香川県の直島をはじめとする島々には、有名アーティストたちが手がけた作品が展示されている。島の風景に溶け込んだ独創的なアートを探してみよう。
のどかな島に現れるアートの数々
ジャウメ・プレンサ:男木島の魂
男木島に到着すると否が応にも目に飛び込んでくる建物。
さまざまな言語で作られた白い屋根は、反射する水や影など
光の加減で変わった表情が見られるのもおもしろい。
建物の中では、地元の方が休憩している姿も。
のどかな一面とアートのコントラストも楽しめる。
藤本壮介:直島パヴィリオン
直島パヴィリオンは、27の島々で構成される直島の
「28番目の島」として制作されたアート作品だそうで、
中に入って寝そべったり、思い思いの楽しみ方ができるのも特徴。
直島パヴィリオンは夜になると幻想的に光りだす。
白くライトアップされると、日中とはまた違った展示のように感じる。
草間彌生:赤かぼちゃ
直島の玄関港「宮浦港」の広場に設置された「赤かぼちゃ」。
直島内を走るラッピングバスにもあしらわれるなど、
直島アートの代名詞的作品。
最大の特徴はかぼちゃの中に入ることができること。
顔を出したり、中から写真を撮ったりさまざまな楽しみ方ができる。
山口啓介:歩く方舟
男木島のアートを見るなら外せないのが
旧約聖書に登場するノアの方舟ならぬ「歩く方舟」だ。
4つに連なる山の方舟を10本の足で、災いを鎮めるために海に向かう姿なのだという。
その様子は勇敢にも、奇怪にも見えてくる。
眞壁陸二「男木島 路地壁画プロジェクト wallalley」
男木島は、丘に建てられた家々をつなぐ細い路地が多く
それは生活に欠かせない道。そんな路地を彩るのが壁画アートだ。
男木島ののどかな風景に溶け込んだ壁画アートは
島の新しい町並みの一部になっている。
- 記載の内容は2022年2月現在の情報です。変更となる場合があるのでご注意ください。
- メインビジュアル:草間彌生「赤かぼちゃ」2006年 直島・宮浦港緑地
撮影協力:瀬戸内国際芸術祭実行委員会