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    【沖縄・本部半島の釣り旅】釣れるほどに楽しいトロピカルフィッシュ

    SCENE 01
    エメラルドの海を望む豊穣の半島
    SCENE 02
    南国の王様、アオリイカを陸からねらう
    SCENE 03
    神様の住むビーチとフクギ並木を歩く
    SCENE 04
    釣れるほどに楽しいトロピカルフィッシュ
    SCENE 05
    那覇で知る琉球の栄華と庶民の味

    “釣れるほどに楽しいトロピカルフィッシュ”

    翌朝、ホテルで朝食を済ませてから向かったのは、本部港の隣にある浜崎港の釣り船「七海丸」。本部育ちの若き船長、仲村茂樹さんがフィッシングガイドをしてくれる遊漁船だ。

    この日は、日中に深い場所にいる大型のアオリイカをねらい、
    さらに夕方から夜にかけて、沖縄特有の特大サイズのタチウオをねらうというプラン。

    ところが、前の晩から沖縄の近海に急速に発達し始めていた前線の影響で周囲は波が徐々に高くなってきており、朝の時点で、夕方からのタチウオ釣りは諦めざるを得ないという状況だった。

    それでも、仲村船長は「無理はしません。波がこれ以上になったらすぐに
    港に引き返します。でもチャンスはありますよ」と、午前中なら釣りはできるという。その言葉にうなずきつつ、前日のワルミでの願掛けに一縷の望みを託した。

    浜崎港の釣り船「七海丸」
    ディープエギングのタックル
    ディープエギングのタックル。通常の餌木に重いナス型。オモリや、マスクシンカーと呼ぶ追加のオモリを被せる。
    写真はタックルも餌木もいずれもシマノ製のもの
    真剣にディープエギング(深場をねらうアオリイカ釣り)にチャレンジする有村さん
    まずは真剣にディープエギング(深場をねらうアオリイカ釣り)にチャレンジする有村さん。海底深くに落とし込んだ餌木を跳ねあげ、アオリイカが飛びつくようすをイメージしながらロッドを操作する

    釣り場は、浜崎港の沖合にある瀬底島の風裏エリア。
    まずはアオリイカの釣りからスタートするが、島から離れたアオリイカがいそうな場所に近づくほど、やはり波が強くなる。2時間ほど粘ったが、やむなく島の近くに戻り、船長のおすすめもあって水深20~100mのポイントで、沖縄らしい地の魚をねらうエサ釣りに切り替えた。

    それまでの揺れる船にもまったく動じなかった有村さん。オモリが海底に着き、イトのテンションがフッと緩んだのを見計らってリールを素早く巻いてタルミを取ると、そこから海中のようすを探るようにゆっくり仕掛けを上下させる。穂先が震え、魚がエサに食いついたと思われる反応が出た時には、自然に身体が反応して見事に合わせていた。そこからは、ミツボシクロスズメダイ、オジサン、ヤミハタ、トゲチョウチョウウオ、ヒメタマガシラ……と、次々にカラフルな魚たちを釣りあげていく。

    エサ釣りに切り替えた有村さんが次々とアタリをとらえ始めた
    エサ釣りに切り替えた有村さんが次々とアタリをとらえ始めた。ワルミの神様も微笑んでくれたようだ
    かわいいサイズはミツボシクロスズメダイ
    横目さんの友人の尾谷まゆみさん(左)は良型のコバンヒメジをゲット。有村さんが釣ったのはその名もオジサン
    鮮やかなトゲチョウチョウウオ
    鮮やかなトゲチョウチョウウオは小さな口で釣るのが難しい。こんなにカラフルでも食べると美味しい魚だ
    ヤミハタ
    船長も驚いたヤミハタは食べると相当に美味しい高級魚。今では希少なサイズとあって船上も大盛り上がり

    ずんぐりとしたヤミハタを釣りあげた時には、「今、このサイズは本当に珍しくて、めったに釣れません。間違いなく最大サイズですよ。モデルさんが、この厳しいコンディションの中でこれだけしっかり釣ってしまうと、ほかのアングラーもうかうかしていられませんね(笑)」と、船長もびっくりだった。

    近海のGT(ロウニンアジ)やカンパチねらいなど、大もの釣りのガイドにも定評のある七海丸だが、家族でも楽しめるこのような近海の五目フィッシングも大切にしており、なおかつ人気も高いとのこと。本部エリアを訪れた際は、たとえば家族と一緒に、気軽にチャレンジしてみてはいかがだろうか。もちろん、道具類もすべてレンタル可能だ。

    手前左が七海丸の若き仲村船長
    手前左が七海丸の若き仲村船長。ファミリーフィッシングから本格的なルアーフィッシングまで全力でサポートしてくれる
    船のスタッフとして同船した新崎盛朗さんがディープエギングで技ありの一杯
    船のスタッフとして同船した新崎盛朗さんがディープエギングで技ありの一杯。このトラフコウイカは、この日唯一のイカの釣果となった
    バーベキューレストラン「カペラ」で乾杯
    釣りを終えたあとは、2日間の思い出にホテル内のバーベキューレストラン「カペラ」で乾杯。本格的なリゾートホテルならではのぜいたくなダイニング空間は、釣り旅をより心地よいものにしてくれる
    • このコンテンツは、2015年3月の情報をもとに作成しております。
    写真:津留崎 健

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