良質の水に育まれた福島の美食
福島県は総面積で北海道、岩手県に次ぐ全国第3位。東西に約166km、南北に約133kmあり、東西の端から端まで車で5時間もかかります。そう、広いのです。
したがって食文化が多様で、グルメスポットも枚挙にいとまがありません。
ひとつ言えることは、県を走る3つの山脈がもたらす最大の恵みが「水」であること。どうやらこの良質の水が、多彩な福島の食を生み出しているようです。
そんな福島が育んだ美食の魅力をご紹介いたします。
ご当地ラーメンに感動
日本三大ラーメンの地として一躍有名になった喜多方。北西に連なる飯豊連峰からの伏流水が、喜多方ラーメンの隠れた立役者です。この地下水を使って打つ多加水麺は平たく縮れており、同じ水から作られたすっきりと澄んだスープとよく絡みます。
そしてもうひとつ、喜多方が「蔵の町」であることも忘れてはいけません。昔から今に至るまで、良質な水の恩恵によって、お酒、味噌、醤油なども地元の人々の手によって丁寧に作られてきました。ラーメンが自然の恵み、なんて、意外だれけど素敵です。
喜多方と同じく平打ちのちぢれ麺で知られる、白河ラーメンもおすすめです。よりちぢれ感が強くつるつるもっちりとした食感。いずれのラーメンもさっぱりしているのに滋味深く、ついスープまで飲み干してしまう美味しさです。
ふるさとの味に感動
「ねぎ」1本を箸がわりにしていただく大内宿の「ねぎそば」は今、ちょっとしたブームです。やってみると、難しい。でも、みんなでトライしながらの食事は賑やかで、心なごみます(お箸もありますからご安心を)。
一方、太平洋に面した温暖な浜通りエリアには、親潮と黒潮がぶつかり合う潮目によって豊かな海の恵みがもたらされます。この地域へ行くならぜひ、海鮮メニューが豊富なお食事処もある「いわき・ら・ら・ミュウ」へ。小名浜港で水揚げした魚介類から好きなものをチョイスして、バーベキューゾーンで調理することも可能。素材の活きの良さと楽しさに、大人も子供も思わず笑顔があふれます。
- いわき・ら・ら・ミュウ
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住所:福島県いわき市小名浜字辰巳町43-1
TEL:0246-92-3701
営業時間:9:00~18:00(2021年10月6日/12月1日休館)
ウェブサイト:いわき・ら・ら・ミュウ
- フロアによって営業時間が異なります。おでかけの際にはホームページなどでお確かめください。
ご褒美スイーツに感動
さくらんぼ、桃、梨に葡萄、りんごなど、実にたくさんのくだものが生産されている福島は、まさにくだもの王国。育った場所の風を感じながら味わうくだものは、格別に美味しい思い出を旅に加えてくれます。
吾妻連峰の麓を14kmにわたって走るフルーツライン(県道5号線)にある「まるせい果樹園 農家カフェ 森のガーデン」。旬のくだものを使った四季折々のパフェは、くだものを豪快に盛り付けた見た目のインパクトでも大人気なのですが、そのフレッシュでジューシーな味がまた感動的なのです。
- まるせい果樹園 農家カフェ 森のガーデン
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住所:福島県福島市飯坂町平野字森前27-3
TEL:0245-41-4465
営業時間:月~木 10:00~16:00/土日祝 10:00~17:00
ウェブサイト:まるせい果樹園 農家カフェ 森のガーデン
阿武隈川沿いの「Kawaberry Cafe」も、フルーツのスイーツで人気のスポット。丁寧に仕上げられたケーキは、そのまま持ち帰りたくなるような美しさ、美味しさです。
お土産用のスイーツなら、創業嘉永元年という会津の老舗、長門屋の「Fly Me to The Moonようかんファンタジア」はいかがでしょうか。芸術的な切り口は、つい食べるのを忘れていつまでも眺めてしまうほどです。
いずれも美味しいだけではなく、インスタ映え間違いなし。福島グルメを満喫するなら、スイーツも外せません。
- Kawaberry cafe(カワベリー カフェ)
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住所:福島県福島市岡部上条60-1
TEL:0245-97-8009
営業時間:10:00~18:00(不定休/年末年始休)
ウェブサイト:Kawaberry cafe(カワベリー カフェ)
- 長門屋
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住所:福島県会津若松市川原町2-10
TEL:0242-27-1358
営業時間:9:30~17:00(年末年始休)
ウェブサイト:長門屋
郷土料理に地酒、ラーメンに旬を彩るフルーツと福島の食は実に多彩です。ANAの「Tastes of Japan」でも福島県のさまざまな魅力をご紹介するとともに、お得な旅のプランもご提案しています。ぜひご覧ください。
- 記載の内容は2021年8月現在の情報です。変更となる場合があるのでご注意ください。
メインビジュアル:海と山、そして清らかな水にも恵まれた福島は美食の宝庫でもある。地域ごとの味も旅の楽しみに