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    掲載日:2021.12.15

    【家族と楽しむワーケーション_大洲前編】時空を越えた非日常が味わえる城下町ホテル

    松山空港から車でおよそ1時間。南予地方の大洲市は、大洲城の城下町の風情が色濃く残っており、その街並みから伊予の小京都とも呼ばれています。そんな城下町で、歴史的な建造物の非日常空間を楽しみながらワークもできる「NIPPONIA HOTEL 大洲 城下町」をご紹介します。

    “暮らすように”地域の文化や歴史を楽しむ

    四層四階の木造天守をいただく大洲城。手前に流れるのが大洲の町を横切る肱川(ひじかわ)

    歴史的風情の残る町全体をひとつのホテルと見立て、リノベーションされた古い建造物に滞在しながら、地域の自然や食、文化、歴史を“暮らすように”楽しむ。イタリア発祥の「アルベルゴ・ディフーゾ(分散型宿泊施設)」をお手本にした旅のスタイルが、今、日本でも注目を集めています。今回、家族で楽しむワーケーションで訪れた「NIPPONIA HOTEL 大洲 城下町」もその一つ。

    大洲のシンボルである大洲城の南東、肱川(ひじかわ)の左岸に広がるかつての城下町には、明治期の建造物など歴史的な街並みが今も残っています。フロントや客室、レストランなど「NIPPONIA HOTEL 大洲 城下町」の施設は、この2km四方ほどのエリアに点在しています。

    時間の経過に育まれた等身大のビンテージ感

    OKI棟のフロント。ガイド付き街歩きツアーなどのアクティビティもフロントで案内してくれる

    まずはフロントのあるOKI棟にてチェックイン。大洲の歴史的中心街にあたる「おはなはん通り」の近くにあるこのOKI棟は、木蝋(もくろう)という蝋の一種で財を成した村上氏の邸宅だった建物です。暖簾をくぐって中に入ると、そこは別世界。経年で黒ずんだ柱や建具と白い漆喰の壁が、控え目な照明と磨りガラス越しのやわらかい自然光によって、まるで古い映画のワンシーンのようなコントラストを描いているのが幻想的でした。

    MUNE棟の外観。「NIPPONIA HOTEL 大洲 城下町」では一番新しい宿泊棟となる

    今回客室として選んだのは、2021年8月にオープンしたばかりのMUNE棟の506号室。フロントのあるOKI棟に隣接したこの棟は、もとは7部屋ほどあった長屋を3つの客室に改築したもの。客室はいずれも2階建てで、1階に檜風呂のバスルームがあり、2階にツインのベッドルームと畳のリビングがあります。3人で宿泊する際は、畳の部屋に布団を追加することも可能。MUNE棟の2階からは、宿泊客が利用できる広いガーデンスペースが臨めます。

    MUNE棟506号室2階のリビング。コーヒーテーブルとイスがセットされている

    2階に上がって荷ほどきしたら、畳の部屋に寝転んでしばし休憩。太い梁が剥き出しの天井や、手作り感が滲む土壁、黒く艶の出た柱など、普段なかなか目にしないパーツに囲まれている感覚が新鮮です。磨き込まれた老舗旅館とも、今流行のエイジング加工とも違う、積み重ねた時間とともに育まれた等身大のビンテージ感が、良い味を出しています。こうした古い日本家屋を知らない子供には、きっとテーマパークの施設のように見えるかもしれませんね。

    MUNE棟506号室2階のベッドルーム。大きな太い梁がとても印象的

    縁側やガーデンも格好のワークスポット

    テーブルとイスが配置されたガーデンスペース。部屋に近い場所なら無線Wi-Fiがつながる

    しばらくそんな景色を眺めていると、裏の路地からご近所さんの話す声が聞こえてきました。こちらの方言なのか、会話の内容までは分かりませんでしたが、少しだけ大洲の町の暮らしに近づけたような気分になります。築100年の歴史ある空間に馴染んでいくほど、どんどん非日常感が増してくるから不思議です。そうした感覚が、もしかしたら「NIPPONIA HOTEL 大洲 城下町」のような、町全体をホテルと見なして“暮らすように”旅を楽しむ分散型ホテルの醍醐味なのかもしれません。

    MUNE棟の裏手のガーデンスペースに面したラウンジには、ビールや焼酎なども用意されている

    心地よい空間でもう少しまどろみたいところですが、夕食前に一仕事。2階の畳部屋にはコーヒーテーブルがあるので、そこで仕事ができますが、天気が良ければ1階の縁側やガーデンスペースも格好のワークスポットです。ワーケーションでは、客室以外にもいくつか仕事のできる場所が施設内にあるのは大事なポイント。また、ガーデンスペースに面したラウンジでは、コーヒーなどのドリンクもオーダーできるのも嬉しいですね。

    大洲城の眺めを楽しめる夕食会場

    3棟横並びの浦岡邸群SADA棟のひとつが夕食会場のレストラン「LE UN(ルアン)」となる
    「LE UN」のディナーは、季節の旬を提供するため、3カ月に1度メニューが刷新される

    「NIPPONIA HOTEL 大洲 城下町」の夕食会場は、大洲城の真下にあるレストラン「LE UN(ルアン)」となります。MUNE棟から歩いて10分程度なので、城下町の風情残る街並みや大洲城を散策しながら立ち寄るのがおすすめです。お料理は地元愛媛産の食材の魅力を、フレンチの技法を用いて引き出したイノベイティブフュージョン料理。ライトアップされた大洲城の姿を眺めながらいただくディナーは、なんとも贅沢です。夕食を終えて、のんびり細い路地を散歩しながら宿に戻る頃には、以前からここで暮らしていたかのように、大洲の町がいっそう身近に感じられるようになります。

    ガーデンスペースを挟んでMUNE棟の向かいにあるいずみや別館TUNE棟が朝食会場となる
    粕汁や地元の食材を使った小鉢、魚料理など種類豊富な和定食で、朝から贅沢な気分に

    「NIPPONIA HOTEL 大洲 城下町」の宿泊棟は、今回ご紹介したMUNE棟を合わせて全部で20室。いずれも明治や大正の時代に建てられた歴史的価値の高い建物ですが、冷暖房やWi-Fiが完備されているので、ファミリーで楽しむワーケーションでも快適に過ごせる環境が整っています。滞在すること自体が特別な体験になるホテルで、綺麗なビーチや手つかずの大自然といった分かりやすいリゾート地とはひと味違う、時空を越えた非日常を味わってみてはいかがでしょうか。

    NIPPONIA HOTEL 大洲 城下町

    • 住所:愛媛県大洲市大洲378(ホテルフロント)
    • TEL:0120-210-289(VMG総合窓口 11:00〜20:00)
    • ウェブサイト:NIPPONIA HOTEL 大洲 城下町
    • 記載の内容は2021年11月現在の情報です。変更となる場合があるのでご注意ください。
    • 写真はすべてイメージです。
    ライター:Tsuyoshi Nakano
    フォトグラファー:Hirotaka Hashimoto

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