ボートで大型ワカサギの数釣りができる
扱いやすい仕掛けで「数釣り(たくさんの魚を釣ること)」を楽しめるワカサギは釣り初心者でも楽しみやすいターゲットです。ベテランなら1日に1,000尾釣ることもありますし、その日釣りを始めた人でも状況がよければ100尾をねらうこともできます。そして、釣ったワカサギは天ぷらやフライで美味しく食べられます。
日光国立公園にある中禅寺湖は、トラウト(マス類)の釣り場として有名ですが、もうひとつ注目を浴びているのが秋のワカサギ釣りです。人気の秘密は湖上から見える男体山と紅葉の絶景。そして、時には10cmを超えるワカサギ、通称「デカワカ」が釣れることです。中禅寺湖にはワカサギ釣りで利用できるレンタルボート店が7軒ありますが、週末には船が埋まることもあるほど人気になる年もあります。
シーズン、エリア、おすすめのポイント
中禅寺湖でワカサギ釣りができるのは例年9月20日~10月31日です。時間は午前8時から午後4時まで。日釣券は1,100円(税込)です。釣りはレンタルボートで楽しみます。誰でも利用できるのは手漕ぎボート。オールを漕いでポイントに向かい、アンカーをおろして船を停めて釣りをします。ワカサギ釣りができる場所は決まっており、主に湖の東側の国道沿い一帯になりますが、詳しくはレンタルボート店で出船時に確認してください。遊覧船の航路よりも岸寄りに目印となるブイ(浮き)が設置されていて、その内側がワカサギ釣りゾーンになります。代表的なポイントは「ホテル&レストラン・コタン桟橋沖のブイの周り」や、「国道沿いにある大島釣具店裏」です。水深は沖のブイ近くが8~9m、岸近くが4~5mです。なお、中禅寺湖には湖底が石や砂利になっている場所と、やわらかい砂泥に藻が生えている場所がありますが、藻が多いポイントのほうが安定してワカサギが回遊してくる傾向があるようです。
基本的な仕掛けと釣り方
道具と仕掛けは一般的なワカサギ釣りのもので問題ありません。(参考:【ボートのワカサギ釣り入門】ワカサギ釣りに必要な道具)
ワカサギ釣り用の小型電動リールにワカサギ釣り用の穂先をセットし、完成仕掛けを合わせれば大丈夫です。仕掛けはハリの数が8~10本の長めのものに実績があり、また「デカワカ」が多いので、2~2.5号とやや大きめのハリが活躍します。エサはベニサシがよく使われます。
釣り方は船べりに仕掛けを入れて船の真下を釣ります。魚群探知機なしで釣りをする場合、レンタルボート店のスタッフや周りの釣り人に「ワカサギが多い水深」をあらかじめ聞いておくと効率よく釣りができます。たとえばワカサギが底近くに多い場合、その周辺を集中的にねらえばOK。もし何も情報がない場合は、まず底近くで誘い、アタリがなければ徐々に仕掛けを上げて誘ってみましょう。
仕掛けを入れた後は、常にサオ先をチョンチョンと動かして(サオ先を5cm刻みで上下させるイメージ)、エサを揺らすことでワカサギの興味をひきます。合間に1~2秒仕掛けを止めてワカサギがエサをついばむ間を作りましょう。その日によってアタリが出やすいリズムがあるので試行錯誤することが大事です。
ワカサギがエサを食べたサインはサオ先に出ます。不自然に震えたり、「クッ」と入り込んだりするのが目印。アタリを察知したらサオを15~20cmほど持ち上げてワカサギを掛けます。魚がハリに掛かれば、手に伝わるプルプルッという感触で分かります。魚が掛からなかった場合は、もう一度オモリを底に落として誘い直します。中禅寺湖では、例年10月中旬以降に水温が下がると浅場にワカサギの群れが入り、釣れるワカサギの大きさも数も伸びます。目に鮮やかな紅葉に囲まれながら、デカワカの引きを堪能してください。
釣り情報
- アクセス:福島空港、羽田空港などから車を利用。東北自動車道・宇都宮ICから日光、中禅寺方面へ。
お問い合わせ:中禅寺湖漁業協同組合
- 住所:栃木県日光市中宮祠2482
- TEL:0288-55-0271
- ウェブサイト:中禅寺湖漁業協同組合
- ※遊漁規則や料金のほか、レンタルボート店の案内もあります。
- ※休業や営業時間変更は公式ウェブサイトなどでご確認ください。
- 記載の内容は2021年9月現在の情報です。変更となる場合があるのでご注意ください。
- 写真はすべてイメージです。