広々としたグリーンで大地を感じるカピオラニパーク
ハワイと言えば澄んだブルーの海。カピオラニパークは、南国らしいきれいな魚もたくさん泳いでいる美しい海に面しています。第7代目の国王妃の名前に由来して名付けられた歴史ある公園の広さは、なんと60万平米。東京ドームが10個収まってもまだ余る広さです。
ワイキキでありながらも東の端っこ、ダイヤモンドヘッドの麓に広がっていることもあり、中心地とは少し違った雰囲気が満ちています。ここはローカルたちが日常的に過ごす穴場的スポット。ホノルルマラソンのゴール地点としてもおなじみです。
訪れる人々が自由に過ごすカピオラニパークでは、近くでテイクアウトしたサンドイッチやフルーツを持って立ち寄るだけで、あっという間に気軽なピクニックが始められます。もっとアクティブに過ごしたい日は、ジョギングしたり、爽やかな風を感じながらヨガをするのはいかがでしょうか。疲れたら大きなバニヤンツリーの木陰でひと休み。もちろん、特に何もせずにただ寝転んでお昼寝や読書など、現代人にとって贅沢ともいえる時間を過ごすこともできます。
ハワイならではのオーガニックなお店も充実
米国系の大手スーパーマーケットも充実しているハワイですが、「地に足がついた」を意味する自然食品店「ダウン トゥ アース」は40年以上の歴史があるハワイ生まれのスーパーマーケット。コンセプトとして環境保護を宣言しているだけあって、全6店舗共にオーガニックでナチュラルな品揃えが人気です。
南国ならではのフルーツや生鮮食品、生活用品などに加えて、かわいいお菓子やエシカルな化粧品なども充実しているので、お土産選びにもぴったりです。また、おいしそうなお惣菜がズラッと並んだデリのコーナーはローカルたちにも大評判。地元紙が選ぶベストフード賞の連続受賞を誇っています。しかもその全てが動物性を含まない植物性食材のみのプラントベースです。酪農を起因とする水や温室効果ガスを抑制するために、プラントベースの魅力を発信する同社の思いが体現されています。
ややこってりとしたハワイの食事に疲れた胃腸を休めるだけでなく、ハンバーガーもミートボールもタコスも、お肉がなくてもおいしい!という新鮮な驚きを感じてみてください。また、まだ日本では珍しい量り売りコーナーも充実しているので、ローカルに習って日用品の量り売りもぜひ体験してみましょう。
地域へ愛を循環させるnatuRe waikiki(ナチュール・ワイキキ)誕生
徹底的にサステナブルを意識したレストランが新しく誕生しました。地域の農作物や生産者にこだわることで、遠くから食材を運ぶ燃料などの資源を抑えられる地産地消。2021年12月、ワイキキにオープンした「ナチュール・ワイキキ」は、サステナブルであることを重要視したレストランです。
食材の生産者をウェブサイトで紹介する他、地域の養蜂で取れた蜜ろうと植物性オイルをブレンドしたテーブルキャンドルや、厨房から出る廃油をバイオディーゼルに変換するなどしているのです。食事のコースはレギュラーかビーガンのいずれかから選べますが、そもそも同店で使用される食材の30%はプラントベースとのこと。
ハワイの生態系を本来のバランスで保てるように、外来種の食材も上手く調整したり、伝統的な食文化もしっかり理解したスタッフたちが明るく迎えてくれる新名所です。店名のRの文字だけが大文字なのは「再生」を意味するキーワード、Regenerateの思いが込められています。
世界中から愛されて、明るく朗らかなハワイは今、持続可能な暮らしが快適で幸せであることを示してくれています。早くから州として環境保護に熱心に取り組み、近年では再生可能エネルギーを強化して石炭火力は閉鎖する方向性を発表するなど、具体的な政策も話題にもなりました。次のハワイ訪問はぜひ、サステナブルをキーワードに計画してみてはいかがでしょうか。
- 記載の内容は2022年3月現在の情報です。変更となる場合があるのでご注意ください。