

    Ph Karel Miragaya/123rf.com

    イギリスの首都ロンドンのベストシーズンは6月~9月中旬。曇りの多い冬とは打って変わって晴天が続き、平均気温は20℃前後。湿度も低くさわやかな天候で街歩きには最適です。緯度が高いため、日照時間が長く日没は22時近く。ハイドパークをはじめ市内の公園は明るい夏の夜を楽しむ人で賑わいます。イギリスが誇るイングリッシュガーデンがお目当てなら、花が見頃を迎える4~6月がおすすめ。ただしこの時期はまだ肌寒いので羽織るものは必携です。

    ロンドンといえば雨のイメージが強いかもしれませんが、実際の年間降雨量はヨーロッパの他都市と大差ありません。小雨が降ったり止んだりと降る頻度が高いのです。対策として防水機能のついたアウターがあると便利です。

    ヴェネツィア

    イタリアが誇る水の都ヴェネツィア。旅情あふれる美しい景色に加え、芸術祭、映画祭、カーニバルと世界的なイベントも多く、年間を通して訪れる観光客が絶えません。気候的には日本と似ており、四季がはっきりとしているのが特徴。年間の気温は東京より1~2℃低い程度で推移します。ヴェネツィアの観光は街歩きがメインなので、ベストシーズンは春と秋にあたる4~6月と9~10月。湿度が低めで雨が少ないので、外歩きに適しています。

    ヴェネツィアは四方を海に囲まれ、市内にくまなく水路が巡っているため、水温が下がる朝晩は足元から冷えることもあるでしょう。石畳の道を歩くという意味でも、足元はサンダルよりスニーカーなど歩きやすい靴がおすすめです。

    フランクフルト、ベルリン

    フランクフルトやベルリンなどドイツの気候がよくなるのは5~10月。特に6~9月は日本の初夏のような気候で過ごしやすく、日照時間も長くなるので1日を有効に利用できます。7~8月は日差しが強くなってきますが、湿度が低いので日本の夏よりはずっと快適に過ごせます。ただ7~8月はバカンスシーズンということもあり、ホテルや航空券が値上がりし、人気の観光地はどこも大変混雑します。スケジュールに余裕があるなら、少しピークシーズンを外すといいですよ。

    バルセロナ

    Ph bloodua/123rf.com

    バルセロナなどスペイン南部の街は、5月ぐらいから旅行のベストシーズンに突入します。7~8月は国内外からの観光客がどっと押し寄せ、ホテルや航空券の値段が跳ね上がります。世界的に有名な観光スポットには観光客が集中するので、常に行列に並ぶ覚悟が必要です。

    天気がよく、なおかつゆっくり観光を楽しめる時期となると、5~6月、9~10月といったところがおすすめ。カタルーニャ地方では毎年6月24日に聖ジョアン祭(火祭り)が開催され、バルセロナでも各所でパレードや焚火、花火などが楽しめます。また9月下旬に開催されるバルセロナ最大のお祭り、メルセ祭りも見逃せません。巨大人形のパレードやユネスコの世界無形文化遺産にも登録されている「人間の塔」など見どころがたくさんあります。

    ウィーン

    5月に入るとウィーンは新緑が美しい初夏になります。5~9月は晴れる日が増え、7~8月の盛夏であっても湿度が低く過ごしやすいのが特徴。夏の平均気温は22~26℃程度ですが、寒暖差が激しい日があり、朝晩は少し肌寒く感じられることも。夏でも薄手の上着を持っていくことをおすすめします。9月も晴天の日が多い観光のベストシーズンですが、冷え込む日が増え、日中でも肌寒い日があるのでアウターで調節しましょう。モーツァルトゆかりの街で、劇場やコンサートホールが多い音楽の都ウィーン。1年を通して最高レベルの音楽や劇を楽しめるというのは、クラシックファンならずともたまらない魅力です。

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