羽田空港周辺で1泊するなら、おすすめは？品川、川崎、大井町の過ごし方

大井町は羽田空港第2ターミナル駅から電車、バスともに20～25分ほどのエリア。品川駅から電車で約3分、川崎駅からは電車で約10分に位置します。
実は大井町というのはかつての呼び名で、現在は大井町という地名はありません。しかし駅名に大井町という名称が残っているほか、品川区南部一帯では今でも店名などに大井町という通称が使われています。

駅前にホテルや家電量販店、大型スーパーが並ぶ大井町ですが、その周りには小さな飲食店がいっぱい。特にリーズナブルな料金設定の店が目立ちます。それもそのはず、大井町は都内でも有数の「せんべろ」の聖地なのです。なかでも大井町駅東口からすぐの「東小路飲食店街」には、ノスタルジックな雰囲気が漂います。レトロなアーチ看板をくぐると、居酒屋から焼鳥や中国料理、寿司まで、格安で楽しめる店が軒を連ねています。

昭和初期にタイムスリップしたような横丁で、まず目に入るのが間口の狭い立ち食い寿司屋「いさ美寿司」。店内もL字カウンターに7席だけの小ぢんまりとした空間で、大将がひとり、黙々と寿司を握っています。

ネタは大将みずから築地で選ぶほか、長崎から直送してもらっているそう。驚くのはその値段。名物のゲソはなんと1貫33円（税込）！コリコリとした食感が新鮮なネタの証です。

もちろん、ほかにもマグロ1貫132円（税込）、カンパチ1貫154円（税込）、ウニ1貫220円（税込）など厳選したネタが揃っています。迷ったらおまかせ握り1,320円（税込）を。上を頼んでも1,650円（税込）と格安です。

「東小路飲食店街」には、ほかにも激安の立ち飲み店が多く、夜がふけるにつれ2軒、3軒とはしごする人たちでにぎわいます。
また「東小路飲食店街」と交差する「すずらん通り」にも、気軽に立ち飲みできる店が集まります。

精肉店の一角で飲める「肉のまえかわ」をはじめ、中国料理の「臚雷亭（ローライテイ）」、日本酒が揃う角打ち「武蔵屋酒店」など立ち飲みファンにはなじみの店が点在。初めてだとちょっと入りにくいかもしれませんが、思い切って足を踏み入れるとスタッフも常連さんも優しくしてくれますよ。

立ち飲みは苦手という方には、2020年12月に「すずらん通り」にオープンした「大井町バル横丁」がおすすめ。建物内が横丁風になっており、小皿中華やワインバル、海鮮居酒屋などの7店舗が並びます。建物の前には定期的に入れ替わるキッチンカーが営業し、テラスでの食事もOKです。

ジャンルの異なる個性的な店が揃った横丁は、まさにリトル大井町といった雰囲気です。「横丁内でハシゴする人も多いよ」と教えてくれたのは花椒が香る本格中華店「香辛中華 来来羊」のママさん。そんな気さくなスタッフとの会話も楽しめる大井町の人気スポットです。

駅周辺にホテルや飲食店が集まる大井町は、初めてでも散策しやすいのが魅力。町歩きを楽しみながら、気になる店にフラリと立ち寄ってみるといいでしょう。常連さんから地元ならではのおすすめ店の情報が聞けるかもしれませんよ。